TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024054940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161417
出願日2022-10-06
発明の名称短繊維集合体及び中綿
出願人帝人フロンティア株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類D04H 1/4382 20120101AFI20240411BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】本発明は、ポリエステル樹脂からなる繊維を主たる繊維として含み、優れた保温性及び嵩高性を中綿に発揮させる短繊維集合体、並びに、かかる短繊維集合体で構成された中綿を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の繊維と、第2の繊維とを含み、前記第1の繊維は、固有粘度の異なる二種以上のポリエステル樹脂からなる複合繊維であり、中空で且つ繊度が3.0dtex未満であり、前記第2の繊維は、ポリエステル樹脂からなり、繊度が1.0dtex未満であり、前記第1の繊維の質量割合が30質量%以上であり、且つ、前記第2の繊維の質量割合が40質量%以上である、短繊維集合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1の繊維と、第2の繊維とを含み、
前記第1の繊維は、固有粘度の異なる二種以上のポリエステル樹脂からなる複合繊維であり、中空で且つ繊度が3.0dtex未満であり、
前記第2の繊維は、ポリエステル樹脂からなり、繊度が1.0dtex未満であり、
前記第1の繊維の質量割合が30質量%以上であり、且つ、前記第2の繊維の質量割合が40質量%以上である、短繊維集合体。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
第3の繊維をさらに含み、
前記第3の繊維は、中空で且つ繊度が3.0dtex未満である、請求項1に記載の短繊維集合体。
【請求項3】
前記第3の繊維が、ポリエステル樹脂からなる、請求項2に記載の短繊維集合体。
【請求項4】
前記第3の繊維の質量割合が10質量%以上である、請求項2又は3に記載の短繊維集合体。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の短繊維集合体で構成された、中綿。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、短繊維集合体及び中綿に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、中綿は、掛け布団などの寝具やダウンジャケットなどの衣類に保温性を付与するために用いられている。中綿の素材としては、羽毛が挙げられる。しかしながら、羽毛で構成された中綿は、保温性や嵩高性に優れるものの、高価になるなどの問題点を有する。よって、羽毛の代替品として、化学繊維で構成された中綿が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、繊度が0.1dtex以上10dtex以下の中実のアクリル繊維と、繊度が1dtex以上10dtex以下の中空のポリエステル繊維とで構成された中綿が提案されている。そして、この中綿は、アクリル繊維によって保温性を発揮し、且つ、ポリエステル繊維によって嵩高性を発揮するとされている。
【0004】
また、特許文献2では、ポリエチレン樹脂とポリエステル樹脂からなり、繊度が2.2~30dtexの複合繊維と、融点の異なる二種以上のポリエステル樹脂からなり、繊度が2.2~30dtexの複合繊維とで構成された中綿が提案されている。そして、この中綿は、2種の複合繊維から構成されることによって、保温性及び嵩高性に優れるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/069190号
特開2015-155586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ポリエステル樹脂からなる繊維を主たる繊維として含む中綿は、ポリエステル樹脂が剛性に優れるため、アクリル繊維やポリオレフィン繊維などの他の繊維と比較して嵩高性に優れるという利点や、洗濯やタンブラーなどでの乾燥の耐熱性に優れるという利点などを有する。
【0007】
しかしながら、ポリエステル樹脂からなる繊維を多く含む中綿は、アクリル樹脂やポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂などの他の熱可塑性樹脂からなる繊維を主たる繊維として含む中綿と比較して、樹脂密度および樹脂剛性が大きいことから繊維間の空隙率が大きくなるために、内部を通過し得る空気の量が多くなり、保温性が低下するという問題点を有する。このことから、従来技術の中綿は、ポリエステル樹脂を含む繊維とともに他の繊維を含ませることによって保温性と嵩高性とを両立させようとする反面、ポリエステル樹脂による利点が十分に活かされていないものとなっている。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、ポリエステル樹脂からなる繊維を主たる繊維として含み、優れた保温性及び嵩高性を発揮する短繊維集合体、並びに、かかる短繊維集合体で構成された中綿を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る短繊維集合体は、
第1の繊維と、第2の繊維とを含み、
前記第1の繊維は、固有粘度の異なる二種以上のポリエステル樹脂からなる複合繊維であり、中空で且つ繊度が3.0dtex未満であり、
前記第2の繊維は、ポリエステル樹脂からなり、繊度が1.0dtex未満であり、
前記第1の繊維の質量割合が30質量%以上であり、且つ、前記第2の繊維の質量割合が40質量%以上である。
【0010】
かかる構成によれば、中空で且つ繊度が3.0dtex未満の第1の繊維を30質量%以上含むことによって、優れた保温性を発揮するものとなる。また、繊度が1.0dtex未満の第2の繊維を40質量%以上含み、各繊維がポリエステル樹脂からなることによって、優れた嵩高性を発揮するものとなる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

藤井株式会社
タオル地
2か月前
住江織物株式会社
水検知用布帛
1か月前
日本バイリーン株式会社
成形用基材
1か月前
株式会社島精機製作所
編成方法
2か月前
株式会社島精機製作所
編地の編成方法
23日前
株式会社島精機製作所
編地の編成方法
2か月前
株式会社島精機製作所
編地の製造方法
2か月前
株式会社折橋商店
藁網一重蛙股自動結節装置
18日前
株式会社島精機製作所
筒状編地の編成方法
23日前
株式会社島精機製作所
可動シンカーを備える横編機
25日前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
2か月前
株式会社島精機製作所
端糸処理装置及び端糸処理方法
2か月前
大和紡績株式会社
包装用不織布及びその製造方法、ならびに包装材
2か月前
大和紡績株式会社
包装用不織布及びその製造方法、ならびに包装材
2か月前
株式会社島精機製作所
パイル編成用横編機およびパイル編成方法
2か月前
コマツNTC株式会社
ブレイダ
4日前
東レ株式会社
スパンボンド不織布、ならびに、これを用いてなる衛生材料
1か月前
株式会社KRI
芳香族ポリアミドナノファイバー不織布および糸の製造方法
11日前
旭化成株式会社
積層セルロース繊維不織布
1か月前
エム・エーライフマテリアルズ株式会社
8日前
東レ株式会社
不織布、積層不織布、衛生材料、ならびに、不織布の製造方法
3日前
日本エクスラン工業株式会社
吸収拡散不織布および該不織布を含む吸収性物品
3日前
日本エクスラン工業株式会社
拡散吸収不織布および該不織布を含む吸収性物品
3日前
帝人フロンティア株式会社
短繊維集合体及び中綿
1か月前
シンワ株式会社
キッチン用不織布及びキッチン用不織布の製造方法
3日前
日本製紙クレシア株式会社
不織布ワイパー
2か月前
株式会社ユニバル
手芸用品及び手芸用品の指編み方法
3日前
日本製紙クレシア株式会社
複合型不織布シート
3日前
住友金属鉱山株式会社
赤外線遮蔽繊維構造物とこれを用いた衣類
25日前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置、及び、シート製造方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置、及び、シート製造方法
1か月前
日本製紙クレシア株式会社
複合型不織布ワイパー
4日前
株式会社東北イノアック
繊維成形体及び止血パッド
1か月前
日本製紙クレシア株式会社
複合型不織布の製造方法
1か月前
続きを見る