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公開番号2024058469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165865
出願日2022-10-14
発明の名称筒状編地の編成方法
出願人株式会社島精機製作所
代理人個人
主分類D04B 1/00 20060101AFI20240418BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】手作業の必要なく編糸をほつれ難くできる筒状編地の編成方法を提供する。
【解決手段】第一編地部を含む筒状編地を編成する際、前記第一編地部の編成に使用されている第一フィーダーから延びる編糸をほつれ止めする。第一方向に前記第一フィーダーを移動させ、第一編目を編成する。横編機の第二針床に係止される既存編目列のうち、前記第一編目の近傍にある特定編目を前記第一針床に移動させ、前記特定編目が係止されていた特定編針を空針にする。前記特定編針に前記第一編目を移動させる。前記第一編目に割増やしを行い、前記第一編目から引き出された第二編目を編成する。前記第二編目を前記第一編目に重ねた重ね目を形成する。前記特定編目を前記特定編針に戻す。前記終端編目は、前記重ね目のウエール方向に続けて編成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第一針床と、前記第一針床に向き合う第二針床とを備える横編機を用いて、第一編地部を含む筒状編地を総針状態で編成する筒状編地の編成方法において、
前記第一針床で前記第一編地部の終端編目の一つ下にある第一編目を編成する際、前記第一編目に、前記第一編地部の編成に使用された第一フィーダーから延びる編糸を固定するほつれ止め工程を有し、
前記ほつれ止め工程は、
第一方向に前記第一フィーダーを移動させ、前記第一編目を編成する工程Aと、
前記工程Aを実施する前の時点で前記第二針床に係止される既存編目列のうち、前記第一編目の近傍にある特定編目を前記第一針床に移動させ、前記特定編目が係止されていた特定編針を空針にする工程Bと、
前記特定編針に前記第一編目を移動させる工程Cと、
前記第一編目に割増やしを行い、前記第一編目から引き出された第二編目を前記特定編針に編成する工程Dと、
前記第二編目を前記第一編目に重ねた重ね目を形成する工程Eと、
前記特定編目を前記特定編針に戻す工程Fと、を備え、
前記終端編目は、前記重ね目のウエール方向に続けて編成する、
筒状編地の編成方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記工程Dの後で前記工程Eの前に、前記第二編目の編成方向と同じ方向に前記第一フィーダーを移動させ、前記第二編目のウエール方向に続く新たな第二編目を編成する工程Xを備える、請求項1に記載の筒状編地の編成方法。
【請求項3】
前記終端編目は、前記第一方向と反対方向の第二方向に前記第一フィーダーを移動させて編成する、請求項1または請求項2に記載の筒状編地の編成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、横編機上で編糸をほつれ止めする筒状編地の編成方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
複数のフィーダーを備える横編機を用いて、例えばストライプ柄またはインターシャ柄などを有する編地を編成する際、編糸が切り替えられる。この編糸の切り替えの際、編糸がほつれないように、編糸を編地に固定する必要がある。特許文献1では、横編機上で編糸の結び目を編成することで、編糸がほつれないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-186694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法では、横編機による編成の後に手作業で編糸の結び目を締める必要がある。編糸の切り替え箇所が多いと、この手作業に手間がかかってしまう。
【0005】
本発明の目的の一つは、手作業の必要なく編糸をほつれ難くできる筒状編地の編成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の筒状編地の編成方法は、
第一針床と、前記第一針床に向き合う第二針床とを備える横編機を用いて、第一編地部を含む筒状編地1を総針状態で編成する筒状編地の編成方法において、
前記第一針床で前記第一編地部の終端編目の一つ下にある第一編目を編成する際、前記第一編目に、前記第一編地部の編成に使用された第一フィーダーから延びる編糸を固定するほつれ止め工程を有し、
前記ほつれ止め工程は、
第一方向に前記第一フィーダーを移動させ、前記第一編目を編成する工程Aと、
前記工程Aを実施する前の時点で前記第二針床に係止される既存編目列のうち、前記第一編目の近傍にある特定編目を前記第一針床に移動させ、前記特定編目が係止されていた特定編針を空針にする工程Bと、
前記特定編針に前記第一編目を移動させる工程Cと、
前記第一編目に割増やしを行い、前記第一編目から引き出された第二編目を前記特定編針に編成する工程Dと、
前記第二編目を前記第一編目に重ねた重ね目を形成する工程Eと、
前記特定編目を前記特定編針に戻す工程Fと、を備え、
前記終端編目は、前記重ね目のウエール方向に続けて編成する。
【0007】
ここで、第一編目は終端編目を編成する土台となる編目である。すなわち、第一編目は、終端編目がウエール方向に続けて編成される編目である。本発明の筒状編地の編成方法では、第一編目を含む重ね目のウエール方向に続けて終端編目が編成される。上記工程Aと工程Bとはどちらを先に行っても構わない。
【0008】
<2>上記<1>に記載の筒状編地の編成方法において、
前記工程Dの後で前記工程Eの前に、前記第二編目の編成方向と同じ方向に前記第一フィーダーを移動させ、前記第二編目のウエール方向に続く新たな第二編目を編成する工程Xを備えていても良い。
【0009】
<3>上記<1>または<2>記載の筒状編地の編成方法において、
前記終端編目は、前記第一方向と反対方向の第二方向に前記第一フィーダーを移動させて編成しても良い。
【発明の効果】
【0010】
本発明の筒状編地の編成方法では、第一編地部の終端編目の一つ下にある第一編目を編成し、次いで、割増やしによって第一編目から引き出される第二編目を編成している。その結果、第二編目と第一編目とをつなぐ編糸が、第一編目に巻き付き、第一編目が動き難くなる。また、本発明の筒状編地の編成方法では、第一編目と第二編目とを重ねた重ね目を形成し、その重ね目のウエール方向に続けて終端編目を編成することで、編糸の巻き付きによって動き難くなった第一編目を終端編目で固定している。つまり、本発明の筒状編地の編成方法では、終端編目ではなく、終端編目の一つ下の第一編目に対してほつれ止めを行っている。第一編目は十分にほつれ難いため、第一編目に対する編糸の巻き付きを手作業で締め付ける必要はない。ほつれ難い第一編目のウエール方向に続く終端編目もほつれ難くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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