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公開番号2024076345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2023174450
出願日2023-10-06
発明の名称光学フィルターおよび組成物
出願人JSR株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類G02B 5/22 20060101AFI20240529BHJP(光学)
要約【課題】アルカリ洗浄しても所望の光学特性を維持しつつ、かつ、高温高湿などの劣悪な環境下でもガラス支持体および光学膜(例:誘電体多層膜)との密着性に優れる層を得ることができる組成物、ならびに該層を有する光学フィルターを提供すること。
【解決手段】繰り返し単位にフェノール構造を有する重合体(A)と、該重合体(A)以外の重合体(B)と、波長670~1200nmの範囲に吸収極大波長(λmax)を有する色素(C)とを含有する組成物から形成された層(D)を有する光学フィルター。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
繰り返し単位にフェノール構造を有する重合体(A)と、該重合体(A)以外の重合体(B)と、波長670~1200nmの範囲に吸収極大波長(λmax)を有する色素(C)とを含有する組成物から形成された層(D)を有する光学フィルター。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記組成物中の前記重合体(A)および(B)の合計を100質量%としたとき、前記重合体(A)の含有量が、0.5~35質量%である、請求項1に記載の光学フィルター。
【請求項3】
前記層(D)と、ガラス支持体とを有する、請求項1または2に記載の光学フィルター。
【請求項4】
前記層(D)の、前記ガラス支持体とは反対側に誘電体多層膜を有する、請求項3に記載の光学フィルター。
【請求項5】
繰り返し単位にフェノール構造を有する重合体(A)と、該重合体(A)以外の重合体(B)と、波長670~1200nmの範囲に吸収極大波長(λmax)を有する色素(C)とを含有する組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルターおよび組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カメラ機能付き携帯電話、スマートフォンなどの固体撮像装置には、カラー画像の固体撮像素子であるCCDやCMOSイメージセンサーが使用されている。これら固体撮像素子では、その受光部において人間の目では感知できない近赤外線に感度を有するシリコンフォトダイオードなどが使用されている。また、光学センサー装置でも、シリコンフォトダイオードなどが使用されている。
例えば、固体撮像素子では、人間の目で見て自然な色合いにさせる視感度補正を行うことが必要であり、特定の波長領域の光線を選択的に透過もしくはカットする光学部材、特に光学フィルター(例:近赤外線カットフィルター)を用いることが多い。
【0003】
このような近赤外線カットフィルターとしては、従来から、各種方法で製造されたものが使用されている。
例えば、特許文献1には、ノルボルネン系樹脂などの透明樹脂、近赤外線吸収剤およびポリエステル系添加剤を含む透明樹脂基材を有する近赤外線カットフィルターが記載されている。また、特許文献2には、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂およびポリエステル樹脂などの透明樹脂と、シランカップリング剤とを含有する樹脂層を有する光学フィルターが記載されている。さらに、特許文献3には、特定の色素および樹脂を含有する基材を有する光学フィルターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-090646号公報
特開2014-063144号公報
特開2021-134350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光学フィルターの好適例としては、樹脂層(樹脂製基材)とガラス支持体との積層体を含む光学フィルターが挙げられ、また、樹脂層(樹脂製基材)に、誘電体多層膜等の光学膜を形成した光学フィルターが挙げられる。このような光学フィルターには、その所望の光学特性を長期にわたり発揮するために、樹脂層(樹脂製基材)とガラス支持体との密着性や、樹脂層(樹脂製基材)と光学膜との密着性が求められるが、前記特許文献等に記載の従来公知の光学フィルターに用いられてきた樹脂層(樹脂製基材)は、ガラス支持体や光学膜との密着性の点で改善の余地があることがわかった。
【0006】
また、イメージセンサー付近に実装されることの多い光学フィルターは、異物等が付着していることが画質劣化に直結することから、ガラス支持体を含む光学フィルターは、該ガラス支持体に付着した異物や油脂などを、アルカリを用いて洗浄・除去してから使用されることが多いが、このようなアルカリを用いた洗浄等を行うと、従来の光学フィルターでは、該光学フィルターを構成する樹脂層(樹脂製基材)の光学特性が低下してしまうことがあることが分かり、この点でも改善の余地があることが分かった。
【0007】
さらに、光学フィルターは、信頼性が要求されており、特に、高温高湿環境下で長期間保持した後においても、各層界面での高い密着性が要求される。
【0008】
特許文献2では、多量のシランカップリング剤の配合により、吸収層形成組成物の保存安定性を損ない、また、形成した光学フィルターの透過率等の光学特性を犠牲にすることでガラスの初期の密着性は確保しているものの、前記信頼性が不足しており、高温高湿環境下で長期間保持した後の密着性に改善の余地があった。
【0009】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、アルカリ洗浄しても所望の光学特性を維持しつつ、かつ、高温高湿下などの劣悪な環境下でもガラス支持体および光学膜(例:誘電体多層膜)との密着性に優れる層を得ることができる組成物、ならびに該層を有する光学フィルターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、下記構成例によれば前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の構成例は以下の通りである。
なお、本発明において、数値範囲を表す「A~B」等の記載は、「A以上、B以下」と同義であり、AおよびBをその数値範囲内に含む。また、本発明において、波長A~Bnmとは、波長Anm以上、波長Bnm以下の波長領域における波長分解能1nmにおける特性を表す。
(【0011】以降は省略されています)

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