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10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024076170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187596
出願日2022-11-24
発明の名称位置検出装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類G01D 5/20 20060101AFI20240529BHJP(測定;試験)
要約【課題】受信コイルの形成面積を確保可能な位置検出装置を提供すること。
【解決手段】
位置検出装置は、基板100と、基板に形成された送信コイル110と、基板に形成されるとともに、送信コイルへの通電による電磁誘導によって、誘導結合する第1受信コイル120および第2受信コイル130と、を備える。基板は、6個以上の配線層と6個以上の配線層それぞれの間に配置される絶縁層とが交互に積層された多層基板であって、絶縁層の少なくとも1つを貫通して形成されて6個以上の配線層を接続する複数の導電貫通部140を有する。第1受信コイルおよび第2受信コイルは、6個以上の配線層のうち、少なくとも1つの配線層を除く配線層それぞれに複数回巻かれており、複数の導電貫通部を介して接続されている。複数の導電貫通部のうちの少なくとも1つは、第1受信コイルおよび第2受信コイルの内側に配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
位置検出装置であって、
基板(100)と、
前記基板に形成された送信コイル(110)と、
前記基板に形成されるとともに、前記送信コイルへの通電による電磁誘導によって、誘導結合する第1受信コイル(120)および第2受信コイル(130)と、を備え、
前記基板は、6個以上の配線層(102、1001~1010)と前記6個以上の配線層それぞれの間に配置される絶縁層(101)とが交互に積層された多層基板であって、前記絶縁層の少なくとも1つを貫通して形成されて前記6個以上の配線層を接続する複数の導電貫通部(140、1401~1407)を有し、
前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルは、前記6個以上の配線層のうち、少なくとも1つの配線層を除く配線層それぞれに複数回巻かれており、前記複数の導電貫通部を介して接続されており、
前記複数の導電貫通部のうちの少なくとも1つは、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されている位置検出装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記基板は、10個の配線層を有し、
前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルは、前記10個の配線層のうち、少なくとも1つの配線層を除く配線層それぞれに複数回巻かれている請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記複数の導電貫通部は、5個の前記絶縁層を貫通して形成される第1導電部(1403、1404、1405)と、1個の前記絶縁層を貫通して形成される第2導電部(1401、1402、1406、1407)とを含み、
前記第1導電部は、前記基板に3個形成されるとともに、少なくとも1つが前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されており、
前記第2導電部は、前記基板に4個形成されるとともに、少なくとも1つが前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されている請求項2に記載の位置検出装置。
【請求項4】
前記10個の配線層を、前記基板の面方向に対する法線方向における一方側から他方側に向かって、第1配線層(1001)、第2配線層(1002)、第3配線層(1003)、第4配線層(1004)、第5配線層(1005)、第6配線層(1006)、第7配線層(1007)、第8配線層(1008)、第9配線層(1009)、第10配線層(1010)としたとき、
前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルは、前記第5配線層および前記第6配線層を除く前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層、前記第7配線層、前記第8配線層、前記第9配線層、前記第10配線層それぞれに複数回巻かれており、
前記基板に3個形成される前記第1導電部は、前記第3配線層および前記第4配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置される内側3層4層導電部(1403)と、前記第4配線層および前記第7配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの外側に配置される外側4層7層導電部(1404)と、前記第7配線層および前記第8配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置される内側7層8層導電部(1405)と、を含み、
前記基板に4個形成される前記第2導電部は、前記第1配線層および前記第2配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置される内側1層2層導電部(1401)と、前記第2配線層および前記第3配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの外側に配置される外側2層3層導電部(1402)と、前記第8配線層および前記第9配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの外側に配置される外側8層9層導電部(1406)と、前記第9配線層および前記第10配線層それぞれに形成された前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルを接続し、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置される内側9層10層導電部(1407)と、を含む請求項3に記載の位置検出装置。
【請求項5】
前記内側1層2層導電部および前記内側9層10層導電部は、前記法線方向において、重なる位置に配置されており、
前記外側2層3層導電部および前記外側8層9層導電部は、前記法線方向において、重なる位置に配置されている請求項4に記載の位置検出装置。
【請求項6】
前記基板は、8個の配線層を有し、
前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルは、前記8個の配線層のうち、少なくとも1つの配線層を除く配線層それぞれに複数回巻かれている請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項7】
前記複数の導電貫通部は、3個の前記絶縁層を貫通して形成される第1導電部(1403)と、1個の前記絶縁層を貫通して形成される第2導電部(1401、1402、1404、1405)とを含み、
前記第1導電部は、前記基板に1個形成されるとともに、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されており、
前記第2導電部は、前記基板に4個形成されるとともに、少なくとも1つが前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されている請求項6に記載の位置検出装置。
【請求項8】
前記基板は、6個の配線層を有し、
前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルは、前記6個の配線層のうち、少なくとも1つの配線層を除く配線層それぞれに複数回巻かれている請求項1に記載の位置検出装置。
【請求項9】
前記複数の導電貫通部は、3個の前記絶縁層を貫通して形成される第1導電部(1402)と、1個の前記絶縁層を貫通して形成される第2導電部(1401、1403)とを含み、
前記第1導電部は、前記基板に1個形成されるとともに、前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されており、
前記第2導電部は、前記基板に2個形成されるとともに、少なくとも1つが前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルの内側に配置されている請求項8に記載の位置検出装置。
【請求項10】
前記第1受信コイルおよび前記第2受信コイルは、前記6個以上の配線層のうち、中央2個の配線層を除く配線層それぞれに形成されている請求項6ないし9のいずれか1つに記載の位置検出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、位置検出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、回転可能な検出体の位置を検出する角度位置センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。この角度位置センサは、2つの励磁コイルと2つの感知コイルとを有する。そして、この角度位置センサは、2つの励磁コイルへの通電により検出体との間に磁界を生じさせ、2つの感知コイルと検出体との間における磁界の変化により生じる検出信号に基づいて検出体の回転角度を検出する。
【0003】
ここで、2つの励磁コイルおよび2つの感知コイルは、4層の多層基板に形成されている。具体的には、2つの励磁コイルのうち、一方の励磁コイルは、第1層および第2層に形成され、2つの励磁コイルのうち、他方の励磁コイルは、第3層および第4層に形成されている。
【0004】
また、2つの感知コイルそれぞれは、第1層から第2層および第3層を介して第4層に至るまで直列的に形成されている。そして、2つの感知コイルそれぞれは、各層において時計回りまたは半時計回りに4回ずつ巻かれて、合計16回巻かれて形成される部位を有する。そして、2つの感知コイルそれぞれは、4つの各層において時計回りまたは半時計回りに巻かれて形成される部位が、多層基板の第1層から第4層まで貫通して形成される3つのビアのうちのいずれかを介して電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2022/015363号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者らは、励磁コイルとして機能する送信コイルと感知コイルとして機能する受信コイルを用いた位置検出装置において、受信コイルの巻き数の総数を増加可能な位置検出装置を検討した。受信コイルの巻き数の総数とは、多層基板の各層で巻かれる受信コイルの巻き数を全部加えた合計の数である。受信コイルの総数を増加させる方法としては、多層基板の層数を増加させるとともに、層数を増加させた多層基板の各層に形成する受信コイルの巻き数を増加させる方法がある。
【0007】
しかし、発明者らの鋭意検討によれば、多層基板の全層を貫通してビアのような貫通導電部を形成すると、当該貫通導電部によって、各層における受信コイルを形成可能な部位の面積が減少する。すると、各層において、受信コイルの巻き数が制限され、受信コイルの巻き数の総数を所望の巻き数まで増加させることができない可能性が有る。
【0008】
本開示は、受信コイルの形成面積を確保可能な位置検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、
位置検出装置であって、
基板(100)と、
基板に形成された送信コイル(110)と、
基板に形成されるとともに、送信コイルへの通電による電磁誘導によって、誘導結合する第1受信コイル(120)および第2受信コイル(130)と、を備え、
基板は、6個以上の配線層(102、1001~1010)と6個以上の配線層それぞれの間に配置される絶縁層(101)とが交互に積層された多層基板であって、絶縁層の少なくとも1つを貫通して形成されて6個以上の配線層を接続する複数の導電貫通部(140、1401~1407)を有し、
第1受信コイルおよび第2受信コイルは、6個以上の配線層のうち、少なくとも1つの配線層を除く配線層それぞれに複数回巻かれており、複数の導電貫通部を介して接続されており、
複数の導電貫通部のうちの少なくとも1つは、第1受信コイルおよび第2受信コイルの内側に配置されている。
【0010】
これによれば、6個以上の全ての配線層に第1受信コイルおよび第2受信コイルを形成する場合に比較して、第1受信コイルおよび第2受信コイルを接続するための導電貫通部の数量を減少させることができる。このため、第1受信コイルおよび第2受信コイルそれぞれを形成する各配線層において、第1受信コイルおよび第2受信コイルそれぞれを形成可能な面積を拡大することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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