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公開番号2024074508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185716
出願日2022-11-21
発明の名称二酸化炭素回収システム
出願人株式会社大気社,東京都公立大学法人
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B01D 53/18 20060101AFI20240524BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】吸収液に吸収された二酸化炭素を、安定的に回収すること。
【解決手段】二酸化炭素回収システムは、気体に含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収動作を行う吸収処理装置と、吸収液から二酸化炭素を放出させる放出動作を行う放出処理装置と、制御装置とを有する。吸収処理装置は、吸収槽内に吸収液を噴霧する噴霧部を有し、制御装置は、吸収動作を停止する場合に、吸収液を噴霧部に供給する配管に設けられた弁の開閉を制御して、液体供給装置からの液体を噴霧部に供給し、噴霧部は、液体供給装置から供給された液体を噴霧する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
気体に含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収動作を行う吸収処理装置と、前記吸収液から前記二酸化炭素を放出させる放出動作を行う放出処理装置と、制御装置とを有する二酸化炭素回収システムであって、
前記吸収処理装置は、
吸収槽内に前記吸収液を噴霧する噴霧手段を有し、
前記制御装置は、
前記吸収動作を停止する場合に、前記吸収液を前記噴霧手段に供給する配管に設けられた弁の開閉を制御して、液体供給手段からの液体を前記噴霧手段に供給し、
前記噴霧手段は、前記液体供給手段から供給された前記液体を噴霧する
ことを特徴とする二酸化炭素回収システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記吸収処理装置は、前記吸収槽内に、
前記噴霧手段の上方に設けられ、前記噴霧手段により噴霧された前記吸収液を捕集するデミスタ手段と、
前記デミスタ手段の上方に設けられたデミスタ清浄手段と、を更に有し、
前記制御装置は、
前記吸収動作を停止する場合に、前記液体供給手段からの液体を前記デミスタ清浄手段に更に供給し、
前記デミスタ清浄手段は、前記液体供給手段から供給された前記液体を前記デミスタ手段に噴霧する
ことを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項3】
前記液体供給手段は、前記吸収動作を停止した後、停止状態が所定時間連続する場合に、前記制御装置の制御に基づいて前記液体を供給し、
前記噴霧手段、及び前記デミスタ清浄手段は、前記液体供給手段から供給された前記液体を噴霧することを特徴とする請求項2に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項4】
複数の配管と、
前記複数の配管の異なる位置に設けられ、ポンプから送出された吸収液の流量を計測する複数の計測手段と、を更に有し、
前記制御装置は、
前記複数の計測手段により計測された流量の差分が閾値を超えた配管を清浄対象の配管として特定することを特徴とする請求項2に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項5】
前記制御装置は、二酸化炭素回収システムの運転開始から所定の期間経過毎に、前記清浄対象の配管の特定を行うことを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項6】
前記複数の配管ごとに計測された前記流量の差分と前記閾値との比較の結果を表示する表示手段を更に備え、
前記制御装置は、前記表示手段に表示された前記複数の配管のうち、入力手段により選択された配管を、追加の清浄対象の配管として特定することを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記放出処理装置の放出槽から送出された吸収液が前記特定された配管に流れるように前記複数の配管に設けられた弁の開閉を制御することを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項8】
前記放出槽から送出された吸収液を加熱する加熱手段を更に備え、
前記加熱手段により加熱された前記吸収液が、前記特定された配管に流されることを特徴とする請求項7に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記ポンプの定格流量と、前記ポンプの出口側に設けられた計測手段の計測流量との差分が前記閾値を超えた場合に、前記ポンプの入口側の配管を清浄対象の配管として特定することを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素回収システム。
【請求項10】
前記吸収槽内に貯留された吸収液に含まれる固形物を除去するフィルタと、
前記フィルタを通過した固形物を濾過するストレーナと、を更に有し、
前記ポンプの入口側の配管は、前記フィルタ及び前記ストレーナを通る配管であることを特徴とする請求項9に記載の二酸化炭素回収システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の技術は二酸化炭素回収システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化を抑制する観点で、空気等の気体から二酸化炭素を回収する技術が注目されている。特許文献1には、溶液を加温することにより粘度を低減させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-34014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、吸収剤を含有する吸収液が乾くと、二酸化炭素を吸収した吸収剤の固着物(スケール)が生成され得る。経時的な変化によって固着物が成長すると、吸収液が流れる部位の目詰まりの要因になり得る。吸収液に吸収された二酸化炭素を、安定的に回収するためには、システムの運転において生じ得る目詰まりを未然に防止することが好ましい。
【0005】
上記の課題を鑑みて、本発明は、吸収液に吸収された二酸化炭素を、安定的に回収することが可能な技術の提供を目的とする。そして、本発明の一つの側面は、持続可能な環境の改善および発展に寄与する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の二酸化炭素回収システムは、気体に含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収動作を行う吸収処理装置と、前記吸収液から前記二酸化炭素を放出させる放出動作を行う放出処理装置と、制御装置とを有する二酸化炭素回収システムであって、
前記吸収処理装置は、
吸収槽内に前記吸収液を噴霧する噴霧手段を有し、
前記制御装置は、
前記吸収動作を停止する場合に、前記吸収液を前記噴霧手段に供給する配管に設けられた弁の開閉を制御して、液体供給手段からの液体を前記噴霧手段に供給し、
前記噴霧手段は、前記液体供給手段から供給された前記液体を噴霧する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吸収液に吸収された二酸化炭素を、安定的に回収することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る二酸化炭素回収システムの構成例を示す図。
実施形態に係る二酸化炭素回収システムの制御ブロック図。
吸収槽の単独運転を説明する図。
放出槽の単独運転を説明する図。
比例制御弁MV8a,及び弁SV8bの開閉制御の流れを説明する図。
取得量を優先する場合のMV3MV4の開閉制御の流れを説明する図。
濃度を優先する場合のMV3、MV4の開閉制御の流れを説明する図。
濃度及び取得量の双方を優先する場合のMV3、MV4の開閉制御の流れを説明する図。
キャリアガスを供給するためのMV8c,MV8dの開閉制御の流れを説明する図。
第1移送運転(吸収槽から放出槽への移送)を説明する図。
第2移送運転(放出槽から吸収槽への移送)を説明する図。
連続運転を説明する図。
連続運転の変形例を説明する図。
清浄運転における処理の流れを説明する図。
停止時の清浄運転を説明する図。
配管の清浄運転を説明する図(S116)。
配管の清浄運転を説明する図(S113)。
配管の清浄運転を説明する図(S113)。
配管の清浄運転を説明する図(S113)。
吸収槽の清浄運転のタイミングを例示する図。
放出槽の単独運転と並列に行う吸収槽の清浄運転を例示する図。
第1移送運転と並列に行う吸収槽の清浄運転を例示する図。
表示装置の画面表示の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
[システムの概要]
図1は実施形態に係る二酸化炭素回収システム10の構成例を示す図である。二酸化炭素回収システム10は、吸収処理装置100、放出処理装置200及び連携装置300を有する。吸収処理装置100は、吸収槽101において、吸収剤(例えば、アミン系化合物)を含有する吸収液に、気体に含まれる二酸化炭素を吸収させる処理(吸収動作)を行う。吸収処理装置100は、空気中の二酸化炭素だけでなく、有害ガス等から二酸化炭素を吸収することも可能である。放出処理装置200は、放出槽201において、吸収処理装置100の吸収槽101から供給された吸収液から二酸化炭素を放出させる処理(放出動作)を行う。なお、二酸化炭素回収システム10を、単に二酸化炭素回収装置ともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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