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公開番号2024070861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2024018670,2022181036
出願日2024-02-09,2022-11-11
発明の名称熱伝達抑制シート及び組電池
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01M 10/658 20140101AFI20240516BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】弾性体を備える熱伝達抑制シートにおいて、通常の充放電に伴なう電池セルの膨張に対応できるとともに、熱暴走時においても弾性性能を発揮できる熱伝達抑制シート及びこの熱伝達抑制シートを有する組電池を提供する。
【解決手段】本発明の熱伝達抑制シート10は、90℃未満で圧縮状態であり、かつ、90℃以上で圧縮状態から解放される弾性体1を有する。弾性体1はバインダ物質により圧縮状態が維持されている。また、断熱材5と積層されていてもよく、その際、熱収縮性の包囲体20により圧縮状態が維持されていてもよい。さらには、弾性体1は、複数の弾性体分割片1Aで構成されていてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
90℃未満で圧縮状態であり、かつ、90℃以上で圧縮状態から解放される弾性体を有する、熱伝達抑制シート。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記弾性体が、配合バインダ物質により圧縮状態が維持されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項3】
前記弾性体と、断熱材とを積層したことを特徴とする、請求項2に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項4】
前記弾性体と前記断熱材とが、少なくとも一部分で接着していることを特徴とする、請求項3に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項5】
前記弾性体が複数の弾性体分割片で構成されており、前記弾性体分割片が前記断熱材の面上に点在していることを特徴とする、請求項3又は4に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項6】
圧縮状態から解放された際に、隣接する前記弾性体分割片の周端面同士が当接し合い、前記弾性体分割片間の隙間を埋めるか、もしくは山状の空隙を形成することを特徴とする、請求項5に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項7】
前記弾性体と、断熱材とが積層され、熱収縮性の包囲体により圧縮状態が維持されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項8】
前記弾性体と前記断熱材とが、少なくとも一部分で接着していることを特徴とする、請求項7に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項9】
前記弾性体が複数の弾性体分割片で構成されており、前記弾性体分割片が前記断熱材の面上に点在していることを特徴とする、請求項7又は8に記載の熱伝達抑制シート。
【請求項10】
圧縮状態から解放された際に、隣接する前記弾性体分割片の周端面同士が当接し合い、前記弾性体分割片間の隙間を埋めるか、もしくは山状の空隙を形成することを特徴とする、請求項9に記載の熱伝達抑制シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝達抑制シート及び該熱伝達抑制シートを有する組電池に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から電動モータで駆動する電気自動車又はハイブリッド車等の開発が盛んに進められている。この電気自動車又はハイブリッド車等には、駆動用電動モータの電源となるための、複数の電池セルが直列又は並列に接続された組電池が搭載されている。なお。電池セルには、鉛蓄電池やニッケル水素電池等に比べて、高容量かつ高出力が可能なリチウムイオン二次電池が主に用いられている。
【0003】
組電池では、電池セルが積層され、隣接する電池セル間に熱伝達抑制シートが介在しているのが一般的である。熱伝達抑制シートでは、電池セル間の熱の伝達を抑えるとともに、充放電により電池セルが膨張するため、この膨張を弾性体により吸収することも行われている。
【0004】
例えば、特許文献1には、断熱材と、断熱材の表面に積層してなる弾性体とを備えるとともに、弾性体が電池セルの膨張で変形する弾性突出部を有し、電池セルとの間に弾性突出部が押圧方向と直行する外周方向に移動する変形スペースを有する熱伝達抑制シートが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、断熱材と、特定の圧縮弾性率及び圧縮応力の弾性体とを含む熱伝達抑制シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/262080号
特開2021-140968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1,2に記載された熱伝達抑制シートは、何れも電池セルの熱暴走を想定していない。特許文献2では、弾性体の圧縮弾性率及び圧縮応力を特定しているが、それらはJIS K 6254で規定される値であり、試験温度は室温である。
【0008】
組電池では、内部短絡や過充電等が原因で、ある電池セルが急激に昇温し、その後も発熱を継続するような熱暴走を起こし、場合によっては火炎を発することもある。そして、熱暴走を起こした電池セルからの熱や火炎が、隣接する他の電池セルに伝播することで、他の電池セルの熱暴走を引き起こすおそれがある。そのため、特許文献1,2に記載された熱伝達抑制シートの弾性体では、熱暴走時の弾性性能が発揮されないことが十分に推察される。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、弾性体を備える熱伝達抑制シートにおいて、通常の充放電に伴なう電池セルの膨張に対応できるとともに、熱暴走時においても弾性性能を発揮できる熱伝達抑制シート及びこの熱伝達抑制シートを有する組電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、熱伝達抑制シートに係る下記[1]の構成により達成される。
(【0011】以降は省略されています)

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