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公開番号2024070395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180856
出願日2022-11-11
発明の名称車両用内燃機関の制御方法および装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 29/02 20060101AFI20240516BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】吸気温度が低いときにアイドルストップが実行されると、再始動時の燃料壁流の増加によりPNが悪化する。
【解決手段】吸気温度センサによって吸気通路内における吸気温度を検出する。吸気温度がT1よりも高い場合は、アイドルストップ許可水温は、水温TW1であり、吸気温度がT2以下では、水温TW2となる。吸気温度がT1とT2の間では、吸気温度が低いほどアイドルストップ許可水温が高くなるように連続的に変化する。車両の運転開始から運転終了までの間、吸気温度に応じたアイドルストップ許可水温に基づいて、アイドルストップの禁止の判定を行う
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両停止時にアイドルストップを実行するとともに、冷却水温度がアイドルストップ許可水温以下である場合には上記アイドルストップを禁止する車両用内燃機関の制御方法において、
吸気通路内における吸気温度を検出し、
この吸気温度が低いほど上記アイドルストップ許可水温が高くなるように上記吸気温度に応じて上記アイドルストップ許可水温を設定し、
車両の運転開始から運転終了までの間、上記吸気温度に応じた上記アイドルストップ許可水温に基づいて、アイドルストップの禁止の判定を行う、
車両用内燃機関の制御方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
内燃機関の初回始動時における吸気温度と冷却水温度とを比較し、
両者が所定温度以上乖離しているときに、検出した吸気温度を、乖離を相殺する方向に補正し、この補正後の吸気温度を用いて上記アイドルストップ許可水温を設定する、
請求項1に記載の車両用内燃機関の制御方法。
【請求項3】
上記内燃機関は、ポート噴射式内燃機関である、
請求項1に記載の車両用内燃機関の制御方法。
【請求項4】
車両停止時にアイドルストップを実行するとともに、冷却水温度がアイドルストップ許可水温以下である場合には上記アイドルストップを禁止する車両用内燃機関の制御装置において、
吸気通路内における吸気温度を検出する吸気温度センサを備え、
この制御装置は、
上記吸気温度が低いほど上記アイドルストップ許可水温が高くなるように上記吸気温度に応じて上記アイドルストップ許可水温を設定し、
車両の運転開始から運転終了までの間、上記吸気温度に応じた上記アイドルストップ許可水温に基づいて、アイドルストップの禁止の判定を行う、
車両用内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車両停止時にアイドルストップを実行するとともに、冷却水温度がアイドルストップ許可水温以下である場合にはアイドルストップを禁止する車両用内燃機関の制御に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両用内燃機関の燃費低減技術の一つとして、交差点等での車両停止時に内燃機関の燃焼運転を一時的に自動停止するアイドルストップが知られている。このアイドルストップは、低水温時の再始動性や暖機性能等の種々の観点から、一般に、冷却水温度があるアイドルストップ許可水温以下である場合には禁止される。つまり、冷却水温度がアイドルストップ許可水温よりも低いと、車両が交差点等で停止しても、アイドルストップは実行されない。
【0003】
特許文献1には、車両のイグニッションスイッチがONとなった直後の外気温度や車室内温度が低い場合に、暖房性能を確保するために、アイドルストップ制御を許可するアイドリングストップ開始冷却水温度をより高く設定することが開示されている。冷却水温度がアイドリングストップ開始冷却水温度以上となると許可フラグがONとなり、その後は、外気温度が考慮されることはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-263123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アイドルストップからの再始動時には、始動のために比較的に多くの燃料が噴射される。例えばポート噴射式の燃料噴射装置の場合、冷却水温度に相関する吸気ポート壁温が低いと、付着した燃料が液状のまま筒内に流入し、いわゆる「PN」をパラメータとして評価される排気微粒子性能の悪化が生じる。このような再始動時のPNの良否は、冷却水温度のみならず、吸気ポート内で燃料噴霧と混合する新気の温度つまり吸気温度に大きく影響される。吸気温度が低いほど燃料の気化が進まずに壁流が増えるため、PNが悪化する。
【0006】
特許文献1は、暖房要求の判定のために外気温度を考慮する技術であり、再始動時のPNの抑制のために吸気ポートを流れる新気の状態を把握しようとするものではない。特に、特許文献1の技術では、イグニッションスイッチON直後の外気温度のみが考慮されるに過ぎず、その後の車両の運転中の外気温度は一切考慮されない。
【0007】
また、特許文献1では、車両のエンジンルーム内に配置された外気温度センサによって外気温度が測定されるのであるが、例えば車庫内に停車していたような場合に、イグニッションスイッチON直後の検出温度に比較して、走行開始後に実際に内燃機関に取り込まれる空気の温度が低温であるようなことがあり得る。このような場合に、イグニッションスイッチON直後の検出温度に基づいて許可フラグがONとなってしまうと、実際の吸気温度ないし外気温度が考慮されないこととなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、車両停止時にアイドルストップを実行するとともに、冷却水温度がアイドルストップ許可水温以下である場合には上記アイドルストップを禁止する車両用内燃機関の制御方法において、
吸気通路内における吸気温度を検出し、
この吸気温度が低いほど上記アイドルストップ許可水温が高くなるように上記吸気温度に応じて上記アイドルストップ許可水温を設定し、
車両の運転開始から運転終了までの間、上記吸気温度に応じた上記アイドルストップ許可水温に基づいて、アイドルストップの禁止の判定を行う。
【0009】
ここで、吸気温度に対応して設定されるアイドルストップ許可水温は、再始動時のPN性能を考慮して設定される。つまり、互いに対応する吸気温度と冷却水温度との組み合わせの下で、再始動時のPNが許容レベル内となるように設定されている。
【0010】
この発明では、例えば、車庫内に停車していた車両が走り出したような場合に、実際に吸気系に取り込まれる吸気の吸気温度に応じてアイドルストップ許可水温が設定される。そのため、吸気温度が低いにも拘わらずアイドルストップが実行されることがない。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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