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公開番号2024061007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168645
出願日2022-10-20
発明の名称木質耐力壁
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04B 2/56 20060101AFI20240425BHJP(建築物)
要約【課題】靱性と耐力に優れ、施工が容易な木質耐力壁を提供する。
【解決手段】壁体12の上下左右の四隅が上梁14と下梁16とに梁接合部18を介して接合される木質耐力壁10であって、前記壁体12は、壁厚方向に対向して固定される四角板状の2枚の木質部材20と、2枚の前記木質部材20の間に設けられ、前記木質部材20の対角線方向に延びるX型の鋼製部材22とを有し、前記梁接合部18は、前記鋼製部材22の端部32と接合し、前記木質部材20とは当接するのみであるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁体の上下左右の四隅が上梁と下梁とに梁接合部を介して接合される木質耐力壁であって、
前記壁体は、壁厚方向に対向して固定される四角板状の2枚の木質部材と、2枚の前記木質部材の間に設けられ、前記木質部材の対角線方向に延びるX型の鋼製部材とを有し、前記梁接合部は、前記鋼製部材の端部と接合し、前記木質部材とは当接するのみであることを特徴とする木質耐力壁。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記梁接合部は、前記鋼製部材の端部に接合するとともに前記壁体の上下左右の四隅に配置される鋼材と、この鋼材から前記上梁および前記下梁に向けて突出する壁体側の鋼板と、前記上梁および前記下梁に固定され、前記壁体に向けて突出する梁側の鋼板と、前記鋼板同士を接合するボルトとを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の木質耐力壁。
【請求項3】
前記鋼製部材が降伏し、その後、前記木質部材が降伏する破壊モードで破壊する部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の木質耐力壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物に設置される木質耐力壁に関するものであり、特に、直交集成板(CLT:Cross Laminated Timber)と鋼材を用いた木質耐力壁に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、木質部材からなる耐力壁として、壁材にCLTを使用し、壁と梁の接合部にLSB(ラグスクリューボルト)やドリフトピンなどの金物を使用したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
CLTは、ひき板または小角材(これらをその繊維方向を互いにほぼ平行にして長さ方向に接合接着して調整したものを含む。)をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ、または接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し3層以上の構造を持たせた木質板材であり、耐震・耐火性能が高いという特長がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-188845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の従来の木質耐力壁は、LSBやドリフトピンなどの金物で接合しており、初期剛性の不足や接合部周辺の脆性破壊等によりその性能を十分に発揮できないおそれに加え、各部材の加工の多さや施工性に問題があった。
【0006】
一方、木質中高層建物における木質耐力壁を計画するに当たり、木質耐力壁自身に高い靱性と耐力が期待されるとともに、鋼材やボルトなど一般流通材を用い、加工を省力化し、容易に施工可能な木質耐力壁が求められていた。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、靱性と耐力に優れ、施工が容易な木質耐力壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る木質耐力壁は、壁体の上下左右の四隅が上梁と下梁とに梁接合部を介して接合される木質耐力壁であって、前記壁体は、壁厚方向に対向して固定される四角板状の2枚の木質部材と、2枚の前記木質部材の間に設けられ、前記木質部材の対角線方向に延びるX型の鋼製部材とを有し、前記梁接合部は、前記鋼製部材の端部と接合し、前記木質部材とは当接するのみであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る他の木質耐力壁は、上述した発明において、前記梁接合部は、前記鋼製部材の端部に接合するとともに前記壁体の上下左右の四隅に配置される鋼材と、この鋼材から前記上梁および前記下梁に向けて突出する壁体側の鋼板と、前記上梁および前記下梁に固定され、前記壁体に向けて突出する梁側の鋼板と、前記鋼板同士を接合するボルトとを含んで構成されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の木質耐力壁は、上述した発明において、前記鋼製部材が降伏し、その後、前記木質部材が降伏する破壊モードで破壊する部材であることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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