TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024062402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2023180053
出願日2023-10-19
発明の名称建築確認検査支援システム、建築確認検査方法、プログラム
出願人清水建設株式会社,株式会社積木製作
代理人個人,個人,個人
主分類G01B 11/24 20060101AFI20240430BHJP(測定;試験)
要約【課題】奥行き方向においても、設計データと実際の建築物との対応関係を確認することを可能とする。
【解決手段】建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが一致しているか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、一致している部分と一致していない部分とを異なる表示態様で表示させる判定結果出力部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが一致しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、一致している部分と一致していない部分とを異なる表示態様で表示させる判定結果出力部
を有する建築確認検査支援システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
視点位置または向きの少なくともいずれか一方についての指示を取得する指示取得部を有し、
前記判定結果出力部は、
前記設計モデルと前記計測モデルとが重ね合わせられ、前記判定結果に応じた表示態様で表示される判定結果データを、前記指示に基づいて、視点位置または向きの少なくともいずれか一方に従って見た場合に相当する画像を出力する
請求項1に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項3】
建築物の複数の計測点に対して光を照射し、前記光が前記建築物に存在する物体から反射された反射光を受光し、前記反射光に基づいて前記複数の計測点における前記物体との間の距離を表す点群データを生成する計測装置から前記点群データを取得する点群データ取得部と、
前記取得された点群データに基づいて前記計測モデルを生成する計測モデル生成部
を有する請求項2に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項4】
設計モデルは、BIM(Building Information Modeling)データに基づいて生成される前記建築物を表す三次元モデルであり、
前記判定結果出力部は、前記BIMデータに基づいて生成された設計モデルと、前記点群データから生成された点群モデルとを用いて判定された判定結果データに基づく画像を出力する請求項3に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項5】
設計モデルは、前記設計データに応じて定まる法規制空間を表す三次元モデルである法規制空間モデルであり、
前記判定結果出力部は、前記法規制空間モデルと、前記点群データから生成された点群モデルとを用いて判定された判定結果データに基づく画像を出力する請求項3に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項6】
前記判定結果出力部は、前記生成された三次元画像を利用者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに表示させる
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項7】
前記ヘッドマウントディスプレイの姿勢が検出された検出結果を取得する姿勢取得部を有し、
前記判定結果出力部は、前記姿勢取得部によって取得された姿勢に基づく視線方向から見た三次元画像を生成し、前記視線方向から見た三次元画像を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる
請求項6に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項8】
前記三次元画像が配置される三次元空間における視点位置を指定する操作入力を受け付ける視点位置取得部を有し、
前記判定結果出力部は、前記視点位置取得部によって取得された視点から見た三次元画像を生成し、前記視点から見た三次元画像を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる
請求項7に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項9】
前記ヘッドマウントディスプレイの姿勢が検出された検出結果を取得する姿勢取得部を有し、
前記判定結果出力部は、前記視点位置取得部によって取得された視点から、前記姿勢取得部によって取得された姿勢に基づく視線方向を見た場合の三次元画像を生成し、前記視線方向から見た三次元画像を前記ヘッドマウントディスプレイに表示させる
請求項8に記載の建築確認検査支援システム。
【請求項10】
建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測あるいは検知した結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが仮想三次元空間に配置される三次元画像であり、前記設計モデルと前記計測モデルとが一致しているか否かを把握可能な三次元画像を生成する画像生成部と、
前記生成された三次元画像を利用者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに表示させる画像出力部と、
を有する建築確認検査支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築確認検査支援システム、建築確認検査方法、プログラムに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
建築物を建てる際に建築確認申請を行う必要がある。建築確認申請とは、建築基準法に基づく申請行為である。具体的には、申請に必要な設計図書を指定された審査機関に提出し、建築物が建築基準法に適合している旨の確認を受ける行為である。申請に必要な設計図書は、申請用の一般図、地盤面算定図、求積図、及び申請書類などである。一般図は、各階の平面図、立面図、断面図などである。特許文献1には、建築基準法に適合しているか否かの判定結果を、判定のプロセスと共に、申請者側に通知する技術が開示されている。
一方、建築確認申請とは別に、実際に建築された建築物が、設計図書に記載された設計通りに施工されているか否かを検査する確認検査がある。確認検査では、部屋の大きさ、窓の大きさ、非常照明の位置、扉の位置等の検査項目が多数ある。これを一つ一つ確認するためには、設計図面を見ながら、実際の建築物と比較しながら確認しなければならず、時間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-162175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
確認検査を行うにあたり、設計図書の一部としてBIM(Building Information Modeling)データを用いることが考えられる。例えば、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を用いて、設計データの一例であるBIMデータに基づいて3次元画像を生成し、確認検査を行う対象の建築物を撮影したリアルタイムの撮影画像に、当該3次元画像を重ね合わせて表示することで、設計データと実際の建築物との関係を画像上において確認することが考えられる。
しかしながら、確認検査において、撮影画像に設計データを重ね合わせた場合には、設計データと実際の建築物とについて平面上における位置あるいは目に見える範囲が一致しているか否かを確認することが可能であるが、奥行き方向における位置が一致しているか否かについては、判断することが難しい。設計データと実際の建築物とについて奥行き方向における位置が一致しているか否かを確認するためには、確認対象の部材に対して回り込んで撮影することで、確認することが可能であるが、建築物のレイアウト等によっては回り込むための通路や足場がない場合もあり、このような場合には確認することができない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、奥行き方向においても、設計データと実際の建築物との対応関係を確認することが可能な建築確認検査支援システム、建築確認検査方法、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが一致しているか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、一致している部分と一致していない部分とを異なる表示態様で表示させる判定結果出力部を有する建築確認検査支援システムである。
また、本発明の一態様は、建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが仮想三次元空間に配置される三次元画像であり、前記設計モデルと前記計測モデルとが一致しているか否かを把握可能な三次元画像を生成する画像生成部と、前記生成された三次元画像を利用者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに表示させる画像出力部と、を有する建築確認検査支援システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、判定部が、建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが一致しているか否かを判定し、判定結果出力部が、前記判定部の判定結果に基づいて、一致している部分と一致していない部分とを異なる表示態様で表示させる建築確認検査方法である。
また、本発明の一態様は、画像生成部が、建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが仮想三次元空間に配置される三次元画像であり、前記設計モデルと前記計測モデルとが一致しているか否かを把握可能な三次元画像を生成し、画像出力部が、前記生成された三次元画像を利用者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに表示させる建築確認検査方法である。
【0008】
また、本発明の一態様は、判定部が、建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが一致しているか否かを判定し、判定結果出力部が、前記判定部の判定結果に基づいて、一致している部分と一致していない部分とを異なる表示態様で表示させることをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本発明の一態様は、画像生成部が、建築物の設計データに基づいて生成される三次元モデルである設計モデルと、前記建築物を計測した計測結果に基づいて生成される三次元モデルである計測モデルとが仮想三次元空間に配置される三次元画像であり、前記設計モデルと前記計測モデルとが一致しているか否かを把握可能な三次元画像を生成し、画像出力部が、前記生成された三次元画像を利用者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに表示させることをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、この発明によれば、奥行き方向においても、設計データと実際の建築物との対応関係を確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この発明の一実施形態による建築確認検査支援システムSの構成を示す概略ブロック図である。
計測装置Lを用いて建築物のある室について測定を行う場合の例を示す図である。
BIMデータ記憶部3021に記憶されるデータの一例を示す図である。
判定結果記憶部3022に記憶されるデータの一例を示す図である。
建築確認検査支援装置30の動作を説明するフローチャートである。
建築確認検査支援装置30の動作を説明するフローチャートである。
端末装置の表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
端末装置の表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
端末装置の表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
端末装置の表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
端末装置の表示画面に表示される画像の参考例を示す図である。
他の実施形態における建築確認検査支援システムSaの構成を示す概略ブロック図である。
建築確認検査支援装置30aの動作を説明するフローチャートである。
ヘッドマウントディスプレイ11aに表示される画像の一例を示す図である。
ヘッドマウントディスプレイ11aに表示される画像の一例を示す図である。
ヘッドマウントディスプレイ11aに表示される画像の一例を示す図である。
ヘッドマウントディスプレイ11aに表示される画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

清水建設株式会社
溶接装置
1か月前
清水建設株式会社
免震構造
1か月前
清水建設株式会社
制振構造
1か月前
清水建設株式会社
木質耐力壁
13日前
清水建設株式会社
蓄電システム
1か月前
清水建設株式会社
空調システム
4日前
清水建設株式会社
ダンパー装置
5日前
清水建設株式会社
自律移動ロボット
1か月前
清水建設株式会社
自律移動ロボット
1か月前
清水建設株式会社
慣性質量ダンパー
25日前
清水建設株式会社
空気清浄システム
20日前
清水建設株式会社
音低減・増幅装置
5日前
清水建設株式会社
木造建築物の施工方法
1か月前
清水建設株式会社
エレベータ管理システム
4日前
清水建設株式会社
溶接方法および溶接装置
1か月前
清水建設株式会社
溶接方法および溶接装置
1か月前
清水建設株式会社
空気圧縮機およびガス圧縮機
1か月前
清水建設株式会社
施工管理システム及び施工管理方法
1か月前
清水建設株式会社
透過フーリエ変換赤外分光分析方法
5日前
清水建設株式会社
変位計測方法および変位計測システム
1か月前
清水建設株式会社
自律移動体とエレベータの連携システム
4日前
清水建設株式会社
情報処理装置、評価方法、及びプログラム
1か月前
清水建設株式会社
評価装置、評価システム、および、評価方法
1か月前
清水建設株式会社
体調不良検出システム及び体調不良検出方法
1か月前
清水建設株式会社
コミュニケーション分析システムおよび分析方法
3日前
清水建設株式会社
情報処理装置、設備容量算出方法、及びプログラム
1か月前
清水建設株式会社
鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造の施工方法
3日前
清水建設株式会社
地盤改良工法及びその工法に使用するモニタの流路構造
25日前
清水建設株式会社
避難誘導装置、避難誘導システム、及び、避難誘導方法
6日前
清水建設株式会社
免震構造
1か月前
清水建設株式会社
免震構造
1か月前
清水建設株式会社
コンクリートスラブの施工管理システムおよび施工管理方法
1か月前
清水建設株式会社
建築確認検査支援システム、建築確認検査方法、プログラム
11日前
清水建設株式会社
CO2濃度分布推定システム、及びCO2濃度分布推定方法
1か月前
清水建設株式会社
海水中の二酸化炭素固定化システム及び炭酸塩鉱物の製造方法
10日前
清水建設株式会社
柱と梁との接合構造
1か月前
続きを見る