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公開番号2024059368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167006
出願日2022-10-18
発明の名称ガス消費型発電システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類H01M 8/04 20160101AFI20240423BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ガス消費型発電システムの制御装置がガス不使用条件が満たされたと判定するのに要する期間をできるだけ短くしながら、ガスメーターが非漏洩条件を満たすと判定しない場合には同様の判定を行うことができるガス消費型発電システムを提供する。
【解決手段】ガス消費型発電システムSであって、制御装置22は、処理対象期間内に行われた全ての待機処理の間に発生した連続ガス不使用期間の全てに含まれる、設定判定用期間以上の長さである基準期間の累積数が、設定回数以上の目標回数になる場合にガス不使用条件が満たされたと判定し、基準期間の累積数は、待機処理が行われている間に発生した連続ガス不使用期間の夫々について、連続ガス不使用期間から所定のマージン期間を減算した残りの期間に含まれる基準期間の数を計数し、連続ガス不使用期間の夫々に含まれる基準期間の数を累積することで導出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料ガスを消費して発電するガス消費型発電部と、情報を出力できる情報出力部と、制御装置とを備え、前記ガス消費型発電部に供給される前記燃料ガスは、ガスメーターを経由して供給される供給ガス、又は、前記ガスメーターを経由して供給される前記供給ガスを改質して得られるガスであり、
前記ガスメーターは、前記供給ガスの通流量が第1設定判定量以下となる状態が設定判定用期間以上連続する又は前記設定判定用期間での前記供給ガスの積算通流量が第2設定判定量以下になるという非漏洩条件を満たす状態が漏洩判定用期間の間に設定回数生じないときには、警報作動する又は前記供給ガスの供給遮断を行うように構成され、
前記制御装置は、前記漏洩判定用期間と同じ長さ又はそれよりも短い長さの所定の処理対象期間内に、少なくとも前記ガス消費型発電部での発電用に供給される前記供給ガスの量については前記ガスメーターが前記非漏洩条件を満たすと判定する量にする待機状態に移行して、当該待機状態を継続する待機処理を含む漏洩判定回避処理を行うように構成されているガス消費型発電システムであって、
前記制御装置は、前記ガスメーターを経由して供給される前記供給ガスを消費するガス消費装置の動作状態を監視し、
前記制御装置は、前記処理対象期間内に所定のガス不使用条件が満たされなかった場合、前記ガスメーターによる前記警報作動又は前記供給遮断の可能性が高いことを示す情報又は前記供給ガスの使用を控えることを促す情報を前記情報出力部から利用者に対して出力する情報出力処理を行うように構成され、
前記制御装置は、前記処理対象期間内に行われた全ての前記待機処理の間に発生した、前記ガス消費装置での前記供給ガスの消費がない又は所定量以下である期間が連続する連続ガス不使用期間の全てに含まれる、前記設定判定用期間以上の長さである基準期間の累積数が、前記設定回数以上の目標回数になる場合に前記ガス不使用条件が満たされたと判定し、
前記基準期間の前記累積数は、前記待機処理が行われている間に発生した前記連続ガス不使用期間の夫々について、当該連続ガス不使用期間から所定のマージン期間を減算した残りの期間に含まれる前記基準期間の数を計数し、前記連続ガス不使用期間の夫々に含まれる前記基準期間の数を累積することで導出されるガス消費型発電システム。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記漏洩判定回避処理を行っている間に前記ガス不使用条件が満たされた場合、前記漏洩判定回避処理を終了し、前記ガス消費型発電部での発電用に供給される前記供給ガスの量については前記ガスメーターが前記非漏洩条件を満たさないと判定する量にして前記ガス消費型発電部での発電を行う発電状態にさせる請求項1に記載のガス消費型発電システム。
【請求項3】
前記ガス消費型発電部は、前記燃料ガスが供給されるアノード及び酸素ガスが供給されるカソードを有する燃料電池部を有する請求項1又は2に記載のガス消費型発電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料ガスを消費して発電するガス消費型発電部と、情報を出力できる情報出力部と、制御装置とを備えるガス消費型発電システムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
いわゆるマイコンメーター等のガスメーターは、都市ガス等の供給ガスの通流量がゼロ又は少ないことを示す非漏洩条件を満たす状態が漏洩判定用期間の間に設定回数生じないときには、警報作動する又は供給ガスの供給遮断を行うように構成されている。
【0003】
特許文献1(特開2016-42411号公報)には、ガス消費型発電システムが燃料ガス(例えば都市ガス等の供給ガスを改質して得られるガス)消費しない期間を意図的に作り出すことで、ガスメーターが上述したように警報作動する又は供給ガスの供給遮断を行うことを回避しようとする技術が記載されている。例えば、特許文献1に記載のガス消費型発電システムは、27日毎(即ち、漏洩判定用期間である30日の経過時点より3日前)に1日間停止するように制御される。停止している1日間はガス消費型発電システムでの供給ガスの使用は行われないため、その1日間に、都市ガス等の供給ガスの通流量がゼロ又は少ないことを示す非漏洩条件を満たす状態が漏洩判定用期間の間に設定回数生じたとガスメーターが判定することが期待される。
【0004】
尚、ガス消費型発電システムが備えるガス消費型発電部が供給ガスを消費しない期間を意図的に作り出して上記非漏洩条件を満たす状態にさせようとしても、ガス消費型発電部に併設されている給湯用の熱源機などでガスが消費された場合、上記非漏洩条件が満たされない状態になる。そのような問題に対処するため、ガスメーターが非漏洩条件が満たされたと判定するか否かを推定するために、ガス消費型発電システムの制御装置でも、ガスメーターで判定している非漏洩条件に対応する所定のガス不使用条件を設定し、そのガス不使用条件が満たされたか否かを判定することが好ましい。そして、ガス消費型発電システムの制御装置が、所定の期間内にガス不使用条件が満たされない場合には、ガス消費型発電システムの利用者に対してガスの消費を抑制するようなメッセージを発することが好ましい。特許文献2(特開2017-22078号公報)には、ガス消費型発電システム(燃料電池部を備えるエネルギ供給システム)の制御装置が、ガス消費型発電部及び給湯用の熱源部でのガス消費を監視しておき、特定の期間内に所定のガス不使用条件(即ち、ガス消費型発電部及び給湯用の熱源部でガスが消費されない状態の継続時間である非供給継続時間が所定時間を経過していること)が満たされなかった場合にはガス消費を控えることを促すメッセージを情報出力部から利用者に対して出力することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-42411号公報
特開2017-22078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2には記載されていないが、例えば、給湯用の熱源部から、ガス燃焼を停止したことを示す信号と、ガス燃焼を開始したことを示す信号とをガス消費型発電システムの制御装置に送信させることができる。それにより、ガス消費型発電システムの制御装置は、自身が動作を制御するガス消費型発電部でガスを消費しなかった時間帯だけでなく、自身が動作を制御していない給湯用の熱源部でガスを消費しなかった時間帯も把握できる。
【0007】
但し、ガス消費型発電システムの制御装置が給湯用の熱源部からガス燃焼を停止したことを示す信号を受信するタイミングと給湯用の熱源部での実際のガス燃焼停止タイミングとの間にはタイムラグが生じ、且つ、ガス消費型発電システムの制御装置が給湯用の熱源部からガス燃焼を開始したことを示す信号を受信するタイミングと給湯用の熱源部での実際のガス燃焼開始タイミングとの間にはタイムラグが生じる。そのため、ガス消費型発電システムの制御装置が把握できる、ガス消費型発電部でガスを消費せず且つ給湯用の熱源部でガスを消費しなかったと推定できる時間帯(即ち、特許文献2の「非供給継続時間」に相当)は、ガスメーターが判定する実際のガス不使用時間帯と相違してしまう。
【0008】
そのため、ガスメーターが非漏洩条件を満たす(即ち、ガス漏洩が発生していない)と判定しないのに、ガス消費型発電システムの制御装置がガス漏洩が発生していないと判定することを避けるためには、ガスメーターが要求する非漏洩条件よりも厳しい条件(例えば、ガスの不使用が連続する期間が所定のマージン分だけ更に長いこと等)が満たされた場合に、ガス漏洩が発生していないと判定することが好ましい。但し、そのような条件を設定するということは、ガス消費型発電システムの制御装置がガス不使用条件が満たされたと判定するのに要する期間が長くなることを意味する。つまり、例えばガス不使用条件が満たされるようにガス消費型発電システムでの発電を停止する期間が長くなり、ガス消費型発電システムの利用者のメリットが大きく棄損されることを意味する。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス消費型発電システムの制御装置がガス不使用条件が満たされたと判定するのに要する期間をできるだけ短くしながら、ガスメーターが非漏洩条件を満たすと判定しない場合には同様の判定を行うことができるガス消費型発電システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係るガス消費型発電システムの特徴構成は、燃料ガスを消費して発電するガス消費型発電部と、情報を出力できる情報出力部と、制御装置とを備え、前記ガス消費型発電部に供給される前記燃料ガスは、ガスメーターを経由して供給される供給ガス、又は、前記ガスメーターを経由して供給される前記供給ガスを改質して得られるガスであり、
前記ガスメーターは、前記供給ガスの通流量が第1設定判定量以下となる状態が設定判定用期間以上連続する又は前記設定判定用期間での前記供給ガスの積算通流量が第2設定判定量以下になるという非漏洩条件を満たす状態が漏洩判定用期間の間に設定回数生じないときには、警報作動する又は前記供給ガスの供給遮断を行うように構成され、
前記制御装置は、前記漏洩判定用期間と同じ長さ又はそれよりも短い長さの所定の処理対象期間内に、少なくとも前記ガス消費型発電部での発電用に供給される前記供給ガスの量については前記ガスメーターが前記非漏洩条件を満たすと判定する量にする待機状態に移行して、当該待機状態を継続する待機処理を含む漏洩判定回避処理を行うように構成されているガス消費型発電システムであって、
前記制御装置は、前記ガスメーターを経由して供給される前記供給ガスを消費するガス消費装置の動作状態を監視し、
前記制御装置は、前記処理対象期間内に所定のガス不使用条件が満たされなかった場合、前記ガスメーターによる前記警報作動又は前記供給遮断の可能性が高いことを示す情報又は前記供給ガスの使用を控えることを促す情報を前記情報出力部から利用者に対して出力する情報出力処理を行うように構成され、
前記制御装置は、前記処理対象期間内に行われた全ての前記待機処理の間に発生した、前記ガス消費装置での前記供給ガスの消費がない又は所定量以下である期間が連続する連続ガス不使用期間の全てに含まれる、前記設定判定用期間以上の長さである基準期間の累積数が、前記設定回数以上の目標回数になる場合に前記ガス不使用条件が満たされたと判定し、
前記基準期間の前記累積数は、前記待機処理が行われている間に発生した前記連続ガス不使用期間の夫々について、当該連続ガス不使用期間から所定のマージン期間を減算した残りの期間に含まれる前記基準期間の数を計数し、前記連続ガス不使用期間の夫々に含まれる前記基準期間の数を累積することで導出される点にある。
ここで、前記ガス消費型発電部は、前記燃料ガスが供給されるアノード及び酸素ガスが供給されるカソードを有する燃料電池部を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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