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公開番号2024058638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023176707
出願日2023-10-12
発明の名称液体取り扱い装置、および中空プランジャの使用
出願人サートリウス・ビオヒット・リキッド・ハンドリング・オイ,SARTORIUS BIOHIT LIQUID HANDLING OY
代理人弁理士法人R&C
主分類B01L 3/02 20060101AFI20240418BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】吸引及び分注のために利用可能な異なる注入容量範囲を有する簡便な液体取り扱い装置及び方法を提供すること。
【解決手段】本発明の例示的な態様によれば、空気置換原理に基づく液体取り扱い装置であって、第1チャンバと第2チャンバとを含む空洞と、前記空洞内に真空または圧力を加えるために、前記空洞内を移動可能なプランジャと、を備え、ここで、前記第1チャンバが、第1注入容量範囲を提供するように構成され、前記第2チャンバが、前記第1チャンバと共に、前記第1注入容量範囲よりも大きい第2注入容量範囲を提供するように構成され、前記第1チャンバおよび前記第2チャンバが、閉鎖可能な流体接続部によって接続され、前記流体接続部が、前記プランジャを通って設けられている液体取り扱い装置が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空気置換原理に基づく液体取り扱い装置であって、
第1チャンバと第2チャンバとを含む空洞と、
前記空洞内に真空または圧力を加えるために、前記空洞内で移動可能なプランジャと、
を備え、
ここで、前記第1チャンバが、第1注入容量範囲または第1注入容量を提供するように構成され、
前記第2チャンバが、前記第1チャンバと共に、前記第1注入容量範囲または前記第1注入容量よりも大きい第2注入容量範囲または第2注入容量を提供するように構成され、
前記第1チャンバおよび前記第2チャンバが、閉鎖可能な流体接続部によって接続され、
前記流体接続部が、前記プランジャを通って設けられている、液体取り扱い装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記第1注入容量範囲または前記第1注入容量が、前記流体接続部が閉じているときに利用可能であるように、構成されている、請求項1に記載の液体取り扱い装置。
【請求項3】
前記第2注入容量範囲または前記第2注入容量が、前記流体接続部が開いているときに利用可能であるように、構成されている、請求項1または請求項2に記載の液体取り扱い装置。
【請求項4】
前記第1チャンバおよび前記第2チャンバが、円筒形である、請求項1から3のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
【請求項5】
前記第2チャンバが、前記第1チャンバよりも大きい直径を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
【請求項6】
前記プランジャが、前記空洞の内面、通常は両方の前記チャンバの内面に対してシールされている、請求項1から5のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
【請求項7】
前記プランジャが、前記プランジャの外周に設けられたフランジによって、前記第2チャンバの内面に対してシールされている、請求項1から6のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
【請求項8】
前記プランジャが、その長さにわたる少なくとも一部が中空であり、該中空部が、前記第1チャンバと前記第2チャンバとの間の前記閉鎖可能な流体接続部、または前記閉鎖可能な流体接続部の少なくとも一部を、提供する、請求項1から7のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
【請求項9】
前記プランジャの長さの少なくとも一部、好ましくは前記プランジャの下端部から上方の全長が、中空である、請求項1から8のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
【請求項10】
前記流体接続部が、前記プランジャの下端部から前記プランジャの側壁の開口部まで前記プランジャの内部に延在するチャネルを有し、その結果、好ましくは、前記プランジャが、その長さにわたる少なくとも各部が中空となっている、請求項1から9のいずれか一項に記載の液体取り扱い装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気置換原理に従って作動する液体取扱装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
空気置換ピペットは、一般に、円筒形空洞と、前記空洞内で移動するように設けられたプランジャと、を備える。前記プランジャは、ユーザが手動で作動させることも、電動モーターで自動的に作動させることもできる。前記プランジャがシリンダ内を上方に移動するとき、前記シリンダの下部にまたはその開口端部に取り付けられたチップ中に、液体が吸引される。前記プランジャが下方に移動するとき、液体が前記チップから排出される。
【0003】
従来の空気置換ピペットでは、吸引および分注のために利用可能な注入容量の範囲は、ピペットのシリンダおよびプランジャの寸法、特にシリンダおよびプランジャの直径および長さ、ならびにプランジャのストローク長によって決まる。従来では、単一の容量範囲しか利用できず、拡大させることや縮小させることなどの変更はできない。この容量範囲内で、プランジャストローク長、すなわちプランジャの移動距離を調整することにより、特定のピペッティング動作に対して所望の注入容量を選択することが可能である。ストローク長を最短値に設定すると、容量範囲内の最小容量が利用可能となる。逆に、ストローク長を最長値に設定すると、容量範囲内の最大容量が利用可能となる。
【0004】
一般に、大容量ピペットの精度は、その容量範囲の下限部分の容量を使用する場合には制限される。従って、最小注入容量は常に規定される。
【0005】
プランジャストローク長を調整できない固定容量空気置換ピペットも存在する。このようなピペットでは、任意の容量範囲が利用できず、一定の注入容量が利用可能である。
【0006】
本発明は、既知の空気置換ピペットに存在する問題の少なくとも一部を解決することを意図している。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、独立請求項の特徴によって定義される。いくつかの特定の実施形態は、従属項に定義される。
【0008】
本発明の第1態様によれば、空気置換原理に基づく液体取り扱い装置であって、
第1チャンバと第2チャンバとを含む空洞と、
前記空洞内に真空または圧力を加えるために、前記空洞内で移動可能なプランジャと、
を備え、
前記第1チャンバが、第1注入容量範囲を提供するように構成され、
前記第2チャンバが、前記第1チャンバと共に、前記第1注入容量範囲よりも大きい第2注入容量範囲を提供するように構成され、
前記第1チャンバおよび前記第2チャンバが、閉鎖可能な流体接続部によって接続され、
前記流体接続部が、前記プランジャを通って設けられている、液体取り扱い装置、が提供される。
【0009】
本発明の第2態様によれば、液体取り扱い装置であって、
第1チャンバと第2チャンバとを含む空洞であって、前記第1チャンバが第1容量を有し、前記第2チャンバが前記第1容量よりも大きい第2容量を有する、空洞と、
前記空洞内に真空または圧力を加えるために前記空洞内を移動し、それによって、前記空洞の開口下端部に取り付けられたチップに/チップから、液体を吸引または分注するように構成されたプランジャと、を備え、
前記第1チャンバおよび前記第2チャンバが、閉鎖可能な流体接続部によって接続されている、液体取り扱い装置、が提供される。
【0010】
本発明の第3態様によれば、
空気置換液体取り扱い装置における中空プランジャであって、前記プランジャが内部で移動するように構成された空洞の2つの部分の間の流体接続部として機能する、中空プランジャ、の使用であって、
前記流体接続部が、前記液体取り扱い装置の容量範囲を減少させるために閉鎖可能に構成されている、使用、が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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