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公開番号2024057234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022163835
出願日2022-10-12
発明の名称回転電機
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02K 5/20 20060101AFI20240417BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】冷却範囲を拡大しつつ、冷媒をスムーズに流して、冷却効率を向上させた回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機ケーシング22は、螺旋通路の上流端と下流端との間で少なくとも一部が一定の傾斜角で螺旋状に延在する流路形成壁420を有する。螺旋通路412は、第1及び第2拡幅領域441、442を有する。第1及び第2拡幅領域441、442に、螺旋通路412に沿って延在する第1及び第2整流隔壁451、452が形成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ロータ及びステータを収容するケーシングを備え、液状の冷媒を流す螺旋通路を前記ケーシングが有する回転電機であって、
前記ケーシングは、前記螺旋通路の上流端と下流端との間で少なくとも一部が一定の傾斜角で螺旋状に延在する流路形成壁を有し、
前記螺旋通路は、前記ケーシングの軸方向において隣り合う前記流路形成壁の流路幅が他の部分よりも大きい拡幅領域を有し、
前記拡幅領域は、前記軸方向において前記螺旋通路の少なくとも一端側に形成され、
前記螺旋通路に沿って延在する整流隔壁が前記拡幅領域に形成され、
前記拡幅領域は、前記整流隔壁の上流端によって前記冷媒の流れを分岐させる分岐部と、前記整流隔壁の下流端によって前記冷媒を合流させる合流部とを有する、回転電機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の回転電機において、
前記螺旋通路のうち隣り合う前記流路形成壁の傾斜角度が異なる部分によって前記拡幅領域が形成され、
互いに傾斜角度が異なる前記流路形成壁の間に前記整流隔壁が配置されている、回転電機。
【請求項3】
請求項1記載の回転電機において、
前記拡幅領域は、前記ケーシングの周方向において、前記螺旋通路の前記上流端又は前記下流端に隣接する位置に設けられ、
前記流路形成壁は、前記軸方向において前記螺旋通路の少なくとも一端部を形成する端部形成壁を有し、
前記端部形成壁は前記周方向と平行に延在し、前記整流隔壁は前記螺旋通路の前記上流端又は前記下流端に向かって延在する、回転電機。
【請求項4】
請求項3記載の回転電機において、
前記整流隔壁は、前記端部形成壁と平行に延在する、回転電機。
【請求項5】
請求項4記載の回転電機において、
前記整流隔壁は、前記ケーシングの半周よりも短い長さに形成される、回転電機。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の回転電機において、
前記拡幅領域は、前記軸方向において前記螺旋通路の一端側に設けられた第1拡幅領域と、前記軸方向において前記螺旋通路の他端側に設けられた第2拡幅領域とを有し、
前記整流隔壁は、前記第1拡幅領域に配置された第1整流隔壁と、前記第2拡幅領域に配置された第2整流隔壁とを有する、回転電機。
【請求項7】
請求項6記載の回転電機において、
前記ケーシングは、前記螺旋通路の前記上流端と接続する入口通路と、前記螺旋通路の前記下流端と接続する排出通路とを有し、
前記入口通路及び前記排出通路の一方は、前記ケーシングの外周部を接線方向に貫通する接線方向孔であり、
前記入口通路及び前記排出通路の他方は、前記ケーシングの一端部を前記ケーシングの軸方向に貫通する軸方向孔であり、
前記第1拡幅領域は、前記螺旋通路の前記上流端及び前記下流端のうち前記接線方向孔と接続する側に隣接する位置に設けられ、
前記第2拡幅領域は、前記螺旋通路の前記上流端及び前記下流端のうち前記軸方向孔と接続する側に隣接する位置に設けられ、
前記第2整流隔壁の延在長さは、前記第1整流隔壁の延在長さよりも短い、回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1、2には回転電機の冷却構造が開示されている。特許文献1に開示された水冷式モータは、一定角度に傾斜した螺旋状隔壁によって形成された冷却通路を有するケーシングを備える。特許文献2に開示された水冷式モータでは、冷媒を入口近傍から出口近傍まで行き渡らせるために、水平通路と部分的な傾斜通路とにより冷却通路が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5717669号公報
特開第6302736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ケーシングの両端(入口と出口の近傍)に冷媒が行き渡らず、冷却性能において改善の余地がある。特許文献2では、冷却通路の途中部分がクランク状に大きく屈曲するため、冷媒がスムーズに流れにくい。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ロータ及びステータを収容するケーシングを備え、液状の冷媒を流す螺旋通路を前記ケーシングが有する回転電機であって、前記ケーシングは、前記螺旋通路の上流端と下流端との間で少なくとも一部が一定の傾斜角で螺旋状に延在する流路形成壁を有し、前記螺旋通路は、前記ケーシングの軸方向において隣り合う前記流路形成壁の流路幅が他の部分よりも大きい拡幅領域を有し、前記拡幅領域は、前記軸方向において前記螺旋通路の少なくとも一端側に形成され、前記螺旋通路に沿って延在する整流隔壁が前記拡幅領域に形成され、前記拡幅領域は、前記整流隔壁の上流端によって前記冷媒の流れを分岐させる分岐部と、前記整流隔壁の下流端によって前記冷媒を合流させる合流部とを有する、回転電機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の回転電機によれば、螺旋通路の拡幅領域に整流隔壁が設けられているため、流路の拡大部位において冷媒の流れに偏りが生じることを抑制し、螺旋通路の流路全体に冷媒を行き渡らせることができる。これにより、冷却範囲を拡大しつつ、冷媒をスムーズに流して、冷却効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機を備えたドライブユニットの全体概略図である。
図2は、螺旋通路を含む第1冷却通路の流路形状を示す斜視図である。
図3は、円筒カバーを透視した回転電機ケーシングの側面図(図2の矢印A方向から見た側面図)である。
図4は、ドライブユニットを備えたプロペラ装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すドライブユニット10は、回転電機12と、回転電機12に一体化された変速機14と、回転電機12と変速機14とを冷却する冷却構造15とを備える。このドライブユニット10は、回転電機12の回転軸線AX(以下、単に「軸線AX」という)が上下方向を向いた状態で使用される。なお、「上下方向」とは、厳密な鉛直方向だけでなく、鉛直方向に対して若干傾いた方向も含む。ドライブユニット10の用途は特に限定されないが、例えば、垂直離着陸型航空機のプロペラ106を駆動するための動力源として使用され得る(図4参照)。
【0010】
回転電機12は、電動モータである。回転電機12は、回転可能に支持されたシャフト16と、シャフト16に固定されたロータ18と、ロータ18を囲むステータ20と、シャフト16、ロータ18及びステータ20を収容する回転電機ケーシング22とを有する。以下、「軸方向」とは、回転電機12、シャフト16、ロータ18、ステータ20又は回転電機ケーシング22の軸方向を意味するものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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