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公開番号2024056575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163579
出願日2022-10-11
発明の名称堰堤ブロック積み重ね構造、堰堤及びブロック
出願人株式会社種村建設
代理人あいわ弁理士法人
主分類E02B 7/02 20060101AFI20240416BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】ブロックを支持する支保工等が不要であり、前後のブロック間に中詰め材を隙間なく充填しやすく、ブロックと中詰め材との定着性が良い堰堤ブロック積み重ね構造、堰堤及びブロックを提供すること。
【解決手段】堰堤の外部に露出する傾斜した傾斜外部露出前面2eと、堰堤の内部に打設される中詰めコンクリート4が当接する中詰め材当接背面2dとを有する上段のブロック2と下段のブロック2を積み重ねてあり、中詰め材当接背面2dは鉛直に形成され、傾斜外部露出前面2eが連続して配置され、上段のブロック2の中詰め材当接背面2dは、下段のブロック2の中詰め材当接背面2dより堰堤の内側に位置しており、上段のブロック2の重心は、上段のブロック2が下段のブロック2から堰堤の内側に転倒する場合の回転軸より堰堤の外部側に配置されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
傾斜した前面であり堰堤の外部に露出する傾斜外部露出前面と、背面側にあって堰堤の内部に打設される中詰め材が当接する中詰め材当接背面と、をそれぞれ有する上段ブロックと下段ブロックを積み重ねた堰堤ブロック積み重ね構造であって、
前記上段ブロック及び前記下段ブロックの前記中詰め材当接背面は、鉛直に形成されており、
前記上段ブロック及び前記下段ブロックの前記傾斜外部露出前面が連続して配置され、
前記上段ブロックの前記中詰め材当接背面のうち最も内部側のものは、前記下段ブロックの前記中詰め材当接背面のうち最も内部側のものより堰堤の内側に位置しており、
前記上段ブロックの重心は、前記上段ブロックが前記下段ブロックから堰堤の内側に転倒する場合の回転軸より堰堤の外部側に配置されている
ことを特徴とする堰堤ブロック積み重ね構造。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、背面側に突設されるとともに前記中詰め材当接背面を有する控え壁部を有し、
前記控え壁部と前記中詰め材とを水平方向に連通する鉄筋と、を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の堰堤ブロック積み重ね構造。
【請求項3】
前記鉄筋は、前記控え壁部の上部と下部にそれぞれ連通していることを特徴とする請求項2に記載の堰堤ブロック積み重ね構造。
【請求項4】
前記下段ブロックは、上面に形成された凸部を有し、
前記上段ブロックは、下面に形成された凹部を有し、
前記下段ブロックと前記上段ブロックとは前記凸部と前記凹部とが凹凸嵌合して積み重ねられていることを特徴とする請求項1に記載の堰堤ブロック積み重ね構造。
【請求項5】
前記凸部は、前記下段ブロックの上面の幅方向中央部に形成され、
前記凹部は、前記上段ブロックの下面の幅方向両側部に形成され、
前記下段ブロックと前記上段ブロックとは互いに幅方向に半幅ずつずらして積み重ねられ、前記凸部は、隣接する前記上段ブロックの前記凹部に嵌合されている
ことを特徴とする請求項4に記載の堰堤ブロック積み重ね構造。
【請求項6】
前記上段ブロックは、上面に形成された凸部を有し、
前記凸部は、上面に開口し手摺の脚部が着脱可能に挿入される取付穴を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の堰堤ブロック積み重ね構造。
【請求項7】
傾斜した前面であり堰堤の外部に露出する傾斜外部露出前面と、背面側にあって堰堤の内部に打設される中詰め材が当接する中詰め材当接背面と、をそれぞれ有する上段ブロックと下段ブロックを積み重ねた堰堤ブロック積み重ね構造に、前記中詰め材が打設された堰堤であって、
前記上段ブロック及び前記下段ブロックの前記中詰め材当接背面は、鉛直に形成されており、
前記上段ブロック及び前記下段ブロックの前記傾斜外部露出前面が連続して配置され、
前記上段ブロックの前記中詰め材当接背面のうち最も内部側のものは、前記下段ブロックの前記中詰め材当接背面のうち最も内部側のものより堰堤の内側に位置しており、
前記上段ブロックの重心は、前記上段ブロックが前記下段ブロックから堰堤の内側に転倒する場合の回転軸より堰堤の外部側に配置されており、
前記中詰め材は、水平打継目を有してリフト打設されたものであり、
前記上段ブロックと前記下段ブロックとの積み重ね面の位置における前記中詰め材の1回の打設リフトの天端と下端は、前記上段ブロックと前記下段ブロックとの積み重ね面を挟んで配置されている
ことを特徴とする堰堤。
【請求項8】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、背面側に突設されるとともに前記中詰め材当接背面を有する控え壁部を有し、
前記控え壁部と前記中詰め材とを水平方向に連通する鉄筋と、を備える
ことを特徴とする請求項7の堰堤。
【請求項9】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、背面側に突設されるとともに前記中詰め材当接背面を有する控え壁部を有し、
前記控え壁部と前記中詰め材とを水平方向に連通する鉄筋と、を備え、
前記鉄筋は、前記控え壁部の上部と下部にそれぞれ連通しており、
前記上段ブロックと前記下段ブロックとの積み重ね面の位置における前記中詰め材の1回の打設リフトの天端は、前記上段ブロックの前記控え壁部の下部に連通した鉄筋より上方に位置しているとともに、下端は、前記下段ブロックの前記控え壁部の上部に連通した鉄筋より下方に位置している
ことを特徴とする請求項7に記載の堰堤。
【請求項10】
前記下段ブロックは、上面に形成された凸部を有し、
前記上段ブロックは、下面に形成された凹部を有し、
前記下段ブロックと前記上段ブロックとは前記凸部と前記凹部とが凹凸嵌合して積み重ねられていることを特徴とする請求項7に記載の堰堤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、砂防ダム、防波堤等に適用可能な堰堤ブロック積み重ね構造、堰堤及びブロックに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、前面及び後面にブロックを多段に積み重ね、このブロックを型枠として躯体となるコンクリートを打設した砂防ダム等の堰堤が知られている。
【0003】
この種の堰堤として、例えば、特許文献1には、平板状の面板の背面に控部を備え、控部の上下面の一方に凸部を設け、他方に凸部が嵌合する凹部を設けたブロックを前後法面に積重して、コンクリートの型枠を兼ねると共にコンクリートと一体化した砂防ダムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2960343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のような砂防ダムは、前後法面間のコンクリート充填空間が下方に向かって厚くなるよう傾斜しており、ブロックは傾斜して積み重ねられることになるが、ブロックの正面と背面は平行な面なので、前後のブロックの背面間の間隔も下方が次第に広がって、先端が細く狭まっている。
このため、コンクリート打設時に、バイブレータ、振動ローラ等の締固め機器をブロックの背面に十分接近させることができず、ブロックの背面間にコンクリートを隙間なく充填するのが難しく、コンクリートとブロックとの定着性が低下しやすい。
また、コンクリートを打設する前の上下段に積み重ねられた状態のブロックは、上段のブロックが内側に倒れるおそれがあった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、前後のブロック間に中詰め材を隙間なく充填しやすくブロックと中詰め材との定着性が良く、ブロックが内側に倒れにくい堰堤ブロック積み重ね構造、堰堤及びブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願請求項1に係る発明は、傾斜した前面であり堰堤の外部に露出する傾斜外部露出前面と、背面側にあって堰堤の内部に打設される中詰め材が当接する中詰め材当接背面と、をそれぞれ有する上段ブロックと下段ブロックを積み重ねた堰堤ブロック積み重ね構造であって、前記上段ブロック及び前記下段ブロックの前記中詰め材当接背面は、鉛直に形成されており、前記上段ブロック及び前記下段ブロックの前記傾斜外部露出前面が連続して配置され、前記上段ブロックの前記中詰め材当接背面のうち最も内部側のものは、前記下段ブロックの前記中詰め材当接背面のうち最も内部側のものより堰堤の内側に位置しており、前記上段ブロックの重心は、前記上段ブロックが前記下段ブロックから堰堤の内側に転倒する場合の回転軸より堰堤の外部側に配置されていることを特徴とする堰堤ブロック積み重ね構造である。
【0008】
本願請求項2に係る発明は、前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、背面側に突設されるとともに前記中詰め材当接背面を備える控え壁部を有し、前記控え壁部と前記中詰め材とを水平方向に連通する鉄筋と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の堰堤ブロック積み重ね構造である。
【0009】
本願請求項3に係る発明は、前記鉄筋は、前記控え壁部の上部と下部にそれぞれ連通していることを特徴とする請求項2に記載の堰堤ブロック積み重ね構造である。
【0010】
本願請求項4に係る発明は、前記下段ブロックは、上面に形成された凸部を有し、前記上段ブロックは、下面に形成された凹部を有し、前記下段ブロックと前記上段ブロックとは前記凸部と前記凹部とが凹凸嵌合して積み重ねられていることを特徴とする請求項1に記載の堰堤ブロック積み重ね構造である。
(【0011】以降は省略されています)

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