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公開番号2024056323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163120
出願日2022-10-11
発明の名称水硬性組成物用添加剤、その製造方法及び水硬性組成物の製造方法
出願人竹本油脂株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C04B 24/18 20060101AFI20240416BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】水硬性組成物に対する空気連行性能を維持し、保存安定性が向上された水硬性組成物用添加剤を提供する。
【解決手段】リグニンスルホン酸系化合物(A)及び水(C)を有し、更に、0.05~10質量%の芳香族系ノニオン界面活性剤(B)を含有することを特徴とする水硬性組成物用添加剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
リグニンスルホン酸系化合物(A)及び水(C)を有し、
更に、0.05~10質量%の芳香族系ノニオン界面活性剤(B)を含有することを特徴とする水硬性組成物用添加剤。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記芳香族系ノニオン界面活性剤(B)が、下記一般式(1)で示される化合物である芳香族系ノニオン界面活性剤(B1)、下記一般式(2)で示される化合物とカルボニル化合物とを縮合させた化合物である芳香族系ノニオン界面活性剤(B2)、及び、下記一般式(3)で示される化合物である芳香族系ノニオン界面活性剤(B3)からなる群より選択される少なくとも1種を含有するものである、請求項1に記載の水硬性組成物用添加剤。
TIFF
2024056323000019.tif
10
170
(一般式(1)において、R

は、炭素数7~30のアルキルフェニル基、又は炭素数14~30のスチレン化フェニル基である。A

Oは、炭素数2~4のオキシアルキレン基(但し、当該オキシアルキレン基が複数存在する場合、1種単独又は2種以上とすることができる)である。mは、A

Oの平均付加モル数であり、1~200の数である。R

は、水素原子、又は炭素数1~6の炭化水素基である。)
TIFF
2024056323000020.tif
10
170
(一般式(2)において、R

は、炭素数7~30のアルキルフェニル基、又は炭素数14~30のスチレン化フェニル基である。A

Oは、炭素数2~4のオキシアルキレン基(但し、当該オキシアルキレン基が複数存在する場合、1種単独又は2種以上とすることができる)である。nは、A

Oの平均付加モル数であり、1~200の数である。R

は、水素原子、又は炭素数1~6の炭化水素基である。)
TIFF
2024056323000021.tif
11
170
(一般式(3)において、R

は、ビスフェノールから2個のヒドロキシ基を除いた残基である。A

Oは、炭素数2~4のオキシアルキレン基(但し、当該オキシアルキレン基が複数存在する場合、1種単独又は2種以上とすることができる)である。pは、A

Oの平均付加モル数であり、1~200の数である。R

は、水素原子、又は炭素数1~6の炭化水素基である。)
【請求項3】
前記一般式(1)におけるA

Oは、当該A

Oの総量の30モル%以上がオキシエチレン基であり且つmが3~150の数であり、
前記一般式(2)におけるA

Oは、当該A

Oの総量の30モル%以上がオキシエチレン基であり且つnが3~150の数であり、
前記一般式(3)におけるA

Oは、当該A

Oの総量の30モル%以上がオキシエチレン基であり且つpが3~150の数である、請求項2に記載の水硬性組成物用添加剤。
【請求項4】
前記一般式(1)におけるR

が炭素数14~30のスチレン化フェニル基であり且つR

が水素原子であり、
前記一般式(2)におけるR

が炭素数10~16のアルキルフェニル基又は炭素数14~30のスチレン化フェニル基であり且つR

が水素原子であり、
前記一般式(3)におけるR

がビスフェノールA又はビスフェノールSから2個のヒドロキシ基を除いた残基であり且つR

が水素原子である、請求項2または3に記載の水硬性組成物用添加剤。
【請求項5】
前記芳香族系ノニオン界面活性剤(B2)は、その平均縮合度が1.1~5.0のものである、請求項2または3に記載の水硬性組成物用添加剤。
【請求項6】
リグニンスルホン酸系化合物(A)、芳香族系ノニオン界面活性剤(B)、及び水(C)を配合し、このとき、前記芳香族系ノニオン界面活性剤(B)を全体の0.05~10質量%の割合で含有するように配合して混合する混合工程を備えることを特徴とする水硬性組成物用添加剤の製造方法。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載の水硬性組成物用添加剤を添加する工程を含むことを特徴とする水硬性組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物用添加剤、その製造方法及び水硬性組成物の製造方法に関する。更に詳しくは、水硬性組成物に対する空気連行性能を維持し、保存安定性が向上された水硬性組成物用添加剤、その製造方法及び水硬性組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、モルタルやコンクリートなどの水硬性組成物は、作業性を向上させるという観点から、その流動性が高いものであることがよく、水硬性組成物に流動性を付与するために、リグニンスルホン酸系分散剤、ナフタレンスルホン酸系分散剤、メラミンスルホン酸系分散剤、ポリカルボン酸系分散剤などの分散剤が添加剤として添加されている。
【0003】
これらの分散剤は、それぞれ異なる特長を有しているが、リグニンスルホン酸系分散剤としては、凝結時間を短縮できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ここで、リグニンは、木材等の植物系バイオマスの3大主成分のうちの一つ(3大主成分:セルロース、ヘミセルロース、リグニン)であり、天然の芳香族ポリマーとして地球上に最も豊富に存在している。リグニンの分子構造は、複雑な三次元網目構造をとっている。そして、リグニンスルホン酸は、セルロースなどの多糖類と並んで植物体を構成する主要な成分の一つであるリグニンに由来し、例えば亜硫酸法により植物体からパルプを製造する際に、副産物としてリグニンがスルホン化されることにより生じるものである。
【0005】
このリグニンスルホン酸系分散剤は、上記の通り木材等の植物系バイオマスであり植物体に由来し、植物体からパルプを製造する際に生じる排液(副産物)から生成される。具体的には、クラフトパルプ排液から精製したKPリグニンを亜硫酸塩とホルムアルデヒドによってスルホメチル化したものや、サルファイトパルプ排液から得られるリグニンスルホン酸などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-129049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のAE減水剤は、上記のように凝結時間を短縮できるというものであるが、リグニンスルホン酸系分散剤は、その構造や上述の通り植物体に由来するものであることにも起因して、保存中に多くの沈殿が発生するという問題がある。
【0008】
そして、多くの沈殿が生じると、水硬性組成物の作製における作業性が低下したり、水硬性組成物中での分散性が悪くなったりするという問題がある。このような問題を回避するために沈殿を除去してから水硬性組成物の作製に用いてもよいが、この沈殿の除去のための手間が掛かるなどの問題がある。
【0009】
なお、セメントなどの水硬性組成物は、その中に適度な空気が連行されることによって作業性が良好になる等の効果が得られる。一方で、連行される空気量が多すぎると、得られる水硬性組成物の硬化物の強度が低下する原因となる。そのため、水硬性組成物用添加剤を用いる場合には、連行空気量を増大させないことも重要である。
【0010】
そこで、保存安定性が向上し(つまり、保存中に沈殿が発生し難く)つつ、連行空気量に影響を与え難い(即ち、連行空気量が従来と同様に維持された)水硬性組成物用添加剤の開発が求められていた。
(【0011】以降は省略されています)

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