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公開番号2024031221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022134642
出願日2022-08-26
発明の名称磁器用釉薬及び磁器
出願人鳴海製陶株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C04B 41/86 20060101AFI20240229BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】熱衝撃に対する釉層の耐久性を高めることができる磁器用釉薬及びこの磁器用釉薬を用いて得られる磁器を提供する。
【解決手段】磁器用釉薬は、磁器に施釉するために用いられる。磁器用釉薬を焼成して得られる焼成物の熱膨張係数は4.7×10-6/℃以上6.0×10-6/℃未満である。また、磁器1は、セラミックからなる素地2と、素地2上に形成された釉層3とを有しており、釉層3は磁器用釉薬の焼成物から構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
磁器に施釉するための磁器用釉薬であって、
前記磁器用釉薬を焼成して得られる焼成物の熱膨張係数が4.7×10
-6
/℃以上6.0×10
-6
/℃未満である、磁器用釉薬。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記磁器用釉薬は、SiO
2
:51.1モル%以上69.9モル%以下と、
Al
2

3
:8.1モル%以上12モル%以下と、

2

3
:10モル%以上18モル%以下と、
Na
2
O及びK
2
Oからなる群より選択される1種または2種のアルカリ金属酸化物:4モル%以上6.9モル%以下と、
MgO、CaO、SrO及びBaOからなる群より選択される1種または2種以上のアルカリ土類金属酸化物:8モル%以上12モル%以下と、を含む、請求項1に記載の磁器用釉薬。
【請求項3】
前記磁器用釉薬は、さらに3モル%以下のZnOを含む、請求項2に記載の磁器用釉薬。
【請求項4】
前記磁器用釉薬を焼成して得られる焼成物の屈伏点が650℃以上710℃以下である、請求項1に記載の磁器用釉薬。
【請求項5】
セラミックからなる素地と、前記素地上に形成された釉層とを有し、
前記釉層は請求項1~4のいずれか1項に記載の磁器用釉薬の焼成物からなる、磁器。
【請求項6】
前記素地がボーンチャイナ素地である、請求項5に記載の磁器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁器用釉薬及び磁器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
磁器は、セラミックからなる素地と、素地の表面上に形成された釉層とを有している。素地を釉層で被覆することにより、磁器の表面を滑らかにするとともに、耐水性、耐酸性及び耐アルカリ性等の化学的耐久性を向上させることができる。
【0003】
磁器に施釉するための釉薬として、例えば特許文献1には、8乃至11(mol%)のアルカリ金属酸化物と7乃至13(mol%)のCaOと1乃至3(mol%)のMgOと1乃至3(mol%)のZnOと7.8乃至9(mol%)のAl
2

3
と66乃至70(mol%)のSiO
2
とを含有し且つB
2

3
を含有しないガラスフリットを有するフリット釉が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-121850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば食器などの用途においては、磁器を使用する際に、高温の状態から急激に冷却されることがある。しかし、特許文献1の釉薬を用いて得られる磁器は、このような熱衝撃によって釉層にクラック等の欠陥が発生しやすいという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、熱衝撃に対する釉層の耐久性を高めることができる磁器用釉薬及びこの磁器用釉薬を用いて得られる磁器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、磁器に施釉するための磁器用釉薬であって、
前記磁器用釉薬を焼成して得られる焼成物の熱膨張係数が4.7×10
-6
/℃以上6.0×10
-6
/℃未満である、磁器用釉薬にある。
【0008】
本発明の他の態様は、セラミックからなる素地と、前記素地上に形成された釉層とを有し、
前記釉層は前記の態様の磁器用釉薬の焼成物からなる、磁器にある。
【発明の効果】
【0009】
前記磁器用釉薬(以下、「釉薬」という。)は、焼成物の熱膨張係数が前記特定の範囲内となる特性を有している。かかる特性を有する釉薬を用いて磁器の釉層を形成することにより、熱衝撃に対する磁器の耐久性を高め、高温の状態から急激に冷却する場合においても釉層におけるクラックの発生を抑制することができる。
【0010】
また、前記磁器は、前記釉薬の焼成物からなる釉層を有している。それ故、前記磁器は、熱衝撃に対する耐久性に優れており、高温の状態から急激に冷却する場合においても釉層におけるクラックの発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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