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公開番号2024031574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022135220
出願日2022-08-26
発明の名称ボーンチャイナ製品の製造方法
出願人鳴海製陶株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C04B 33/135 20060101AFI20240229BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】卵殻から卵殻膜を除去することにより、環境問題の改善に資するボーンチャイナ製品の製造方法を提供する。
【解決手段】卵殻膜の付着した未処理卵殻を300℃以上900℃以下の温度で焼成することにより、前記未処理卵殻から前記卵殻膜を除去して処理済み卵殻を生成する卵殻処理工程と、CaCO3の供給源と、前記CaCO3の供給源以外の材料とを混合することによりボーンチャイナ製品の原料組成物を調製する調製工程と、を備えた、ボーンチャイナ製品の製造方法であって、前記調製工程において前記CaCO3の供給源の一部または全部として前記処理済み卵殻を混合する、ボーンチャイナ製品の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
卵殻膜の付着した未処理卵殻を300℃以上900℃以下の温度で焼成することにより、前記未処理卵殻から前記卵殻膜を除去して処理済み卵殻を生成する卵殻処理工程と、
CaCO

の供給源と、前記CaCO

の供給源以外の材料とを混合することによりボーンチャイナ製品の原料組成物を調製する調製工程と、を備えた、ボーンチャイナ製品の製造方法であって、
前記調製工程において前記CaCO

の供給源の一部または全部として前記処理済み卵殻を混合する、ボーンチャイナ製品の製造方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記原料組成物に対する前記処理済み卵殻の含有量が、0.0質量%より多く、17.0質量%以下である、請求項1に記載のボーンチャイナ製品の製造方法。
【請求項3】
前記調製工程において再利用ボーンチャイナを混合することにより、前記CaCO

の供給源として、前記処理済み卵殻に加えて前記再利用ボーンチャイナに含まれるCaCO

を用いる、請求項1または2に記載のボーンチャイナ製品の製造方法。
【請求項4】
前記再利用ボーンチャイナが、前記CaCO

の供給源として前記処理済み卵殻を用いて製造されたものである、請求項3に記載のボーンチャイナ製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボーンチャイナ製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
磁器には、硬質磁器と軟質磁器とがある。中でも、軟質磁器であるボーンチャイナは、優れた白色を有すること、および透光性、審美性、強度等の点で優れているため、食器、装飾用磁器として汎用されている。ボーンチャイナ製品として、特許文献1に記載のものが知られている。ボーンチャイナの原料には、長石、粘土、カオリン、石灰石、および牛骨灰等が含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭53-52514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近時、環境問題への関心の高まりから、従来は廃棄されていた廃棄物を再利用する試みがなされている。例えば、上記したボーンチャイナ製品の原料に含まれる石灰石を、従来は廃棄されていた卵殻によって供給することが考えられる。これにより環境問題を改善することが望まれる。
【0005】
しかしながら、卵殻には卵殻膜が付着している。この卵殻膜により、ボーンチャイナ製品を製造する過程で、原料組成物に含まれる不純物や粗粒を分離する工程で使用されている篩が目詰まりする恐れがある。このため、卵殻膜が付着した卵殻を、ボーンチャイナ製品の原料とすることが難しいという課題があった。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、卵殻から卵殻膜を除去することにより、環境問題の改善に資するボーンチャイナ製品の製造方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
卵殻膜の付着した未処理卵殻を300℃以上900℃以下の温度で焼成することにより、前記未処理卵殻から前記卵殻膜を除去して処理済み卵殻を生成する卵殻処理工程と、
CaCO

の供給源と、前記CaCO

の供給源以外の材料とを混合することによりボーンチャイナ製品の原料組成物を調製する調製工程と、を備えた、ボーンチャイナ製品の製造方法であって、
前記調製工程において前記CaCO

の供給源の一部または全部として前記処理済み卵殻を混合する、ボーンチャイナ製品の製造方法にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、未処理卵殻に付着した卵殻膜が除去された処理済み卵殻を得ることができる。これにより、不純物や粗粒を除去する工程で使用されている篩が、卵殻膜で目詰まりすることが抑制されるので、処理済み卵殻をボーンチャイナ製品の原料として用いることができる。この結果、食品産業廃棄物である卵殻を再利用することにより、卵殻の廃棄量を減少させることができるので、環境問題を改善させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.ボーンチャイナについて
本発明に係るボーンチャイナについて説明する。ボーンチャイナは、JIS S2401によれば、「素地が少なくともリン酸三カルシウム、灰長石およびガラス質からなるもの。」と定義される。また、「リン酸三カルシウムの含有量は、30質量%以上でなければならない。」とされる。
【0010】
従来、ボーンチャイナの原料としては、牛骨灰、石灰石、長石、カオリン、陶石、および粘土が用いられていた。また、ボーンチャイナの原料として、後述する再利用ボーンチャイナの再利用原料が含まれていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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