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公開番号2024031548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022135187
出願日2022-08-26
発明の名称炭素質の繊維構造体及びその製造方法
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C04B 38/00 20060101AFI20240229BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】本発明は、高い気孔率を有する新規な炭素質の繊維構造体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の炭素質の繊維構造体は、
繊維質炭素骨格、及び前記繊維質炭素骨をコーティングしている炭素質結着部を有し、かつ連通気孔を有し、かつ
水銀圧入法により測定した気孔率が、50~85%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
繊維質炭素骨格、及び前記繊維質炭素骨格をコーティングしている炭素質結着部を有し、かつ連通気孔を有し、かつ
水銀圧入法により測定した気孔率が、50~85%である、
炭素質の繊維構造体。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記繊維質炭素骨格が、長繊維で構成されている、請求項1に記載の繊維構造体。
【請求項3】
炭素不織布である、請求項1又は2に記載の繊維構造体。
【請求項4】
中心部において、前記炭素質結着部が、前記繊維質炭素骨格の表面に略均一に存在している、請求項1又は2に記載の繊維構造体。
【請求項5】
前記炭素質結着部の含有率が、前記繊維構造体の質量に対して、85質量%以下である、請求項1又は2に記載の繊維構造体。
【請求項6】
前記繊維質炭素骨格が、不織布で構成されている、請求項1又は2に記載の繊維構造体。
【請求項7】
繊維質炭素骨格前駆体に、液状樹脂を含浸させること、
樹脂を含浸させた前記繊維質炭素骨格前駆体から、前記液状樹脂の一部を除去すること、及び
前記繊維質炭素骨格前駆体及び前記樹脂を非酸化性雰囲気下で熱処理して、前記繊維質炭素骨格前駆体及び前記液状樹脂を炭素化させること
を含む、繊維構造体の製造方法。
【請求項8】
前記液状樹脂の一部を除去した後に、前記液状樹脂を硬化させることを更に含み、かつ前記熱処理により、硬化させた前記液状樹脂を炭素化させる、請求項7に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素質の繊維構造体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品等の分野において、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)が広く用いられている。C/Cコンポジットは、その軽量さ、強度、弾性率等の物理的性質が評価されている。
【0003】
特許文献1では、炭素繊維の体積率が60%以下である一方向強化C/C複合材が開示されている。
【0004】
特許文献2では、水銀ポロシメトリーによる開気孔測定において、気孔半径0.4μm以上、10μm未満の開気孔率が、2.0%以下である、C/Cコンポジットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-107463号公報
特開2022-033276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電池等の分野において、気孔率の高い炭素材料に対するニーズが高まっている。そこで、本発明は、高い気孔率を有する新規な炭素質の繊維構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉繊維質炭素骨格、及び前記繊維質炭素骨をコーティングしている炭素質結着部を有し、かつ連通気孔を有し、かつ
水銀圧入法により測定した気孔率が、50~85%である、
炭素質の繊維構造体。
〈態様2〉前記繊維質炭素骨格が、長繊維で構成されている、態様1に記載の繊維構造体。
〈態様3〉炭素不織布である、態様1又は2に記載の繊維構造体。
〈態様4〉中心部において、前記炭素質結着部が、前記繊維質炭素骨格の表面に略均一に存在している、態様1~3のいずれか一項に記載の繊維構造体。
〈態様5〉前記炭素質結着部の含有率が、前記繊維構造体の質量に対して、85質量%以下である、態様1~4のいずれか一項に記載の繊維構造体。
〈態様6〉前記繊維質炭素骨格が、不織布で構成されている、態様1~5のいずれか一項に記載の繊維構造体。
〈態様7〉繊維質炭素骨格前駆体に、液状樹脂を含浸させること、
樹脂を含浸させた前記繊維質炭素骨格前駆体から、前記液状樹脂の一部を除去すること、及び
前記繊維質炭素骨格前駆体及び前記樹脂を非酸化性雰囲気下で熱処理して、前記繊維質炭素骨格前駆体及び前記液状樹脂を炭素化させること
を含む、繊維構造体の製造方法。
〈態様8〉前記液状樹脂の一部を除去した後に、前記液状樹脂を硬化させることを更に含み、かつ前記熱処理により、硬化させた前記液状樹脂を炭素化させる、態様7に記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い気孔率を有する新規な炭素質の繊維構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1(a)及び(b)は、走査型電子顕微鏡(SEM)、により、比較例1の炭素質の繊維構造体を、それぞれ300倍及び50倍に拡大した画像である。
図2(a)及び(b)は、走査型電子顕微鏡(SEM)、により、実施例1の炭素質の繊維構造体を、それぞれ300倍及び50倍に拡大した画像である。
図3(a)及び(b)は、走査型電子顕微鏡(SEM)により、実施例2の炭素質の繊維構造体炭素質の繊維構造体を、それぞれ300倍及び50倍に拡大した画像である。
図4(a)及び(b)は、走査型電子顕微鏡(SEM)により、比較例2の炭素質の繊維構造体を、それぞれ300倍及び50倍に拡大した画像である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
《炭素質の繊維構造体》
本発明の炭素質の繊維構造体は、
繊維質炭素骨格、及び前記繊維質炭素骨格をコーティングしている炭素質結着部を有し、かつ連通気孔を有し、かつ
水銀圧入法により測定した気孔率が、50~85%である。
(【0011】以降は省略されています)

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