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公開番号2024055934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-19
出願番号2024028137,2019212949
出願日2024-02-28,2019-11-26
発明の名称エレクトロルミネセンスデバイスのためのホスト材料
出願人ユニバーサル ディスプレイ コーポレイション
代理人個人,個人,個人
主分類H10K 85/60 20230101AFI20240412BHJP()
要約【課題】有機光電子デバイス、特に有機発光デバイス(OLED)に用いたとき、従来の有機材料を上回る性能上の利点を有する新規有機材料の提供。
【解決手段】下記化合物A及びBに代表されるカルバゾール誘導体。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024055934000094.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">44</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">95</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
下記の式Iの有機発光デバイス(OLED)用材料。
JPEG
2024055934000071.jpg
58
64
(式中、環Aは、5員環又は6員環の芳香族環であり;


、R

、及びR

は、それぞれ独立して、モノから最大許容可能な置換を表す、又は無置換を表し;


は、存在しない又は存在し、存在する場合、直接結合、O、S、Se、CRR’、NR、SiRR’、及びBRからなる群から選択され;


~X

は、それぞれN又はCRであり;


~X

の少なくとも1つは、Nであり;


~A

は、それぞれ独立して、C又はNであり;
各環内で互いに結合することができるN原子の最大数は、2であり;


、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びこれらの組合せからなる群から選択され;
R、R’、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素である、又は重水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボン酸、エーテル、エステル、ニトリル、イソニトリル,スルファニル、スルフィニル、スルホニル、ホスフィノ、及びこれらの組合せからなる群から選択される置換基であり;
任意の2つの置換基は、共に結合又は縮合し、環を形成してもよい。)
続きを表示(約 4,300 文字)【請求項2】
R、R’、R

、R

、及びR

が、それぞれ独立して、水素である、又は重水素、フッ素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ニトリル、イソニトリル、スルファニル、及びこれらの組合せからなる群から選択される置換基である請求項1に記載の材料。
【請求項3】


~X

がそれぞれNである;


がCRであり、X

及びX

がNである;


がCRであり、X

及びX

がNである;又は


がNであり、X

及びX

がCRである請求項1に記載の材料。
【請求項4】


、R

、R

、及びR

が、それぞれアリール又はヘテロアリールである;


及びR

が、結合し、カルバゾール基を形成する;又は
下記条件(a)~(e):
(a)R

及びR

が結合し、カルバゾール基を形成する;
(b)R

及びR

が共に結合し、カルバゾール基を形成し、且つR

及びR

が結合し、カルバゾール基を形成する;
(c)A

がCであり、且つ環Aが6員環の芳香族環である;
(d)R

及びR

が結合し、カルバゾール基を形成し、且つA

がCであり、環Aが6員環の芳香族環である;及び
(e)R

及びR

が結合し、カルバゾール基を形成し、R

及びR

が共に結合し、カルバゾール基を形成し、且つA

がCであり、且つ環Aが6員環の芳香族環である、
から選択される少なくとも1つが成り立つ請求項1に記載の材料。
【請求項5】


がNであり、環Aが5員環の芳香族環である;又は


~A

がそれぞれCである請求項1に記載の材料。
【請求項6】
前記材料が、下記からなる群から選択される請求項1に記載の材料。
JPEG
2024055934000072.jpg
198
144
(式中、R

、R

、R

、R

、及びR

は、モノから最大許容可能な置換を表す、又は無置換を表し;


及びY

は、それぞれ独立して、直接結合、O、S、Se、CRR’、NR、SiRR’、及びBRからなる群から選択される、又は存在せず:


~A
25
は、それぞれ独立して、C又はNであり;
各環内で互いに結合することができるN原子の最大数は、2であり;


~Z

は、それぞれ独立して、O、S、Se、CRR’、NR、SiRR’、又はBRからなる群から選択され;


、R

、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素である、又は重水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボン酸、エーテル、エステル、ニトリル、イソニトリル,スルファニル、スルフィニル、スルホニル、ホスフィノ、及びこれらの組合せからなる群から選択される置換基であり;
任意の2つの置換基は、共に結合又は縮合し、環を形成してもよい。)
【請求項7】
前記材料が、番号付けされている式Hn-Bi-Bj-Bkに基づく、化合物H1-B1-B1-B1~化合物H50-B60-B60-B60からなる群から選択され、nは、1から50までの整数であり、i、j、及びkは、それぞれ独立して、1から60までの整数であり、H1~H50が、下記の構造を有する;
JPEG
2024055934000073.jpg
96
144
JPEG
2024055934000074.jpg
225
154
JPEG
2024055934000075.jpg
194
153
JPEG
2024055934000076.jpg
101
155
又は、前記材料が、番号付けされている式Hm-Bi-Bjに基づく、化合物H51-B1-B1~化合物H70-B60-B60からなる群から選択され、mは、51から70までの整数であり、i及びjは、それぞれ独立して、1から60までの整数であり、H51~H70が、下記の構造を有する請求項1に記載の材料。
JPEG
2024055934000077.jpg
83
159
JPEG
2024055934000078.jpg
197
149
(式中、B1~B60が、下記の構造を有する。)
JPEG
2024055934000079.jpg
217
152
JPEG
2024055934000080.jpg
213
154
JPEG
2024055934000081.jpg
163
150
JPEG
2024055934000082.jpg
93
146
【請求項8】
前記材料が、下記からなる群から選択される請求項1に記載の材料。
JPEG
2024055934000083.jpg
99
150
JPEG
2024055934000084.jpg
200
152
JPEG
2024055934000085.jpg
216
131
JPEG
2024055934000086.jpg
189
150
JPEG
2024055934000087.jpg
237
152
JPEG
2024055934000088.jpg
209
147
JPEG
2024055934000089.jpg
195
152
JPEG
2024055934000090.jpg
202
155
JPEG
2024055934000091.jpg
185
153
JPEG
2024055934000092.jpg
172
154
【請求項9】
式Iに係る化合物を含むことを特徴とする有機層。
JPEG
2024055934000093.jpg
63
64
(式中、環Aは、5員環又は6員環の芳香族環であり;


、R

、及びR

は、それぞれ独立して、モノから最大許容可能な置換を表す、又は無置換を表し;


は、存在しない又は存在し、存在する場合、直接結合、O、S、Se、CRR’、NR、SiRR’、及びBRからなる群から選択され;


~X

は、それぞれN又はCRであり;


~X

の少なくとも1つは、Nであり;


~A

は、それぞれ独立して、C又はNであり;
各環内で互いに結合することができるN原子の最大数は、2であり;


、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びこれらの組合せからなる群から選択され;
R、R’、R

、R

、及びR

は、それぞれ独立して、水素である、又は重水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、シリル、アルケニル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アシル、カルボン酸、エーテル、エステル、ニトリル、イソニトリル,スルファニル、スルフィニル、スルホニル、ホスフィノ、及びこれらの組合せからなる群から選択される置換基であり;
任意の2つの置換基は、共に結合又は縮合し、環を形成してもよい。)
【請求項10】
前記有機層が、発光体及びホストを含む発光層であり;前記発光体が、リン光発光体、蛍光発光体、遅延蛍光発光体、及びこれらの組合せからなる群から選択され;前記ホストが、式Iの化合物である請求項9に記載の有機層。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、その開示内容の全体を参照によって援用する、2018年11月28日出願の米国特許仮出願第62/772,403号に対する優先権を主張するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
本発明は、ホストとして使用するための化合物、及びそれを含む有機発光ダイオードなどのデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
有機材料を利用する光電子デバイスは、いくつもの理由から、次第に望ましいものとなりつつある。そのようなデバイスを作製するために使用される材料の多くは比較的安価であるため、有機光電子デバイスは無機デバイスを上回るコスト優位性の可能性を有する。加えて、柔軟性等の有機材料の固有の特性により、該材料は、フレキシブル基板上での製作等の特定用途によく適したものとなり得る。有機光電子デバイスの例は、有機発光ダイオード/デバイス(OLED)、有機光トランジスタ、有機光電池及び有機光検出器を含む。OLEDについて、有機材料は従来の材料を上回る性能の利点を有し得る。例えば、有機発光層が光を放出する波長は、概して、適切なドーパントで容易に調整され得る。
【0004】
OLEDはデバイス全体に電圧が印加されると光を放出する薄い有機膜を利用する。OLEDは、フラットパネルディスプレイ、照明及びバックライティング等の用途において使用するためのますます興味深い技術となりつつある。数種のOLED材料及び構成は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、特許文献1、特許文献2及び特許文献3において記述されている。
【0005】
リン光性発光分子の1つの用途は、フルカラーディスプレイである。そのようなディスプレイの業界標準は、「飽和(saturated)」色と称される特定の色を放出するように適合された画素を必要とする。特に、これらの標準は、飽和した赤色、緑色及び青色画素を必要とする。若しくは、OLEDは、白色光を照射するように設計することができる。従来の、白色バックライトからの液晶ディスプレイ発光は、吸収フィルターを用いてフィルタリングされ、赤色、緑色、及び青色発光を生成する。同様の技術は、OLEDでも用いられることができる。白色OLEDは、単一のEMLデバイス又は積層体構造のいずれかであることができる。色は、当技術分野において周知のCIE座標を使用して測定することができる。
【0006】
緑色発光分子の一例は、下記の構造:
TIFF
2024055934000002.tif
30
20
を有する、Ir(ppy)

と表示されるトリス(2-フェニル)イリジウムである。
【0007】
この図面及び本明細書における後出の図面中で、本発明者らは、窒素から金属(ここではIr)への配位結合を直線として描写する。
【0008】
本明細書において使用される場合、用語「有機」は、有機光電子デバイスを製作するために使用され得るポリマー材料及び小分子有機材料を含む。「小分子」は、ポリマーでない任意の有機材料を指し、且つ「小分子」は実際にはかなり大型であってよい。小分子は、幾つかの状況において繰り返し単位を含み得る。例えば、長鎖アルキル基を置換基として使用することは、「小分子」クラスから分子を排除しない。小分子は、例えばポリマー骨格上のペンダント基として、又は該骨格の一部として、ポリマーに組み込まれてもよい。小分子は、コア部分上に構築された一連の化学的シェルからなるデンドリマーのコア部分として役立つこともできる。デンドリマーのコア部分は、蛍光性又はリン光性小分子発光体であってよい。デンドリマーは「小分子」であってよく、OLEDの分野において現在使用されているデンドリマーはすべて小分子であると考えられている。
【0009】
本明細書において使用される場合、「頂部」は基板から最遠部を意味するのに対し、「底部」は基板の最近部を意味する。第1の層が第2の層「の上に配置されている」と記述される場合、第1の層のほうが基板から遠くに配置されている。第1の層が第2の層「と接触している」ことが指定されているのでない限り、第1の層と第2の層との間に他の層があってもよい。例えば、間に種々の有機層があるとしても、カソードはアノード「の上に配置されている」と記述され得る。
【0010】
本明細書において使用される場合、「溶液プロセス可能な」は、溶液又は懸濁液形態のいずれかの液体媒質に溶解、分散若しくは輸送されることができ、且つ/又は該媒質から堆積されることができるという意味である。
(【0011】以降は省略されています)

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