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公開番号2024055169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161878
出願日2022-10-06
発明の名称建具用形材及び建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 3/26 20060101AFI20240411BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】外形寸法を大型化することなく、断熱性及び耐風圧性の向上を図ること。
【解決手段】金属によって成形された金属成形部22Mと、樹脂によって成形された樹脂成形部22Pとの間に面材21の縁部を挟むように支持する建具用の形材であって、金属成形部22Mは、見込み方向に沿うように配置される金属基部22Maと、金属基部22Maの一方の縁部から内周側となる向きに延在することにより面材21の一方の表面を覆うように配置される第1横金属支持壁部22Mbと、金属基部22Maの他方の縁部から内周側となる向きに延在することにより面材21の他方の表面を覆うように配置される第2横金属支持壁部22Mcとを有し、樹脂成形部22Pは、第2横金属支持壁部22Mcを覆うように金属成形部22Mに支持されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
金属によって成形された金属成形部と、樹脂によって成形された樹脂成形部との間に面材の縁部を挟むように支持する建具用の形材であって、
前記金属成形部は、見込み方向に沿うように配置される金属基部と、前記金属基部の一方の縁部から内周側となる向きに延在することにより前記面材の一方の表面を覆うように配置される第1金属支持壁部と、前記金属基部の他方の縁部から内周側となる向きに延在することにより前記面材の他方の表面を覆うように配置される第2金属支持壁部とを有し、
前記樹脂成形部は、前記第2金属支持壁部を覆うように前記金属成形部に支持されていることを特徴とする建具用形材。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記金属基部には、前記樹脂成形部よりも外周側となる部分に外部に露出する見付け面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項3】
前記第1金属支持壁部において前記第2金属支持壁部に対向する内表面に熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項4】
前記樹脂成形部には、外周側となる縁部に前記第1金属支持壁部に向けて延在する係合片部が設けられ、
前記第2金属支持壁部には、前記金属基部との間に前記係合片部が挿入可能となる溝部が設けられ、
前記樹脂成形部は、前記溝部に前記係合片部を挿入した状態で内周側となる縁部を前記第2金属支持壁部に係合させることによって前記金属成形部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の建具用形材。
【請求項5】
障子を構成する縦框及び横框の少なくとも1つが、請求項1~請求項4のいずれか一つに記載した建具用形材を適用していることを特徴とする建具。
【請求項6】
障子を構成する2つの縦框及び2つの横框のいずれもが、請求項1~請求項4のいずれか一つに記載した建具用形材を適用していることを特徴とする建具。
【請求項7】
前記横框の前記第1金属支持壁部及び前記第2金属支持壁部が、前記縦框の前記第1金属支持壁部と前記第2金属支持壁部との間に配置され、かつ前記第1金属支持壁部が相互に当接するとともに、前記第2金属支持壁部が相互に当接した状態で前記横框及び前記縦框が接合されていることを特徴とする請求項6に記載の建具。
【請求項8】
前記横框を構成する建具用形材は、前記金属基部が中空状に構成され、
前記金属基部の中空内部には、前記縦框との間を連結するためのネジが螺合されるビスホールが長手に沿って1つのみ設けられていることを特徴とする請求項7に記載の建具。
【請求項9】
前記樹脂成形部のもっとも内周側に位置する縁部が、枠体を構成する形材のもっとも内周側に位置する見込み面と同一、または前記枠体を構成する形材のもっとも内周側に位置する見込み面よりも外周側に位置するように、前記枠体に対して前記障子が配設されていることを特徴とする請求項5に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建具用形材及び建具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
建具には、障子を構成する框として、金属によって成形された室外側の金属成形部と、樹脂によって成形された室内側の樹脂成形部との間にガラス板等の面材の縁部を挟むように支持するものがある。この種の建具によれば、金属成形部と樹脂成形部とによって室内外方向の熱伝達が抑制されるため、例えば室内の温度に比べて室外の温度が低い場合にも室内に結露が生じる事態を防止することが可能になる等の利点がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-180269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のように、金属成形部と樹脂成形部との間において面材を支持するようにした建具では、耐風圧性を考慮した場合、樹脂成形部の剛性をできるだけ確保する必要がある。このため、框の外形寸法が大型化する傾向にあり、その分だけ障子の採光面積が減少するばかりでなく、枠体から框が大きく露出する等、外観品質の点でも好ましいとはいえない。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、外形寸法を大型化することなく、断熱性及び耐風圧性の向上を図ることのできる建具用形材及び建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具用形材は、金属によって成形された金属成形部と、樹脂によって成形された樹脂成形部との間に面材の縁部を挟むように支持する建具用の形材であって、前記金属成形部は、見込み方向に沿うように配置される金属基部と、前記金属基部の一方の縁部から内周側となる向きに延在することにより前記面材の一方の表面を覆うように配置される第1金属支持壁部と、前記金属基部の他方の縁部から内周側となる向きに延在することにより前記面材の他方の表面を覆うように配置される第2金属支持壁部とを有し、前記樹脂成形部は、前記第2金属支持壁部を覆うように前記金属成形部に支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、面材の両方の表面に対して金属成形部の第1金属支持壁部及び第2金属支持壁部が覆うように配置されるため、樹脂成形部に対して大きな風圧に抗するだけの剛性を付与する必要がない。従って、樹脂成形部の小型化を図ることができ、外形寸法を大型化することなく断熱性及び耐風圧性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である形材を備えて構成した建具を示すもので、(a)は室内側から見た姿図、(b)は室外側から見た姿図である。
図1に示した建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の障子を示す縦断面図である。
図1に示した建具の障子を示す横断面図である。
図1に示した建具の障子に適用する形材の金属成形部を示すもので、(a)は上框の縦断面図、(b)は縦框の横断面図、(c)は下框の縦断面図である。
図1に示した建具の障子を室外側から示すもので、(a)は分解斜視図、(b)は組み立てた状態の斜視図である。
図1に示した建具の障子に適用する金属成形部を室内側から示すもので、(a)は分解図、(b)は組み立てた状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具用形材及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図5は、本発明の実施の形態である形材を備えて構成した建具を示すものである。ここで例示する建具は、縦すべり出し窓と称されるもので、枠体10及び障子20を備えている。枠体10は、上枠(形材)11、下枠(形材)12、左右の縦枠(形材)13を四周組することによって構成したものである。障子20は、四角形状を成す複層ガラス等の面材21の四周に上框(建具用形材:横框)22、下框(建具用形材:横框)23、左右の縦框(建具用形材)24を四周組することによって構成したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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