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公開番号2024054753
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161186
出願日2022-10-05
発明の名称検体移送装置
出願人三機工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 35/04 20060101AFI20240410BHJP(測定;試験)
要約【課題】ラック内に狭い隙間で収容された検体を確実に取り出すことを可能とした検体移送装置を提供する。
【解決手段】検体移送装置は、検体Wの胴部を把持する複数の開閉爪2を備えた横取り把持部1と、横取り把持部1の開閉爪2を開閉する開閉機構と、横取り把持部1を検体Wの胴部に対して横方向から接離させる第1水平移動機構9と、横取り把持部1を検体Wの長さ方向に昇降させる昇降機構5とを備える。本発明の必須要件ではないが、横取り把持部1が、検体Wの胴部に対して横方向から接離させる第1水平移動機構9に加え、第1水平移動機構9とは異なる方向に水平移動させる第2水平移動機構を有することが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底部が曲面からなる円筒状の検体の胴部を把持する複数の開閉爪を備えた横取り把持部と、
前記横取り把持部の前記複数の開閉爪を開閉する開閉機構と、
前記横取り把持部を前記検体の胴部に対して横方向から接離させる第1水平移動機構と、
前記横取り把持部を前記検体の長さ方向に昇降させる昇降機構と、
を備えることを特徴とする検体移送装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記横取り把持部が、前記検体の胴部に対して横方向から接離させる前記第1水平移動機構に加え、前記第1水平移動機構とは異なる方向に水平移動させる第2水平移動機構を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の検体移送装置。
【請求項3】
前記複数の開閉爪は、少なくとも一方が開閉方向に移動する左右一対の部材から構成され、その高さ方向の厚さが薄い板状の部材である、
ことを特徴とする請求項2に記載の検体移送装置。
【請求項4】
前記複数の開閉爪は、その対向する内側の縁にV字形の凹部がそれぞれ設けられ、左右一対の開閉爪が閉じて前記検体を把持する場合に、前記V字形の凹部の各辺において、前記検体の外周面と接触する、
ことを特徴とする請求項3に記載の検体移送装置。
【請求項5】
前記横取り把持部の移動経路上に設けられ、前記横取り把持部に把持された検体を下方より保持する保持部と、
前記保持部に支持された前記検体を、その上方から把持して持ち上げる上掴み把持部と、
前記上掴み把持部を前記保持部から上昇させる昇降機構と、
前記上掴み把持部を水平移動させる水平移動機構を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の検体移送装置。
【請求項6】
前記保持部は、前記第2水平移動機構による前記横取り把持部の移動経路上に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の検体移送装置。
【請求項7】
前記保持部は、底部と、その周囲から上方に向けて立ち上がった複数本のガイド部材とから構成され、前記ガイド部材が全体として筒状に配置され、前記ガイド部材の内面によって前記検体の胴部が保持されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の検体移送装置。
【請求項8】
前記上掴み把持部は、下方に向かって突出した複数の指部を備え、前記複数の指部が全体として筒状に配置され、各指部を上掴み把持部の中心軸側と外周側との間で移動させる開閉機構が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の検体移送装置。
【請求項9】
前記上掴み把持部を、検体の軸を中心として回転させる回転機構を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の検体移送装置。
【請求項10】
前記上掴み把持部の前記回転機構は、前記検体が前記保持部の移動経路下流側にある画像認識部の画像認識用カメラの正面に移動した際に、360度又は360度以上回転することを特徴とする請求項9に記載の検体移送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体や温度により相変化した固相を含む液体を、試験管状の形状で底が曲面である容器に入れた検体を移送する検体移送装置に関する。更には、血液などの検査対象を入れた検体を移送する検体移送装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、血液などの検査対象を入れた容器は検体と呼ばれ、有底の筒状容器の上端が蓋で密封されている。医療機関や採取センターなどにおける検査対象の採取時には、検体の表面にバーコードを付した採取時ラベルが貼り付けられ、このラベルに、患者などの被検査者、検査対象の種類、検査目的、採取者、採取日時などの情報が記録される。また、採取時において、手書きのメモなどがラベルに記入されることもある。
【0003】
検体に対する採取時ラベルの貼り付けは、採取者の手作業によって行われることから、検体に貼り付けられた採取時ラベルの位置は検体ごとに異なることが多い。また、採取時ラベルは、各医療機関などで専用のものが使用されることもあり、すべての検体で統一されていない。更に、検査目的によっては、採取する検査対象の量も異なることから、検体の容量が異なり、様々な径や高さの検体が存在する。
【0004】
このような採取時ラベルが貼り付けられた様々な検体は、分析機器を有する検査機関に搬送され、各検体に応じた検査が実施される。この際、検査機関では、各採取者から集められた様々な検体の採取時ラベルに記載された情報を画像処理によって確認し、検査機関に予め用意された所定のフォーマットに従って分類し、整理する必要がある。そして、検査機関用に確認された情報を、新たな検査機関用のラベルに記録し、その検査機関用のラベルを採取時ラベルの上から検体に貼り付ける。また、検査機関用に確認された情報を、個々の検体を搬送する検体ホルダ(検体ラックとも呼ばれる)に設けられたICタグなどに紐づけることも行われる。
【0005】
各医療機関などから集められた検体は、図19に示すような、格子状の仕切りを有するストックラック(以下、ラックと言う)に対して上方から挿入され、検体の下部及び底部が仕切り内で支持される。この場合、各検体の上部は、ラックの上縁から露出した状態になっているが、検査目的などに応じて高さ違いの検体が使用されることから、ラックの上縁からの突出量はすべての検体について同一ではなく、突出量が異なる検体も多数存在する。
【0006】
収集された複数の検体は、ラックの仕切り内から一本ずつ取り出され、前記のような画像認識及び検査機関用の情報の紐づけが行われる。ラックからの検体の取出手段としては、特許文献に示すように、従来から各種のものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5525054号公報
特開2008-093767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1及び特許文献2に記載の従来技術は、検体を上から掴む構成である。しかし、これらの従来技術は、高さ違いでかつ上部が蓋で大径になる複数の検体が、ラックの狭い仕切り内に収容されている場合、検体を掴むための把持部の開閉量を大きくする必要があり、どうしてもラックの仕切りを広げざるを得ず、一つのラックで搬送、及び保管する検体の数が少ないという問題がある。
【0009】
また、ラックの仕切り内の検体を掴む場合、把持部の高さ方向の厚さが薄い方がラックの上縁からの突出量が少ない検体でも掴むことができることから、汎用性が高い利点がある。しかし、そのような厚さの薄い把持部を使用した場合、ラックから取り出した検体の垂直度にばらつきが生じやすい。即ち、画像認識に当たっては、採取時ラベルが検体のどの部分に張り付けられているかを確認するため、検体をその軸を中心として360°回転する必要がある。その際、検体の垂直度が確保されていると、検体の軸振れがなく、回転が円滑に行われ、画像認識の精度も向上する。しかし、把持部の高さ方向の厚さが薄い従来技術では、検体の垂直度を保持することが難しく、画像認識時における検体の軸振れに対応できなかった。
【0010】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものである。本発明の目的は、ラック内に狭い隙間で収容された検体を確実に取り出すことを可能とした検体移送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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