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公開番号2024053299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159461
出願日2022-10-03
発明の名称不定形耐火組成物、及び不定形耐火物
出願人AGCセラミックス株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C04B 35/66 20060101AFI20240408BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】急速昇温可能であり、耐爆裂性に優れる不定形耐火組成物及び不定形耐火物の提供。
【解決手段】耐火性骨材、シリカ粒子、アルミナセメント、及び有機繊維を含有し、不定形耐火組成物の総質量に対する上記耐火性骨材の含有率が72~97質量%であり、上記シリカ粒子の含有率が1~11質量%であり、上記アルミナセメントの含有率が1~11質量%であり、上記有機繊維の含有率が0.005~5質量%であり、上記アルミナセメントが、CaO・Al2O3を含み、上記アルミナセメントの総質量に対する上記CaO・Al2O3の含有率が55質量%以上である、不定形耐火組成物、及びこれにより形成される、不定形耐火物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
耐火性骨材、シリカ粒子、アルミナセメント、及び有機繊維を含有し、
不定形耐火組成物の総質量に対する前記耐火性骨材の含有率が72~97質量%であり、前記シリカ粒子の含有率が1~11質量%であり、前記アルミナセメントの含有率が1~11質量%であり、前記有機繊維の含有率が0.005~5質量%であり、
前記アルミナセメントが、CaO・Al



を含み、前記アルミナセメントの総質量に対する前記CaO・Al



の含有率が55質量%以上である、不定形耐火組成物。
続きを表示(約 48 文字)【請求項2】
請求項1に記載の不定形耐火組成物により形成される、不定形耐火物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、不定形耐火組成物、及び不定形耐火物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
不定形耐火物は、現地での施工によってその形をなす耐火物であるが、硬化発現のためにアルミナセントが配合されているのが一般的である。しかしながら、アルミナセントはセメントの中では耐熱性が高いものの、その他の耐火骨材に比べると耐熱性は低いものであった。また、アルミナセメントは、スラグ、炉内の処理物等との反応性が高く、耐火物の耐食性を下げる原因ともなっていた。
【0003】
上記問題に鑑みて、アルミナセメントの含有率を減らし、少量のアルミナセメントを介して超微粉の凝集を促す低セメントタイプの不定形耐火物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-199334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
低セメントタイプの不定形耐火物は、超微粉を含むことから、緻密な構造を有しており、急速昇温により爆裂が生じるおそれがあった。
しかしながら、溶融炉(特にアルミニウム又はアルミニウム合金の溶融に用いられる溶融炉)の内張り材として用いる場合等、その用途によっては、不定形耐火物には急速昇温が可能であることが求められる。
【0006】
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、急速昇温可能であり、耐爆裂性に優れる不定形耐火組成物及び不定形耐火物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 耐火性骨材、シリカ粒子、アルミナセメント、及び有機繊維を含有し、
不定形耐火組成物の総質量に対する上記耐火性骨材の含有率が72~97質量%であり、上記シリカ粒子の含有率が1~11質量%であり、上記アルミナセメントの含有率が1~11質量%であり、上記有機繊維の含有率が0.005~5質量%であり、
上記アルミナセメントが、CaO・Al



を含み、上記アルミナセメントの総質量に対する上記CaO・Al



の含有率が55質量%以上である、不定形耐火組成物。
<2> 上記<1>に記載の不定形耐火組成物により形成される、不定形耐火物。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、急速昇温可能であり、耐爆裂性に優れる不定形耐火組成物及び不定形耐火物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を実施するための形態について詳細に説明する。但し、本開示は以下の実施形態に限定されない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本開示を制限するものではない。
【0010】
本開示において「~」を用いて示された数値範囲には、「~」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、合成例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において各成分は該当する化合物を複数種含んでいてもよい。組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合、各成分の含有率は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計の含有率を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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