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公開番号2024051761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158078
出願日2022-09-30
発明の名称グリーンシート、グリーンシートの製造方法、及び窒化珪素焼結体の製造方法
出願人株式会社プロテリアル
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類C04B 35/584 20060101AFI20240404BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】窒化珪素焼結体の反り量を抑制できるグリーンシート、グリーンシートの製造方法、及び窒化珪素焼結体の製造方法を提供すること。
【解決手段】グリーンシートは、窒化珪素又は珪素の粉末と、焼結助剤と、バインダーとを含む。グリーンシートにおいて、以下の方法で測定する分散値Vは7.5(1/m)以下である。前記分散値Vの測定方法:前記グリーンシートの断面を形成する。前記断面に測定領域A1~A10を設定する。前記測定領域A1~A10のそれぞれにおいて、Siの重量に対するCの重量の比率である比率x1~x10を測定する。次に、比率xiと比率xi+1との勾配SLiを算出する。次に、前記勾配SLiの平均値aveSLを算出する。次に、前記分散値Vを算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
窒化珪素又は珪素の粉末と、焼結助剤と、バインダーとを含み、
以下の方法で測定する分散値Vが7.5(1/m)以下である、
グリーンシート。
前記分散値Vの測定方法:前記グリーンシートの主面に直交する断面を形成する。前記断面に、前記グリーンシートの厚さ方向に沿って等間隔で順番に並ぶ、1辺が50μmである正方形の測定領域A

~A
10
を設定する。前記測定領域A

~A
10
のそれぞれにおいて、エネルギー分散型X線分光法を用い、Siの重量に対するCの重量の比率である比率x

~x
10
を測定する。
次に、下記式(1)により、比率x

と比率x
i+1
との勾配SL

を算出する。
次に、下記式(2)により、前記勾配SL

の平均値aveSLを算出する。
次に、下記式(3)により、前記分散値Vを算出する。
TIFF
2024051761000006.tif
96
170
(iは1~9の自然数である。Δ

は、測定領域A

の中心と、測定領域A
i+1
の中心との距離である。)
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のグリーンシートであって、
長辺及び短辺の長さがそれぞれ400mm以上である矩形の形状を有し、
厚さが0.25mm以上0.50mm以下であり、
反り量が100μm以下である、
グリーンシート。
【請求項3】
窒化珪素又は珪素の粉末と、焼結助剤と、バインダーと、溶媒とを含むスラリーを用いてシート状の成形体を形成し、前記成形体を乾燥することでグリーンシートを製造するグリーンシートの製造方法であって、
以下の方法で測定する分散値Vが7.5(1/m)以下である、
グリーンシートの製造方法。
前記分散値Vの測定方法:前記グリーンシートの主面に直交する断面を形成する。前記断面に、前記グリーンシートの厚さ方向に沿って等間隔で順番に並ぶ、1辺が50μmである正方形の測定領域A

~A
10
を設定する。前記測定領域A

~A
10
のそれぞれにおいて、エネルギー分散型X線分光法を用い、Siの重量に対するCの重量の比率である比率x

~x
10
を測定する。
次に、下記式(1)により、比率x

と比率x
i+1
との勾配SL

を算出する。
次に、下記式(2)により、前記勾配SL

の平均値aveSLを算出する。
次に、下記式(3)により、前記分散値Vを算出する。
TIFF
2024051761000007.tif
96
170
(iは1~9の自然数である。Δ

は、測定領域A

の中心と、測定領域A
i+1
の中心との距離である。)
【請求項4】
請求項3に記載のグリーンシートの製造方法であって、
乾燥炉を用いて前記成形体を乾燥させるとき、前記乾燥炉の入口から2mの地点での前記成形体の表面温度が30℃以上であり、前記入口から4mの地点での前記成形体の表面温度が35℃以上であり、前記入口から14mの地点での前記成形体の表面温度が85℃以上であり、前記入口から950mmの地点での前記溶媒の雰囲気濃度が15体積%以上である、
グリーンシートの製造方法。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のグリーンシートの製造方法により前記グリーンシートを製造し、
前記グリーンシートを脱脂し、焼結することで窒化珪素焼結体を製造する、
窒化珪素焼結体の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の窒化珪素焼結体の製造方法であって、
製造した前記窒化珪素焼結体の反り量が100μm以下である、
窒化珪素焼結体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、グリーンシート、グリーンシートの製造方法、及び窒化珪素焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
窒化珪素焼結体は、例えば、特許文献1に記載の方法で製造される。その製造方法では、まず、セラミックスの粉末、焼結助剤、バインダー、及び溶剤を混合してスラリーを作製する。セラミックスの粉末は、例えば、珪素の粉末、又は、窒化珪素の粉末である。次に、作製したスラリーをドクターブレード法等によりシート状に成形し、乾燥し、切断することでグリーンシートを作製する。次に、グリーンシートの表面に離型剤を印刷する。次に、離型剤が印刷されたグリーンシートを積層し、脱脂、窒化、焼結して窒化珪素焼結体とする。ただし、セラミックスの粉末が窒化珪素の粉末である場合は、窒化の工程は不要である。次に、積層された窒化珪素焼結体を分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-59639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
窒化珪素焼結体に反りが生じることがある。窒化珪素焼結体の表面に回路板や放熱板を接合することがある。そのため、窒化珪素焼結体の反り量は小さいことが望ましい。本開示の1つの局面では、窒化珪素焼結体の反り量を抑制できるグリーンシート、グリーンシートの製造方法、及び窒化珪素焼結体の製造方法を提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの局面は、窒化珪素又は珪素の粉末と、焼結助剤と、バインダーとを含み、以下の方法で測定する分散値Vが7.5(1/m)以下であるグリーンシートである。
【0006】
前記分散値Vの測定方法:前記グリーンシートの主面に直交する断面を形成する。前記断面に、前記グリーンシートの厚さ方向に沿って等間隔で順番に並ぶ、1辺が50μmである正方形の測定領域A

~A
10
を設定する。前記測定領域A

~A
10
のそれぞれにおいて、エネルギー分散型X線分光法を用い、Siの重量に対するCの重量の比率である比率x

~x
10
を測定する。
【0007】
次に、下記式(1)により、比率x

と比率x
i+1
との勾配SL

を算出する。
次に、下記式(2)により、前記勾配SL

の平均値aveSLを算出する。
次に、下記式(3)により、前記分散値Vを算出する。
【0008】
TIFF
2024051761000002.tif
97
170
(iは1~9の自然数である。Δ

は、測定領域A

の中心と、測定領域A
i+1
の中心との距離である。)
【0009】
本開示の1つの局面であるグリーンシートを用いれば、窒化珪素焼結体の反り量を抑制することができる。
本開示の別の局面は、窒化珪素又は珪素の粉末と、焼結助剤と、バインダーと、溶媒とを含むスラリーを用いてシート状の成形体を形成し、前記成形体を乾燥することでグリーンシートを製造するグリーンシートの製造方法であって、以下の方法で測定する分散値Vが7.5(1/m)以下であるグリーンシートの製造方法である。
【0010】
前記分散値Vの測定方法:前記グリーンシートの主面に直交する断面を形成する。前記断面に、前記グリーンシートの厚さ方向に沿って等間隔で順番に並ぶ、1辺が50μmである正方形の測定領域A

~A
10
を設定する。前記測定領域A

~A
10
のそれぞれにおいて、エネルギー分散型X線分光法を用い、Siの重量に対するCの重量の比率である比率x

~x
10
を測定する。
(【0011】以降は省略されています)

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