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公開番号2024051162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024031541,2020548156
出願日2024-03-01,2019-08-20
発明の名称検査キット用膜担体および検査キット
出願人デンカ株式会社
代理人個人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20240403BHJP(測定;試験)
要約【課題】検出感度が向上した検査キットを得ることが可能な検査キット用膜担体および検出感度が向上した検査キットを提供する。
【解決手段】液体試料中の被検出物質を検出するための検査キット用の膜担体であって、検知ゾーンを有する流路を備え、上記流路は、突起部を有する凹凸構造Aを有し、少なくとも上記検知ゾーンにおいて、上記突起部の表面に微細凹凸構造Bが形成されており、上記微細凹凸構造Bの表面にはシランカップリング剤が付着しており、三次元粗さ解析走査電子顕微鏡を用いて、JIS B0601:2013に準じて測定される、上記微細凹凸構造Bが形成された上記突起部の、粗さ曲線の最大山高さRpが0.005μm以上10μm以下であり、かつ、粗さ曲線要素の平均長さRSmが0.01μm以上15μm以下である検査キット用膜担体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体試料中の被検出物質を検出するための検査キット用の膜担体であって、
検知ゾーンを有する流路を備え、
前記流路は、突起部を有する凹凸構造Aを有し、
少なくとも前記検知ゾーンにおいて、前記突起部の表面に微細凹凸構造Bが形成されており、
前記微細凹凸構造Bの表面にはシランカップリング剤が付着しており、
三次元粗さ解析走査電子顕微鏡を用いて、JIS B0601:2013に準じて測定される、前記微細凹凸構造Bが形成された前記突起部の、粗さ曲線の最大山高さRpが0.005μm以上10μm以下であり、かつ、粗さ曲線要素の平均長さRSmが0.01μm以上15μm以下である検査キット用膜担体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検査キット用膜担体および検査キットに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、抗原抗体反応等を用いることで、感染症への罹患や妊娠、血糖値等を測定する、Point of Care Testing(POCT、臨床現場即時検査)試薬が注目を集めている。POCT試薬は、例えば、被検者の傍らで行われる検査、あるいは被検者自らが行う検査試薬であり、短時間で結果の判別が可能、使用方法が簡便、安価であるといった特徴を有する。これらの特徴から、症状が軽度の段階での診察や定期診察等に多く使用されており、今後増加することが予想される在宅医療においても重要な診察ツールとなっている。
【0003】
多くのPOCT試薬では、血液等の液体試料を検査キットに導入し、その中に含まれる特定の被検出物質を検出することで判定を行っている。液体試料から特定の被検出物質を検出する方法としてイムノクロマトグラフィ法がよく用いられている。イムノクロマトグラフィ法とは、検査キットの膜担体上に滴下された液体が膜担体上を移動する中で、被検出物質と標識物質とが結合し、さらに、これらが検査キット中に固定化された物質(以下、検出物質という)と特異的に結合し、その結果生じた色や質量の変化等を検出するという手法である。検出物質は、試薬(reagent)と言い換えてもよい。
【0004】
液体試料を移動させるための膜担体としては、ニトロセルロース膜がよく用いられている(特許文献1)。ニトロセルロース膜は、直径が数μm程度の微細な孔を多数有しており、その孔の中を液体試料が毛細管力によって移動する。
【0005】
しかし、ニトロセルロース膜は天然物由来であり、孔径や孔同士のつながり方が一様ではないため、それぞれの膜で液体サンプルの流れる流速に差異が生じてしまう。流速に差異が生じると、被検出物質を検出するためにかかる時間も変化してしまい、その結果、被検出物質が結合を生じる前に非検出として誤って判断してしまう可能性がある。
【0006】
上記の課題を解決するため、微細流路を人工的に作製した液体試料検査キットが考案されている(特許文献2)。特許文献2は、合成材料を用いることで、均一な構造を有する膜担体を作製することができるため、被検出物質が結合を生じる前に非検出として誤って判断してしまう可能性を低減できる。
【0007】
合成材料を用いた際、検出感度向上のためには、検出物質と材料の親和性を高くする必要があり、予め材料に各種表面処理を行うことが有効と考えられている(特許文献3~4)。特許文献5は、液体試料中の被検出物質を検出する検査キット用の膜担体であって、液体試料を輸送できる少なくとも一つの流路を備え、流路の底面に、液体試料を輸送するための毛細管作用を生じせしめる微細構造が設けられている、液体試料検査キット用膜担体を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-062820号公報
特許第5799395号公報
特開2013-113633号公報
米国特許出願公開第2011/0284110号明細書
国際公開第2016/098740号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のような検査キットについて、検出感度のさらなる向上が求められている。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、検出感度が向上した検査キットを得ることが可能な検査キット用膜担体および検出感度が向上した検査キットを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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