TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024050932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2024021773,2020139332
出願日2024-02-16,2020-08-20
発明の名称変位量検出装置、変位量検出方法および操作情報出力装置
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類G01B 7/00 20060101AFI20240403BHJP(測定;試験)
要約【課題】可動部材の変位量の検出に際し、長期的な信頼性を得られやすくする。
【解決手段】変位量検出装置は、可動部材の変位量を検出する変位量検出装置であって、可動部材に設置された第1コイルを含む第1回路と、電流の供給により磁界を発生する第2コイルを含み、第1コイルに対向する第2コイルとの相対位置に応じたレベルの検出信号を出力する第2回路と、第1コイルおよび第2コイルの距離が第1値である状態のもとで電流が第2コイルに供給されたときに第2回路から出力されるべき検出信号の第1レベルと、距離が第1値とは異なる第2値である状態のもとで電流が第2コイルに供給されたときに第2回路から出力されるべき検出信号の第2レベルとに基づいて検出信号を補正し、当該補正した検出信号に基づいて変位量を算出する情報処理装置とを具備する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
可動部材の変位量を検出する変位量検出装置であって、
前記可動部材に設置された第1コイルを含む第1回路と、
電流の供給により磁界を発生する第2コイルを含み、前記第1コイルに対向する前記第2コイルとの相対位置に応じたレベルの検出信号を出力する第2回路と、
前記第1コイルおよび前記第2コイルの距離が第1値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第1レベルと、前記距離が前記第1値とは異なる第2値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第2レベルとに基づいて前記検出信号を補正し、当該補正した検出信号に基づいて前記変位量を算出する情報処理装置と
を具備する変位量検出装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記距離と前記検出信号のレベルとの間の特性を、前記第1値と前記第1レベルとが対応し、かつ、前記第2値と前記第2レベルとが対応するように設定し、
前記第2回路から出力された前記検出信号のレベルに前記特性のもとで対応する前記距離を特定し、前記距離に応じて前記変位量を算出する
請求項1の変位量検出装置。
【請求項3】
前記可動部材は、第1位置と第2位置との間で移動可能であり、
前記特性において、
前記第1位置に対応する距離は、前記第1値と前記第2値との間の第3値であり、
前記第2位置に対応する距離は、前記第3値と前記第2値との間の第4値である
請求項2の変位量検出装置。
【請求項4】
前記第1コイルおよび前記第2コイルの距離が前記第1値である状態における前記第2回路の等価回路をさらに有し、
前記第1レベルは、
前記第1回路が存在しない状態において前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力される前記検出信号のレベルと、
当該変位量検出装置が使用される装置の電源が投入された直後の初期状態において前記電流が前記等価回路に供給されたときに当該等価回路から出力される信号のレベルと、
前記装置の使用状態において前記電流が前記等価回路に供給されたときに当該等価回路から出力される信号のレベルと
に応じて設定される
請求項1から請求項3の何れかの変位量検出装置。
【請求項5】
前記可動部材は、複数であり、
前記複数の可動部材の各々に、一の第1回路が設置され、
当該一の第1回路に対応して、一の第2回路が設置され、
前記情報処理装置は、前記複数の可動部材の変位量を、時分割で算出する
請求項1の変位量検出装置。
【請求項6】
前記電流を、2以上の第2回路に時分割で分配するデマルチプレクサと、
前記デマルチプレクサにより電流が供給された第2回路から検出信号を集約して、前記情報処理装置に出力するマルチプレクサと
を含む請求項5の変位量検出装置。
【請求項7】
前記デマルチプレクサおよび前記マルチプレクサは、1組以上であり、
前記第1等価回路および前記第2等価回路の1組は、
前記デマルチプレクサおよび前記マルチプレクサの1組に対して、または、
前記デマルチプレクサおよび前記マルチプレクサの複数組に対して、設けられる
請求項6の変位量検出装置。
【請求項8】
前記マルチプレクサで集約された検出信号を、整流および平滑化して、前記情報処理装置に供給する整流平滑化回路
を含む請求項6または請求項7の変位量検出装置。
【請求項9】
可動部材の変位を、
前記可動部材に設置された第1コイルを含む第1回路と、
電流の供給により磁界を発生する第2コイルを含み、前記第1コイルに対向する前記第2コイルとの相対位置に応じたレベルの検出信号を出力する第2回路と、
を用いて検出する変位量検出方法であって、
前記第1コイルおよび前記第2コイルの距離が第1値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第1レベルと、前記距離が前記第1値とは異なる第2値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第2レベルとに基づいて前記検出信号を補正するステップと、
当該補正した検出信号に基づいて前記変位量を算出するステップと
を含む変位量検出方法。
【請求項10】
操作子と、
前記操作子に設置された第1コイルを含む第1回路と、
電流の供給により磁界を発生する第2コイルを含み、前記第1コイルに対向する前記第2コイルとの相対位置に応じたレベルの検出信号を出力する第2回路と、
前記第1コイルおよび前記第2コイルの距離が第1値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第1レベルと、前記距離が前記第1値とは異なる第2値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第2レベルとに基づいて前記検出信号を補正し、当該補正した検出信号に基づいて前記操作子の操作情報を出力する情報処理装置と
を具備する操作情報出力装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、変位量検出装置、変位量検出方法および操作情報出力装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、可動部材の変位量を検出するための各種の技術が提案されている。例えば、可動部材を鍵盤楽器の鍵とした場合に、当該鍵の変位量、すなわち押下量に応じて透過量が変化する光学要素(例えばグレースケール)を設置し、センサーにより透過量を測定することで、鍵の押下量などの情報を得る技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-195618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、グレースケールのような繊細な光学要素が必要となるので、衝撃や、振動、汚損に敏感となり、長期的な信頼性が得られにくい。このような事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、長期的な信頼性が得られやすい変位量検出装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る変位量検出装置は、可動部材の変位量を検出する変位量検出装置であって、前記可動部材に設置された第1コイルを含む第1回路と、電流の供給により磁界を発生する第2コイルを含み、前記第1コイルに対向する前記第2コイルとの相対位置に応じたレベルの検出信号を出力する第2回路と、前記第1コイルおよび前記第2コイルの距離が第1値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第1レベルと、前記距離が前記第1値とは異なる第2値である状態のもとで前記電流が前記第2コイルに供給されたときに前記第2回路から出力されるべき前記検出信号の第2レベルとに基づいて前記検出信号を補正し、当該補正した検出信号に基づいて前記変位量を算出する情報処理装置とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る変位量検出装置を適用した鍵盤楽器の構成を示す図である。
鍵盤楽器における第1基板回路と第2基板回路とによる検出回路を示す図である。
検出信号の出力特性の一例を示す図である。
正規化した検出信号の出力特性の一例を示す図である。
鍵盤楽器において検出回路を含む回路全体の構成を示すブロック図である。
鍵盤楽器における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
第1等価回路の一例を示す図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路を説明するための図である。
第2等価回路の一例を示す図である。
第2等価回路の別例を示す図である
変位量検出装置を鍵盤楽器の打弦機構に適用した例を示す図である。
変位量検出装置を鍵盤楽器のペダル機構に適用した例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の実施形態に係る変位量検出装置を適用した鍵盤楽器について説明する。鍵盤楽器は、例えば白鍵と黒鍵とを含む複数(例えば88個)の鍵を有し、各鍵の変位量を検出して、当該変位量に基づいて各鍵の操作情報を出力する。
【0008】
図1は、鍵盤楽器10における鍵盤の構成の一例を示す図である。鍵盤における1つの鍵12は、支点部13を支点として支持部材14に、揺動自在に支持される。具体的には、鍵12の端部121は、利用者による鍵12の操作により図において鉛直方向に変位する。支持部材14は、鍵盤の各要素を支持する固定の構造体である。鍵12は、図示省略されたバネ等の弾性により図において支点部13を中心に反時計回りに付勢されている。利用者が鍵12を操作しない状態であれば、当該鍵12はストッパーSrにより図において実線のレスト位置で静止し、押鍵時には、ストッパーSeにより図において破線のエンド位置まで変位する。
【0009】
鍵12の底面122において、支点部13を基準として端部121の反対側には、第1基板回路50が設置される。第1基板回路50には、平面状の第1コイル501が含まれる。
支持部材14には、第2基板回路60が設置される。第2基板回路60には、平面状の第2コイル601が含まれる。第1基板回路50および第2基板回路60は、第1コイル501および第2コイル601が互いに対向する位置に設置される。なお、第1基板回路50および第2基板回路60によって、後述する検出回路が構成される。
また、図1は、鍵12の一例として白鍵を挙げて説明しているが、黒鍵についても、第1基板回路50および第2基板回路60が同様に設置される。
【0010】
鍵12の端部121において、始点のレスト位置Rstから終点のエンド位置Endまでの変位量をdとする。また、第1コイル501の中心と第2コイル601の中心との距離をZとする。変位量dおよび距離Zは、変位量dが大きくなるにつれて距離Zも大きくなる関係にある。
なお、変位量dは、レスト位置Rstにおける最小値のゼロからエンド位置Endにおける有限値までの値をとり得るが、距離Zは、レスト位置Rstに相当する値(Zrst)から、エンド位置Endに相当する値(Zend)までの値をとり得る。
また、支点部13を基準として端部121と同じ側に、第1基板回路50および第2基板回路60を設置してもよい。このように設置した場合には、変位量dおよび距離Zは、変位量dが大きくなるにつれて距離Zが小さくなる関係になる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ヤマハ株式会社
ヘッドホン
1か月前
ヤマハ株式会社
管楽器用スワブ
13日前
ヤマハ株式会社
音響モデルの訓練方法
14日前
ヤマハ株式会社
音響モデルの訓練方法
14日前
ヤマハ株式会社
楽曲生成方法、およびプログラム
12日前
ヤマハ株式会社
音波形の特性分布に係る表示方法
14日前
ヤマハ株式会社
レンズキャップ、及び、撮影装置
1か月前
ヤマハ株式会社
音響モデルの訓練システム及び方法
14日前
ヤマハ株式会社
演奏システム、制御システムおよび制御方法
1か月前
ヤマハ株式会社
出力制御装置、出力制御方法、およびプログラム
20日前
ヤマハ株式会社
音処理方法、音処理装置、および音処理プログラム
5日前
ヤマハ株式会社
プログラム、音響処理方法および音響処理システム
6日前
ヤマハ株式会社
楽器識別方法、楽器識別装置、および、楽器識別プログラム
1か月前
ヤマハ株式会社
演奏操作装置
18日前
ヤマハ株式会社
鍵盤装置の鍵の支持構造、鍵盤装置及び電子楽器
18日前
ヤマハ株式会社
変位量検出装置、変位量検出方法および操作情報出力装置
20日前
個人
健康状態検査材
15日前
株式会社CCT
表示装置
14日前
株式会社チノー
放射温度計
7日前
日本精機株式会社
センサユニット
6日前
個人
コンベックスルール用測定部品
13日前
株式会社テイエルブイ
処理装置
今日
トヨタ自動車株式会社
給水治具
12日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
5日前
東将精工株式会社
測定器具補助具
14日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
5日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
5日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
12日前
株式会社ミツトヨ
光学式エンコーダ
15日前
東レエンジニアリング株式会社
衝撃試験機
15日前
豊田合成株式会社
重量測定装置
12日前
住友金属鉱山株式会社
検査装置
5日前
株式会社ティアンドデイ
温度測定装置
12日前
ニシム電子工業株式会社
液位検出装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
表示装置
6日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
14日前
続きを見る