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公開番号2024049702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156094
出願日2022-09-29
発明の名称耐力壁
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240403BHJP(建築物)
要約【課題】斜材がフラットバー等であってもその緊張が可能である耐力壁を提供する。
【解決手段】耐力壁1は、フラットバー2の両端に設けられた装着部21,22が建物の躯体に固定された上側接続部材3と下側接続部材4に連結される。フラットバー2の一方側の装着部22は、当該フラットバー2の中心線方向に直交する配置で当該フラットバー2に固定されるとともに、当該中心線方向に平行な方向に、当該フラットバー2の中心を基準とした点対称の配置で複数の挿通孔22aを有している。上記装着部22と下側接続部材4は、上記挿通孔22aを通る雄螺子部5と当該雄螺子部5に螺合される雌螺子部43aとによって、相互に連結されている。そして、上記装着部22は、上記雄螺子部5と上記雌螺子部43aとの螺合で生じる移動によって下側接続部材4側に引っ張られている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
斜材の両端に設けられた装着部が建物の躯体に固定された接続部材に連結される耐力壁であって、
上記斜材の一方側の装着部は、当該斜材の中心線方向に直交する配置で当該斜材に固定されるとともに、当該中心線方向に平行な方向に、当該斜材の中心を基準とした点対称の配置で複数の挿通孔を有しており、
上記一方側の装着部と上記接続部材とは上記中心線方向に離間しており、
上記一方側の装着部と上記接続部材のいずれか一方の側に設けられて上記挿通孔に通された雄螺子部と、他方の側の雌螺子部とが螺合しており、
上記雄螺子部と上記雌螺子部の上記螺合によるいずれか一方の移動によって上記一方側の装着部が上記接続部材側に引っ張られていることを特徴とする耐力壁。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の耐力壁において、上記斜材と上記一方側の装着部とに接合されて上記装着部の上記直交配置の固定状態を保持する補強リブを備えることを特徴とする耐力壁。
【請求項3】
請求項2に記載の耐力壁において、
少なくとも上記一方側の装着部が固定される上記斜材の端部は、当該耐力壁の面内方向に広い広幅板であり、
上記一方側の装着部は、上記広幅板が接合する面が四角形面である四角形板部であり、
上記補強リブは、上記広幅板の両側の縁面と、上記四角形板部の縁側とに接合されることを特徴とする耐力壁。
【請求項4】
請求項2に記載の耐力壁において、
少なくとも上記一方側の装着部が固定される上記斜材の端部は、当該耐力壁の面内方向に広い広幅板であり、
上記一方側の装着部は、上記広幅板が接合する面が四角形面である四角形板部であり、
上記補強リブは、上記広幅板の幅方向中央側と、上記広幅板が接合する上記四角形板部の上記四角形面と、に接合されることを特徴とする耐力壁。
【請求項5】
請求項4に記載の耐力壁において、上記複数の挿通孔が、上記四角形板部の角側に形成されており、複数の上記雄螺子部が対角配置で上記挿通孔に通されていることを特徴とする耐力壁。
【請求項6】
請求項5に記載の耐力壁において、上記挿通孔が上記四角形板部の角側2カ所に形成されており、上記挿通孔のうち屋外側壁面に近い側の挿通孔が他の挿通孔よりも上記躯体から遠い側に位置することを特徴とする耐力壁。
【請求項7】
請求項5に記載の耐力壁において、上記挿通孔が上記四角形板部の角側4カ所に形成されていることを特徴とする耐力壁。
【請求項8】
請求項1に記載の耐力壁において、上記一方側の装着部が連結される接続部材が上記雌螺子部を備えており、上記一方側の装着部に設けられる上記雄螺子部である頭付きボルトが上記挿通孔に挿通されて上記雌螺子部に螺合されていることを特徴とする耐力壁。
【請求項9】
請求項1に記載の耐力壁において、上記一方側の装着部が連結される接続部材が上記雄螺子部を備えており、上記一方側の装着部に設けられる上記雌螺子部であるナットが上記挿通孔に挿通された上記雄螺子部に螺合されていることを特徴とする耐力壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、斜材によって水平荷重に対する補強が行われた耐力壁に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
耐力壁として、斜材にターンバックルブレースを用いた構造やフラットバーを用いた構造が知られている。また、特許文献1には、斜材に角形鋼管を用いた耐力壁が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-179989号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記ターンバックルブレースを用いた耐力壁では、ブレースを緊張するターンバックルが必要なために割高になる。一方、上記フラットバーを用いた耐力壁では、ターンバックルを利用できないため、フラットバーを緊張することができない。このため、フラットバーに対して初期張力を導入できず、また、製造精度および施工精度に起因してフラットバーが撓むこともあり、耐力壁の初期剛性が低いという欠点もある。
【0005】
この発明は、斜材がフラットバー等であってもその緊張が可能である耐力壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の耐力壁は、斜材の両端に設けられた装着部が建物の躯体に固定された接続部材に連結される耐力壁であって、
上記斜材の一方側の装着部は、当該斜材の中心線方向に直交する配置で当該斜材に固定されるとともに、当該中心線方向に平行な方向に、当該斜材の中心を基準とした点対称の配置で複数の挿通孔を有しており、
上記一方側の装着部と上記接続部材とは上記中心線方向に離間しており、
上記一方側の装着部と上記接続部材のいずれか一方の側に設けられて上記挿通孔に通された雄螺子部と、他方の側の雌螺子部とが螺合しており、
上記雄螺子部と上記雌螺子部の上記螺合によるいずれか一方の移動によって上記一方側の装着部が上記接続部材側に引っ張られていることを特徴とする。
【0007】
上記の構成であれば、上記雄螺子部と上記雌螺子部の上記螺合によるいずれか一方の移動によって上記一方側の装着部が上記接続部材側に引っ張られるので、上記斜材としてフラットバー等を用いる構造でも、このフラットバー等を緊張することができる。また、中心線方向に平行な方向に、当該斜材の中心を基準とした点対称の配置で複数の挿通孔を有しており、上記緊張のために複数の螺子を用いることができる。これにより、各螺子の小径化が図れる他、螺子締付時の斜材の回転を防止して作業効率を向上させることができる。
【0008】
上記斜材と上記一方側の装着部とに接合されて上記装着部の上記直交配置の固定状態を保持する補強リブを備えてもよい。これによれば、上記装着部の上記直交配置の固定状態を保持するために、複数の雄螺子部または雌螺子部を少しずつ交互にねじ込んでいく必要が無くなり、耐力壁の施工の迅速化を図ることができる。また、片側の雄螺子部等を一気に締め付けたときの斜材損傷も防止できる。
【0009】
少なくとも上記一方側の装着部が固定される上記斜材の端部は、当該耐力壁の面内方向に広い広幅板であり、上記一方側の装着部は、上記広幅板が接合する面が四角形面である四角形板部であり、上記補強リブは、上記広幅板の両側の縁面と、上記四角形板部の縁側とに接合されてもよい。
【0010】
少なくとも上記一方側の装着部が固定される上記斜材の端部は、当該耐力壁の面内方向に広い広幅板であり、上記一方側の装着部は、上記広幅板が接合する面が四角形面である四角形板部であり、上記補強リブは、上記広幅板の幅方向中央側と、上記広幅板が接合する上記四角形板部の上記四角形面と、に接合されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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