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公開番号2024025544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-26
出願番号2022129060
出願日2022-08-12
発明の名称解体方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04G 23/08 20060101AFI20240216BHJP(建築物)
要約【課題】騒音、振動等を抑制しながらコンクリート部材を好適に解体できる解体方法等を提供する。
【解決手段】コンクリート部材1に、油圧破砕機4を挿入する少なくとも2つの破砕孔3a、3bを、その先端同士が連続しないようにコンクリート部材1の表面から斜め下方に設ける。そして、2つの破砕孔3aのそれぞれに油圧破砕機4を挿入し、両油圧破砕機4により同時にコンクリート部材1の表面側に圧力を加える。この際、両油圧破砕機4によりコンクリート部材1の表面側に圧力を加える方向は、平面において交差する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート部材を解体する解体方法であって、
前記コンクリート部材に、加圧機構を挿入する少なくとも2つの挿入部を、その先端同士が連続しないように、前記コンクリート部材の表面から前記コンクリート部材の厚さ方向の面内で斜めに設ける工程(a)と、
2つの前記挿入部のそれぞれに加圧機構を挿入し、両加圧機構により同時に前記コンクリート部材の表面側に圧力を加えることで、2つの前記挿入部の間のコンクリートを破砕する工程(b)と、
を有し、
前記工程(b)において両加圧機構により前記コンクリート部材の表面側に圧力を加える方向が、前記コンクリート部材の厚さ方向と直交する面において交差または対向することを特徴とする解体方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記工程(a)において、前記挿入部として破砕孔が設けられ、
前記工程(b)において、同じ向きに形成された2つの前記破砕孔のそれぞれに前記加圧機構を挿入し、両加圧機構により前記コンクリート部材の表面側に圧力を加える方向が、前記コンクリート部材の厚さ方向と直交する面において交差することを特徴とする請求項1記載の解体方法。
【請求項3】
前記工程(a)において、前記挿入部としてスリットが設けられ、
前記工程(b)において、長手方向が平行な2つの前記スリットのそれぞれに板状の前記加圧機構を挿入し、両加圧機構により前記コンクリート部材の表面側に圧力を加える方向が、前記コンクリート部材の厚さ方向と直交する面において対向することを特徴とする請求項1記載の解体方法。
【請求項4】
前記工程(b)において、前記スリットの長手方向における両加圧機構の位置が、一部ずれていることを特徴とする請求項3記載の解体方法。
【請求項5】
前記コンクリート部材がスラブであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の解体方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート部材の解体方法等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建物の改修工事では、サッシュ枠や鋼製ドア枠の下側に位置する躯体、壁やスラブの解体後の残置躯体など、コンクリート部材の表層から数cm程度の深さの部分を解体することがある。このようなコンクリート部材の表層部の解体時には、一般的に電動ピックが用いられる。
【0003】
一方、特許文献1には、図11(a)に示すように、コンクリート部材101に形成されたV字状の破砕孔102の両側に棒状の油圧破砕機(不図示)を差し込み、各油圧破砕機から矢印に示すようにコンクリート部材101の表面側に圧力を加えることで、破砕孔102の内側に位置するコンクリートをコンクリート部材1の表面に向かって押し出し、破砕する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6411031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記のように電動ピックを用いて解体を行う場合、騒音、振動等が発生し、建物を使用しながら改修工事を行う際等で問題となる。
【0006】
一方、特許文献1の方法ではコンクリート部材101を静音で解体することが可能になるが、解体時の効率性の面での課題があった。例えば、図11(b)は図11(a)の方法でコンクリートが破砕される部分R1をコンクリート部材101の表面において示したものであるが、図11(a)の方法では、この部分R1が、平面において破砕孔102の開口を頂点とした略三角形状(扇形)となる。そのため、隣り合う破砕孔102の間の部分(図11(b)の符号R2参照)でコンクリートが破砕されずに残ることがあり、この場合は別途の方法で残ったコンクリートの破砕を行う必要があった。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、騒音、振動等を抑制しながらコンクリート部材を好適に解体できる解体方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための本発明は、コンクリート部材を解体する解体方法であって、前記コンクリート部材に、加圧機構を挿入する少なくとも2つの挿入部を、その先端同士が連続しないように、前記コンクリート部材の表面から前記コンクリート部材の厚さ方向の面内で斜めに設ける工程(a)と、2つの前記挿入部のそれぞれに加圧機構を挿入し、両加圧機構により同時に前記コンクリート部材の表面側に圧力を加えることで、2つの前記挿入部の間のコンクリートを破砕する工程(b)と、を有し、前記工程(b)において両加圧機構により前記コンクリート部材の表面側に圧力を加える方向が、前記コンクリート部材の厚さ方向と直交する面において交差または対向することを特徴とする解体方法である。
【0009】
本発明では、挿入部に挿入した加圧機構によりコンクリートに圧力を加えて破砕することで、解体時の騒音や振動を抑えることができる。また、加圧機構を挿入する挿入部や2つの加圧機構による加圧方向を上記のように定め、これらの加圧機構を同時に作動させることにより、両加圧機構の相乗効果でコンクリートが破砕される部分が追加的に生じ、1回の作業あたりの破砕面積が増大するので、コンクリート部材の解体作業を効率的に行うことができる。
【0010】
例えば、前記工程(a)において、前記挿入部として破砕孔が設けられ、前記工程(b)において、同じ向きに形成された2つの前記破砕孔のそれぞれに前記加圧機構を挿入し、両加圧機構により前記コンクリート部材の表面側に圧力を加える方向を、前記コンクリート部材の厚さ方向と直交する面において交差させる。
これにより、油圧破砕機などの加圧機構を用い、コンクリート部材の解体を好適に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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