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公開番号2024030270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133018
出願日2022-08-24
発明の名称柱脚構造
出願人センクシア株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/24 20060101AFI20240229BHJP(建築物)
要約【課題】 簡易な構造で、曲げモーメントを低減することが可能な構造物の柱脚構造を提供する。
【解決手段】 柱脚は、柱体3と柱体3の下端に接合されたベースプレート5とを有する。柱脚は、周囲のスラブコンクリート13に形成された空間に配置され、充填材15によって埋設される。すなわち、柱脚の周囲は充填材15によって埋められる。充填材15としては、柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能な材質で構成される。例えば、充填材15としては、砂利、軽石、砂などの多数の粒状物から構成されてもよい。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、を有する柱脚と、
前記ベースプレートが固定される基礎と、
前記柱脚の周囲であって、スラブコンクリートとの間に設けられる充填材と、
を具備し、
前記充填材は、前記柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能であることを特徴とする柱脚構造。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記ベースプレートは、
アンカーボルトが挿通される孔と、
前記孔の周囲の少なくとも一部に形成されるスリットと、
を具備し、
前記スリットで囲まれた部位が、変形容易部として機能することを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。
【請求項3】
前記充填材は、多数の粒状物からなることを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。
【請求項4】
前記充填材は、圧縮変形可能な弾性部材からなることを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物の柱脚構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
図5に示すように、一般的な構造物100は、柱体101、梁105等から構成される。柱体101は、基礎103と接合される。このような構造物100に対して、側方からの力Xが付与されると、柱体101には曲げモーメントMが生じる。この場合、柱体101と基礎103との接合部において、最も大きな曲げモーメントが生じる。このため、柱体101および基礎103の変形を抑えるためには、高い剛性が要求される。
【0003】
このような柱体101の下部における基礎103との接合構造としては、柱脚に接合されたベースプレートを、基礎に対してアンカーボルトで固定する方法が一般的である(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-64244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、例えば、中低層構造物では、鋼製の柱体101や梁105の剛性は十分であるが、コンクリート製の基礎103の剛性が不足する場合がある。より頑丈な基礎103を得るためには、より大きく深い基礎103が必要となる。例えば、柱体101に用いられる鋼材は規格品であるため、最も安価な柱体101を選択しても、中低層構造物に要求される剛性に対しては十分な余裕がある場合がある。これに対し、基礎103と柱体101との接合部における柱脚構造は、曲げモーメントに耐えうる十分な剛性を確保する必要があり、コスト増の要因となっていた。
【0006】
これに対し、基礎103と柱体101との接合部をピン構造とする方法もある。ピン構造とすることで、柱脚に生じる曲げモーメントを小さくすることができる。したがって、より小さな基礎103とすることができる。
【0007】
一方、美観等の観点から、床スラブの一部に空間を形成し、当該空間に柱脚構造を構築し、その後、ベースプレートを含む柱脚の一部を充填コンクリートで埋設する場合がある。しかし、このような構造とすると、基礎103と柱体101との接合部をピン構造としても、柱脚の周囲の充填コンクリートと、さらにその周囲の床スラブを構成するコンクリートによって柱脚が拘束されるため、柱脚の回転変形が妨げられ、前記した効果を十分に得ることができないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で、曲げモーメントを低減することが可能な構造物の柱脚構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、本発明は、柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、を有する柱脚と、前記ベースプレートが固定される基礎と、前記柱脚の周囲であって、スラブコンクリートとの間に設けられる充填材と、を具備し、前記充填材は、前記柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能であることを特徴とする柱脚構造である。
【0010】
前記ベースプレートは、アンカーボルトが挿通される孔と、前記孔の周囲の少なくとも一部に形成されるスリットと、を具備し、前記スリットで囲まれた部位が、変形容易部として機能させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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