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公開番号2024048426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154317
出願日2022-09-28
発明の名称かご形回転子および誘導電動機
出願人株式会社明電舎
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02K 17/16 20060101AFI20240402BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高速回転時にエンドリングなどの破損を抑制できるかご形回転子を提供する。
【解決手段】かご形回転子は、導体保持部を外周に有するロータシャフトと、ロータシャフトの導体保持部に取り付けられるかご形導体と、を備える。導体保持部は、ロータシャフトの外周を切り欠いてロータシャフトと一体に形成される。かご形導体は、ロータシャフトの周方向に配置され、それぞれ軸方向に延びる複数のロータバーと、ロータバーの軸方向両端に配置され、複数のロータバーを電気的に接続する一対のエンドリングと、を有する。エンドリングの軸方向端部は、ロータシャフトの外周から径方向にくぼんで形成される導体保持部のフランジ状の段差で支持される。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
導体保持部を外周に有するロータシャフトと、
前記ロータシャフトの前記導体保持部に取り付けられるかご形導体と、を備え、
前記導体保持部は、前記ロータシャフトの外周を切り欠いて前記ロータシャフトと一体に形成され、
前記かご形導体は、
前記ロータシャフトの周方向に配置され、それぞれ軸方向に延びる複数のロータバーと、
前記ロータバーの軸方向両端に配置され、複数の前記ロータバーを電気的に接続する一対のエンドリングと、を有し、
前記エンドリングの軸方向端部は、前記ロータシャフトの外周から径方向にくぼんで形成される前記導体保持部のフランジ状の段差で支持される
かご形回転子。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記導体保持部は、それぞれ前記ロータバーの間に配置され、前記軸方向に延びる複数の突起部を有し、
前記エンドリングは、前記突起部と前記段差によって前記軸方向に支持される
請求項1に記載のかご形回転子。
【請求項3】
前記かご形導体は、前記ロータシャフトの外周面と面一となるように前記導体保持部に収容される
請求項2に記載のかご形回転子。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のかご形回転子と、
固定子と、を備える
誘導電動機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、かご形回転子および誘導電動機に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、誘導電動機の回転子には、回転子鉄心にかご形導体を組み付けて構成されたかご形回転子が用いられる。かご形導体は、回転子鉄心のスロットに挿通されて軸方向に延びる複数のロータバーと、ロータバーの両端に配置されて各々のロータバーの端部を電気的に接続する一対のエンドリングを備えている。
【0003】
上記の誘導電動機を電気自動車などに適用する場合、高出力化のために誘導電動機の回転速度を高めることが強く要望される。この種の誘導電動機を高速回転させる場合、回転子に作用する機械的応力が大きくなる。また、電流の周波数が高くなることに起因する損失の増大でかご形導体が熱膨張し、回転子に対する熱応力の影響も大きくなる。
【0004】
例えば、特許文献1では、ひさし状の突出部を有する補強リングを回転子の軸方向両端に取り付け、エンドリングの外周および軸方向端部を補強リングで覆うことでエンドリングを保護する構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2838896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の構成では、シャフトに別部品の補強リングを取り付けてエンドリングを保持するため、遠心力や熱膨張の荷重を受ける補強リングが軸方向に外れないようにシャフトに強固に固定する必要がある。また、特許文献1の構成では、回転電機の高速回転時に遠心力で補強リングの端部や径方向外側の部位に応力が集中し、補強リングやエンドリングが破損するおそれがある。
【0007】
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、高速回転時にエンドリングなどの破損を抑制できるかご形回転子を提供する。
【0008】
本発明の一態様のかご形回転子は、導体保持部を外周に有するロータシャフトと、ロータシャフトの導体保持部に取り付けられるかご形導体と、を備える。導体保持部は、ロータシャフトの外周を切り欠いてロータシャフトと一体に形成される。かご形導体は、ロータシャフトの周方向に配置され、それぞれ軸方向に延びる複数のロータバーと、ロータバーの軸方向両端に配置され、複数のロータバーを電気的に接続する一対のエンドリングと、を有する。エンドリングの軸方向端部は、ロータシャフトの外周から径方向にくぼんで形成される導体保持部のフランジ状の段差で支持される。
【0009】
上記の導体保持部は、それぞれロータバーの間に配置され、軸方向に延びる複数の突起部を有していてもよく、エンドリングは、突起部と段差によって軸方向に支持されてもよい。
また、かご形導体は、ロータシャフトの外周面と面一となるように導体保持部に収容されてもよい。
また、本発明の他の態様の誘導電動機は、上記のかご形回転子と、固定子とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、高速回転時にエンドリングなどの破損を抑制できるかご形回転子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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