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公開番号2024044800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150549
出願日2022-09-21
発明の名称塩化銀粒子および塩化銀含有ペースト
出願人東洋化学工業株式会社
代理人弁理士法人IP-FOCUS
主分類C01G 5/02 20060101AFI20240326BHJP(無機化学)
要約【課題】ペーストにしたときに二次粒子が形成されにくく、結果、ペースト内に大径の塩化銀粒子が形成されにくい塩化銀粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】銀のアンミン錯体と塩化物イオンとの液中反応により塩化銀粒子を析出させることを含む塩化銀粒子の製造方法であって、前記塩化銀粒子の析出前もしくは析出後またはその両方に分散剤を添加する塩化銀粒子の製造方法であり、この製造方法により製造された塩化銀粒子は、レーザ回折/散乱法で湿式測定して得られた体積基準の粒子径分布において小粒径側からの累積粒度分布における累積50%粒子径D50が8μm以上25μm以下であってもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
銀のアンミン錯体と塩化物イオンとの液中反応により塩化銀粒子を析出させることを含む塩化銀粒子の製造方法であって、前記塩化銀粒子の析出前もしくは析出後またはその両方に分散剤を添加することを特徴とする塩化銀粒子の製造方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記銀のアンミン錯体は、硝酸銀とアンモニアとの反応により生成させる、請求項1に記載の塩化銀粒子の製造方法。
【請求項3】
前記分散剤は、陰イオン系の界面活性剤である、請求項1に記載の塩化銀粒子の製造方法。
【請求項4】
前記塩化物イオンを与える塩素源は塩酸を含む、請求項1に記載の塩化銀粒子の製造方法。
【請求項5】
レーザ回折/散乱法で湿式測定して得られた体積基準の粒子径分布において小粒径側からの累積粒度分布における累積50%粒子径D50が8μm以上25μm以下であることを特徴とする塩化銀粒子。
【請求項6】
前記累積粒度分布における、累積10%粒子径D10および累積90%粒子径D90ならびに前記累積50%粒子径D50が、下記式(1)を満たす、請求項5に記載の塩化銀粒子。
(D90-D10)/D50≦2.2 (1)
【請求項7】
前記体積基準の粒子径分布の最頻度粒子径Dmが10μm以上である、請求項5に記載の塩化銀粒子。
【請求項8】
前記累積50%粒子径D50と前記体積基準の粒子径分布の最頻度粒子径Dmとが下記式(2)を満たす、請求項5に記載の塩化銀粒子。
Dm/D50≦1.7 (2)
【請求項9】
前記体積基準の粒子径分布において、最頻度粒子径Dmよりも小粒径側に位置するピークであるサブピークの頻度分布値Psは、前記最頻度粒子径Dmにおける頻度分布値Pmと下記式(3)を満たす、請求項5に記載の塩化銀粒子。
Ps≦Pm×0.6 (3)
【請求項10】
請求項5から請求項9のいずれか1項に記載される塩化銀粒子の製造方法である、請求項1に記載の塩化銀粒子の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電極や配線などの導電体を形成するためなどに用いられる塩化銀含有ペーストおよびこの塩化銀含有ペーストの原材料となる塩化銀粒子に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
塩化銀粒子を含むペースト(本明細書において、「塩化銀含有ペースト」ともいう。)は、生体電極を具体例とする電極・配線を形成するための原材料などに使用される。例えば、特許文献1には、エラストマーと銀粉と塩化銀粒子とを含む導電性組成物であって、前記銀粉が表面処理されたものであり、前記銀粉は、その平均一次粒子径が1.0μm以下で、かつみかけ空隙率が50~95%であり、導電性組成物中において、前記銀粉および塩化銀粒子の二次粒子の粒度分布における累積95%粒子径(D95粒子径)が、3.0~25.0μmであることを特徴とする、導電性組成物が開示されている。
【0003】
また、塩化銀含有ペーストは、塩化銀や銀の優れた光化学的性質に基づき、光触媒などとして、医薬を含む広い分野に使用されうる(例えば特許文献2参照。)。この特許文献2には、硝酸銀と塩酸との反応モル比によって形成されたナノ凝集体の形状と構造が変化されるナノ凝集体の製造方法として、前記硝酸銀と塩酸との反応モル比が1:2-1:30である場合、50-2000nmのサイズの塩化銀ナノキューブが形成されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-55918号公報
韓国登録特許第10-1209175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
塩化銀含有ペーストは、これを用いた部材、例えば電極の特性を安定させる観点などから、含有される塩化銀粒子は可能な限り均一に分散していることが好ましい。それゆえ、塩化銀含有ペーストに含有される塩化銀粒子の一次粒径を小さくすることが好ましいと考えられていた。
【0006】
本発明は、例えば電極・配線の原材料となる塩化銀含有ペーストを調製するためなどに用いられる塩化銀粒子であって、塩化銀含有ペーストにしたときに良好な分散性が得られる塩化銀粒子の製造方法を提供することを目的とする。本発明は、塩化銀含有ペーストにしたときに良好な分散性が得られる塩化銀粒子、およびかかる塩化銀粒子を含む塩化銀含有ペーストを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するために提供される本発明の一態様に係る塩化銀粒子の製造方法は、銀のアンミン錯体と塩化物イオンとの液中反応により塩化銀粒子を析出させることを含む塩化銀粒子の製造方法であって、前記塩化銀粒子の析出前もしくは析出後またはその両方に分散剤を添加することを特徴とする。
【0008】
かかる製造方法を採用することにより、一次粒径が比較的大きく、かつ一次粒子が凝集しにくい塩化銀粒子を得ることができる。
【0009】
上記の製造方法において、銀のアンミン錯体は、硝酸銀とアンモニアとの反応により生成させてもよい。
【0010】
上記の製造方法において、分散剤は、陰イオン系の界面活性剤であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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