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公開番号
2024058626
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-25
出願番号
2023175658
出願日
2023-10-11
発明の名称
NiO膜及びNiO分散液
出願人
三井金属鉱業株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
C01G
53/04 20060101AFI20240418BHJP(無機化学)
要約
【課題】粒子の分散性が高いNiO分散液を提供すること及び光透過性が高いNiO膜を提供すること。
【解決手段】本発明のNiO分散液は、NiO粒子と多価アルコールとを含む。動的光散乱法によって測定されるNiO粒子の体積粒度分布における累積50%径D
50
が5nm以上50nm以下であることが好適である。NiO分散液は、シランカップリング剤とチタンカップリング剤とを含むことも好適ある。NiO膜はNiO粒子を含む。NiO粒子の体積粒度分布における累積50%径Dn
50
が5nm以上50nm以下である。NiO膜は、多価アルコール骨格を有し、且つ、ケイ素、チタン、ジルコニウム及びアルミニウムから選択される少なくとも1種の元素を含有する化合物を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
NiO粒子を含むNiO膜であって、
前記NiO膜を走査型電子顕微鏡によって観察して測定される前記NiO粒子の体積粒度分布における累積50%径Dn
50
が5nm以上50nm以下である、NiO膜。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
NiO粒子を含むNiO膜であって、
前記NiO膜が、多価アルコール骨格を有し、且つ、ケイ素、チタン、ジルコニウム及びアルミニウムから選択される少なくとも1種の元素を含有する化合物を含む、NiO膜。
【請求項3】
前記化合物が、ケイ素、チタン、ジルコニウム及びアルミニウムから選択される少なくとも2種の元素を含有する、請求項2に記載のNiO膜。
【請求項4】
前記化合物が、エポキシ基を含むシランカップリング剤と、チタンカップリング剤と、多価アルコールとの架橋体である、請求項2又は3に記載のNiO膜。
【請求項5】
波長450nmの光の透過率が85%以上である、請求項1又は2に記載のNiO膜。
【請求項6】
バンドギャップが3.2eV以上3.9eV以下である、請求項1又は2に記載のNiO膜。
【請求項7】
仕事関数が5.2eV以上5.7eV以下である、請求項1又は2に記載のNiO膜。
【請求項8】
厚みが50nm以上500nm以下である、請求項1又は2に記載のNiO膜。
【請求項9】
NiO粒子と、多価アルコールとを含む、NiO分散液。
【請求項10】
動的光散乱法によって測定される前記NiO粒子の体積粒度分布における累積50%径D
50
が5nm以上50nm以下である、請求項9に記載のNiO分散液。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はNiO膜に関する。また本発明は、NiO膜の形成に好適に用いられるNiO分散液に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
NiO粒子を含む分散液から形成されたNiO膜を、例えば薄膜トランジスタ素子、太陽電池、半導体二次電池及びエレクトロクロミック素子などに応用することが試みられている。かかるNiO膜は半導体特性やエレクトロクロミック特性としてだけでなく、光透過性の機能などを備えていることが有用である。
【0003】
NiO粒子を含む分散液に関する従来の技術としては、例えば特許文献1及び2に記載のものが知られている。
特許文献1には、水酸化ニッケルを大気雰囲気下で加熱して得られた酸化ニッケル粒子と、メチルエチルケトンと、キシレン、酢酸エチル及びアクリルポリオールからなる分散媒体とからなる分散液をスピンコータで塗布して塗膜を形成し、該塗膜を乾燥してエレクトロクロミック層を形成することが記載されている。
特許文献2には、酸化ニッケルナノ粒子と、結合剤と、溶媒と、分散剤と、界面活性剤とを含むインク組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-175417号公報
特開2020-97720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1及び2に記載されているNiO粒子の分散液は、NiO粒子の分散性が十分でなく、そのことに起因して、該分散液から形成されるNiO膜はその光透過性が十分に高いものとならなかった。
したがって本発明の課題は、粒子の分散性が高いNiO分散液を提供することにある。また本発明の課題は、光透過性が高いNiO膜を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決すべく本発明者が鋭意検討した結果、NiO分散液における分散媒として特定の化合物を用いること、又は、所定の粒子径からなるNiO粒子を用いることで、NiO粒子の分散性が向上することを知見した。また、そのNiO分散液から製造されるNiO膜の光透過性が高まることを知見した。
【0007】
本発明は、前記知見に基づきなされたものであり、NiO粒子と、多価アルコールとを含む、NiO分散液を提供するものである。
【0008】
また本発明は、NiO粒子を含むNiO膜であって、
前記NiO膜を走査型電子顕微鏡によって観察して測定される前記NiO粒子の体積粒度分布における累積50%径Dn
50
が5nm以上50nm以下である、NiO膜を提供するものである。
【0009】
更に本発明は、NiO粒子を含むNiO膜であって、
前記NiO膜が、多価アルコール骨格を有し、且つ、ケイ素、チタン、ジルコニウム及びアルミニウムから選択される少なくとも1種の元素を含有する化合物を含む、NiO膜を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、粒子の分散性が高いNiO分散液が提供される。また本発明によれば、光透過性が高いNiO膜が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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