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公開番号2024055949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-19
出願番号2024029915,2022063165
出願日2024-02-29,2016-12-28
発明の名称粉体粒子表面の改質方法
出願人ポーラ化成工業株式会社
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類C01B 33/18 20060101AFI20240412BHJP(無機化学)
要約【課題】
簡易に粉体粒子表面を改質する方法を提供することを目的とする。また、表面が改質された粒子を用いたピッカリングエマルション又はその製造方法を提供すること。
【解決手段】
粉体粒子を分子構造中に酸素を有する油剤に浸漬させることを特徴とする、粉体粒子表面の改質方法。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
シリカを含む粉体粒子を、分子構造中に酸素原子を有する油剤に浸漬させることを特徴とする、粉体粒子表面の改質方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体粒子表面の改質方法と、表面が改質された粒子を用いたピッカリングエマルション及びピッカリングエマルションの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
エマルションとは、互いに混じり合わない2種以上の液体であって、一方の液体が他方の液体中に分散しているものをいう。エマルションとしては、油滴が水に分散している水中油型(O/W)や、水滴が油に分散する油中水型(W/O型)が知られており、化粧品等の皮膚外用剤に応用されている。
【0003】
このようなエマルションを形成するために、乳化剤と呼ばれる両親媒性物質が通常用いられる。この乳化剤は、2つの相の界面に吸着することで界面張力を低下させ、立体障害又は静電反発を増大させることによりエマルションを安定化させることができる。
【0004】
しかし、乳化剤として使われているもののほとんどが界面活性剤であり、界面活性剤は肌に刺激を与えることから、エマルション剤形の皮膚外用剤として、界面活性剤を含まないものが望まれている。
【0005】
乳化剤を含まないエマルションとして、微粒子安定化エマルション(ピッカリングエマルション)が知られている。ピッカリングエマルションとは、微細に分散した固体粒子が2つの相の界面に吸着することで安定化されたエマルションのことをいう。
【0006】
これまでに、表面を疎水化処理した固体粒子をピッカリングエマルションの調製に使用することが提案されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2007-530721号公報
特表2010-527332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、固体粒子の表面を疎水化処理するという手法では、目的のエマルションの形態及び乳化粒子径に合わせて表面処理剤を変更しなければならず、また、思い通りのエマルションを作れないこともあり、大きな手間を要する。
【0009】
そこで、本発明の解決しようとする第一の課題は、簡易に粒子の表面を改質する方法を提供することにある。また、本発明は多様な乳化状態のピッカリングエマルションを調製することを可能にし、好ましくは新規のピッカリングエマルションを提供することを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意研究の結果、粒子を特定の油剤に浸漬させ、浸漬時間を変えることで簡易に粉体粒子の表面を改質することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、上記第1の課題を解決する本発明は、粉体粒子を、分子構造中に酸素原子を有する油剤に浸漬させることを特徴とする、粉体粒子表面の改質方法である。
従来技術では、任意の乳化状態を有するエマルションを得るために目的の表面特質を有する粉体粒子を得るためには、まず表面処理剤を選択し、これと粒子を反応させるという煩雑な手間が必要であった。しかし、本発明の粉体粒子表面の改質方法によれば、このような煩雑な工程を踏むことなく、簡易に粉体粒子表面を改質することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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