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公開番号2024043735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148892
出願日2022-09-20
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
出願人前澤工業株式会社
代理人弁理士法人谷川国際特許事務所
主分類C02F 1/00 20230101AFI20240326BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】日常的に測定し且つ簡単に入手可能な管理指標を用いてハロ酢酸の濃度を予測することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置10はCPU11を備え、上水処理を施す上水処理システム20は膜ろ過槽22及び次亜塩素酸注入部23を備え、膜ろ過槽22を通過し且つ次亜塩素酸注入部23が次亜塩素酸ナトリウムを注入する前の膜ろ過水の水温及び色度が測定されるとともに、一定の条件下で当該膜ろ過水を72時間静置したときのトリクロロ酢酸の濃度が測定され、これらにより、膜ろ過水の水温、色度及びトリクロロ酢酸の濃度が採取され、これらに基づいて重回帰分析が実行され、トリクロロ酢酸の濃度を目的変数とし且つ水温及び色度を説明変数に設定するトリクロロ酢酸の濃度の予測式が導出され、CPU11は測定された膜ろ過水の水温及び色度、並びに、当該予測式に基づいてトリクロロ酢酸の濃度の予測値を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上水処理が施された処理済水に含まれるハロ酢酸の濃度の予測値を予測する情報処理装置であって、
一の水から予め取得されたハロ酢酸の濃度、並びに、水温及び色度に基づいて関係式を導出する導出手段と、
前記上水処理が施される対象の水の水温及び色度を取得し、前記関係式を用いて前記予測値を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記ハロ酢酸は、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸又はトリクロロ酢酸であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記関係式は、目的変数として前記ハロ酢酸の濃度を設定するとともに、説明変数として前記色度及び前記水温を設定していることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記関係式は、前記目的変数及び各前記説明変数に基づく重回帰分析が実行されることによって導出されていることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記一の水及び前記上水処理が施される対象の水は、前記上水処理を施す上水処理システムに供給された水の濁質を膜によって除去する膜ろ過手段を通過した水であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記色度は、前記上水処理システムに供給される水の色度に基づく色度であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記関係式は、前記上水処理が施される前の水の水温及び色度、並びに、前記上水処理が施された処理済水のハロ酢酸の濃度に基づいて導出されていることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記関係式を導出するための水温及び色度のデータは、前記上水処理が施される前の水の残留塩素濃度に基づいて選択されることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記上水処理が施される対象の水は、消毒剤を添加する前の水であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
上水処理が施された処理済水に含まれるハロ酢酸の濃度の予測値を予測する情報処理方法において、
一の水から予め取得されたハロ酢酸の濃度、並びに、水温及び色度に基づいて関係式を導出する導出ステップと、
前記上水処理が施される対象の水の水温及び色度を取得し、前記関係式を用いて前記予測値を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする情報処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は上水処理に用いられる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、河川水やダム水又は湖沼水、地下水等の原水(以下、単に「原水」という。)を飲料水にするための上水処理が知られ、上水処理は塩素による消毒工程を実行する(例えば、特許文献1参照。)。消毒工程において、消毒副生成物であるクロロ酢酸、ジクロロ酢酸又はトリクロロ酢酸等のハロ酢酸が生成され、いずれも発癌性の恐れがある物質として知られている。ハロ酢酸のような消毒副生成物を水質基準以下に制御するために、例えば、活性炭を用いて消毒副生成物の前駆物質である有機物を除去する方法が知られている(例えば、特許文献2)。
【0003】
ところで、上水処理が施された水に含まれるハロ酢酸が水質基準以下であるか否かは、例えば、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)等の高度な分析機器による測定結果に基づいて判別している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-142184号公報
特開2002-263668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ハロ酢酸の測定には、予め分析機器の起動に時間を要することや分析機器による測定自体に一定の時間を要する。また、分析機器が高価であり、浄水場が当該分析機器を所有していない場合がある。この場合、日常的に測定し且つ簡単に入手可能な管理指標を用いてハロ酢酸の濃度を予測したいというニーズがある。
【0006】
本発明の目的は、日常的に測定し且つ簡単に入手可能な管理指標を用いてハロ酢酸の濃度を予測することができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、上水処理が施された処理済水に含まれるハロ酢酸の濃度の予測値を予測する情報処理装置であって、一の水から予め取得されたハロ酢酸の濃度、並びに、水温及び色度に基づいて関係式を導出する導出手段と、前記上水処理が施される対象の水の水温及び色度を取得し、前記関係式を用いて前記予測値を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理方法は、上水処理が施された処理済水に含まれるハロ酢酸の濃度の予測値を予測する情報処理方法において、一の水から予め取得されたハロ酢酸の濃度、並びに、水温及び色度に基づいて関係式を導出する導出ステップと、前記上水処理が施される対象の水の水温及び色度を取得し、前記関係式を用いて前記予測値を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、上水処理が施された処理済水に含まれるハロ酢酸の濃度の予測値を予測する情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記情報処理方法は、一の水から予め取得されたハロ酢酸の濃度、並びに、水温及び色度に基づいて関係式を導出する導出ステップと、前記上水処理が施される対象の水の水温及び色度を取得し、前記関係式を用いて前記予測値を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、日常的に測定し且つ簡単に入手可能な管理指標を用いてハロ酢酸の濃度を予測することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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