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公開番号2024043727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148882
出願日2022-09-20
発明の名称積層体、袋状体及び培養バッグ
出願人日東電工株式会社,株式会社ちとせ研究所
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20240326BHJP(積層体)
要約【課題】培養バッグ、特に微細藻類を培養するための培養バッグ、の基材に適した新たな積層体を提供する。
【解決手段】本発明の積層体10は、延伸フィルム1と、延伸フィルム1を保護する保護層2と、を備える。積層体10は、下記試験により測定される引裂強度が10.5N以上である。
試験:積層体10から、長辺150mm×短辺100mmの矩形の試験片を2つ切り出す。延伸フィルム1同士が接触するように2つの試験片を互いに重ね合わせ、2つの試験片のそれぞれの短辺部に囲まれた開口部が形成されるように3方をヒートシールし、3方袋を作製する。開口部を囲んでいる短辺部を引張試験機にセットする。荷重速度5N/minの条件で、2つの試験片を互いに引き離す方向に引張試験を行い、3方袋が裂けたときの荷重を引裂強度として特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
延伸フィルムと、
前記延伸フィルムを保護する保護層と、
を備え、
下記試験により測定される引裂強度が10.5N以上である、積層体。
試験:前記積層体から、長辺150mm×短辺100mmの矩形の試験片を2つ切り出す。前記延伸フィルム同士が接触するように2つの前記試験片を互いに重ね合わせ、2つの前記試験片のそれぞれの短辺部に囲まれた開口部が形成されるように3方をヒートシールし、3方袋を作製する。前記開口部を囲んでいる前記短辺部を引張試験機にセットする。荷重速度5N/minの条件で、2つの前記試験片を互いに引き離す方向に引張試験を行い、前記3方袋が裂けたときの荷重を引裂強度として特定する。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記保護層は、下記試験により測定される破断強度(MPa)と破断伸度(%)との積が2500MPa・%以上である、請求項1に記載の積層体。
試験:前記保護層の材料で構成され、かつ、縦100mm×横100mm×厚さ2mmのサイズを有する平板を打ち抜き、ダンベル状3号形の試験片を作製する。前記試験片を引張試験機にセットし、初期のチャック間距離70mm、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行い、前記試験片が破断したときの強度(破断強度)及び伸度(破断伸度)を測定する。
【請求項3】
前記破断強度が30MPa以上であり、かつ前記破断伸度が300%以上である、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
前記延伸フィルムは、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記保護層は、ポリエステルウレタン樹脂を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記保護層の厚さが1μm以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記保護層の厚さが30μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記保護層の屈折率が1より大きく、かつ1.6未満である、請求項1に記載の積層体。
【請求項9】
430~460nmの波長域における平均透過率が80%以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項10】
640~670nmの波長域における平均透過率が80%以上である、請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、袋状体及び培養バッグに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
微細藻類は、食料や燃料などに利用することができ、その利用価値が高い。微細藻類は、容易に培養できるだけでなく、その培養過程で二酸化炭素を大量に吸収できる利点もある。
【0003】
微細藻類の培養方法としては、屋外に開放された培養槽を利用する開放系での培養方式や、タンクなどの密閉容器を利用する閉鎖系での培養方式が挙げられる。開放系での培養方式は、コンタミネーションリスクが高いことや微細藻類のバイオマス生産性が限定的となるなどのデメリットがある。閉鎖系の培養方式は、外部からの物質混入や生物侵入で培養液が汚染されるコンタミネーションのリスクを低減できる利点がある。
【0004】
閉鎖系の培養方式では、密閉容器として、樹脂製のフィルムを含む培養バッグ、ガラス管やガラスプレートで構成された培養容器などが利用される。培養バッグとしては、例えば、2つの包装材(基材)が互いに重ね合わされ、袋状の構造を有するように接合された袋状体が用いられる。この袋状体では、通常、2つの包装材がヒートシールにより接合されている。
【0005】
上記の袋状体を用いた培養方式によれば、その厚さ方向が水平方向と一致するように袋状体を配置することによって、袋状体の設置面積を抑制しつつ、微細藻類を効率的に培養することができる。一例として、特許文献1は、梁などに吊るされた袋状体を備えた培養装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
中国実用新案第207483706号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
培養バッグ、特に微細藻類を培養するための培養バッグ、の基材に適した新たな積層体が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、鋭意検討した結果、透光性や耐久性の観点から、延伸フィルムが微細藻類を培養するための培養バッグの基材に適していることを新たに見出した。しかし、本発明者らの検討によると、延伸フィルムを基材とした培養バッグに培地を入れるために開口する際などに、ヒートシール部近傍の未ヒートシール部が裂けるおそれがある。本発明者らは、これらの知見に基づいて検討を進め、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、
延伸フィルムと、
前記延伸フィルムを保護する保護層と、
を備え、
下記試験により測定される引裂強度が10.5N以上である、積層体を提供する。
試験:前記積層体から、長辺150mm×短辺100mmの矩形の試験片を2つ切り出
す。前記延伸フィルム同士が接触するように2つの前記試験片を互いに重ね合わせ、2つの前記試験片のそれぞれの短辺部に囲まれた開口部が形成されるように3方をヒートシールし、3方袋を作製する。前記開口部を囲んでいる前記短辺部を引張試験機にセットする。荷重速度5N/minの条件で、2つの前記試験片を互いに引き離す方向に引張試験を行い、前記3方袋が裂けたときの荷重を引裂強度として特定する。
【0010】
さらに本発明は、
上記の積層体を備えた、袋状体を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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