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公開番号2024042043
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2024010811,2020551252
出願日2024-01-29,2019-10-11
発明の名称通気筐体
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類H05K 5/06 20060101AFI20240319BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】筐体内外の透湿性能に優れる通気筐体を提供する。
【解決手段】通気筐体は、筐体51と通気アセンブリ1Aからなる。筐体51は、外表面から突出し、かつ、筐体内外を連通する第1の空間59を内側に持つ筒状の突起52を備える。通気アセンブリ1Aは、双方の端部に開口を持つ筒状体の内部部材2と、一方の端部開口を覆う通気膜3と、内側に内部部材2が一方の端部側から挿入された状態で内部部材2と接合する外部部材4と、を備える。通気筐体はまた、内部部材2の他方の端部開口に突起52が挿入されて筐体51に固定された状態で、通気膜3と通気アセンブリ1Aの外部を接続する通気路となる第2の空間5を有し、第1の空間の断面の面積と通気膜からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の第2の空間との総面積の比を1.0以上とし、第1の空間の断面の面積とと第2の空間が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積の比を1.0超とする。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と通気アセンブリとを備える通気筐体であって、
前記筐体は、前記筐体の外表面から突出して延びるとともに前記筐体の内外を連通する第1の空間を内側に有する筒状の突起を備え、
前記通気アセンブリは、
双方の端部に開口を有する筒状体である内部部材と、
前記内部部材の一方の前記端部における前記開口を覆う通気膜と、
有底の筒状体であり、内側に前記内部部材が前記一方の端部の側から挿入されて、挿入された状態で前記内部部材と接合する外部部材と、を備え、
前記通気アセンブリは、前記内部部材の他方の前記端部における前記開口に前記突起が挿入されて、前記内部部材の内周面と前記突起の外周面とが当接した状態で前記突起に固定されており、
前記通気アセンブリは、前記内部部材の内部、前記外部部材の内部、及び接合した前記内部部材と前記外部部材との間から選ばれる少なくとも1つに、前記通気膜と前記通気アセンブリの外部とを接続する通気路となる第2の空間を有し、
前記突起の中心軸に垂直な平面により切断した前記第1の空間の断面の面積S1と、前記通気路としての通気方向に垂直な平面により切断した前記第2の空間の断面の面積を前記通気膜からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の総面積S2
min
との比率S2
min
/S1が1.0以上であり、
前記突起の中心軸に垂直な平面により切断した前記第1の空間の断面の面積S1と、前記通気アセンブリの中心軸に沿って前記他方の端部側から前記第2の空間を観察したときに、前記第2の空間が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積S2
out
との比率S2
out
/S1が1.0よりも大きいことを特徴とする、通気筐体。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記内部部材の高さH1が6.0mm以上10mm以下である、請求項1に記載の通気筐体。
【請求項3】
前記比率S2
out
/S1が1.5以上である、請求項1又は2に記載の通気筐体。
【請求項4】
前記通気アセンブリの中心軸に垂直な方向に観察したときに、
前記内部部材における前記外部部材により覆われる部分の前記中心軸に沿う方向の長さが6.0mm以上8.0mm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の通気筐体。
【請求項5】
前記外部部材及び/又は前記内部部材が、前記外部部材と前記内部部材とを脱着可能に接合する係止機構を有する、請求項1~4のいずれかに記載の通気筐体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通気アセンブリが固定された通気筐体に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
ランプ、インバータ、コンバータ、ECU(Electronic Control Unit)、バッテリーパック、レーダー及びカメラ等の車載用電装部品、並びに家庭用、医療用、オフィス用等の各種の電子機器の筐体に、筐体の内外の通気を確保したり、筐体内部の圧力変動を緩和したりするための通気アセンブリが固定されることがある。通気アセンブリには、通気性以外にも、固定される具体的な電装部品等に応じて、筐体内へのダストの侵入を防ぐ防塵性、水の浸入を防ぐ防水性、油の浸入を防ぐ防油性、及び塩の侵入を防ぐ耐CCT性等の各種の特性が要求される。
【0003】
特許文献1には、通気性及び要求される各種の特性を満たしうる通気アセンブリが開示されている。特許文献1に開示された通気アセンブリを、図28に示す。
【0004】
図28に示す通気アセンブリ101は、双方の端部108,109に開口を有する筒状体である内部部材102と、内部部材102の一方の端部108における上記開口を覆う通気膜103と、有底の筒状体である外部部材104と、を備える。内部部材102は、内部部材102の外周面116から突出した突出部117を有する。外部部材104は、外部部材104の内側に内部部材102が端部108の側から挿入された状態で、かつ突出部117の先端面118が外部部材104の内周面119と当接することで、内部部材102と接合されている。外部部材104は、通気アセンブリ101の中心軸に沿う方向に底部の内面105から突出した突起部106を備える。突起部106は、内部部材102の端部108に配置された通気膜103に当接している。突起部106の当接によって、外部部材104と通気膜103とは、互いに離間した状態を保持している。通気アセンブリ101は、通気アセンブリ101の外部と通気膜103とを接続する通気路115となる空間107を、外部部材104の底部の内面105と通気膜103との間、及び内部部材102の外周面と外部部材104の内周面との間に有している。
【0005】
通気アセンブリ101は、筐体111の外表面から突出して延びるとともに筐体111の内外を連通する空間110を内側に有する筒状の突起112に固定される。より具体的には、内部部材102の他方の端部109における開口から突起112を内部部材102に挿入して、通気アセンブリ101は突起112に固定される。通気アセンブリ101が固定された状態で、突起112及び通気アセンブリ101を介した筐体111の内外の通気が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-336874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、筐体と通気アセンブリとを備える通気筐体であって、筐体の内外の透湿性能に優れる通気筐体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
筐体と通気アセンブリとを備える通気筐体であって、
前記筐体は、前記筐体の外表面から突出して延びるとともに前記筐体の内外を連通する第1の空間を内側に有する筒状の突起を備え、
前記通気アセンブリは、
双方の端部に開口を有する筒状体である内部部材と、
前記内部部材の一方の前記端部における前記開口を覆う通気膜と、
有底の筒状体であり、内側に前記内部部材が前記一方の端部の側から挿入されて、挿入された状態で前記内部部材と接合する外部部材と、を備え、
前記通気アセンブリは、前記内部部材の他方の前記端部における前記開口に前記突起が挿入されて、前記内部部材の内周面と前記突起の外周面とが当接した状態で前記突起に固定されており、
前記通気アセンブリは、前記内部部材の内部、前記外部部材の内部、及び接合した前記内部部材と前記外部部材との間から選ばれる少なくとも1つに、前記通気膜と前記通気アセンブリの外部とを接続する通気路となる第2の空間を有し、
前記突起の中心軸に垂直な平面により切断した前記第1の空間の断面の面積S1と、前記通気路としての通気方向に垂直な平面により切断した前記第2の空間の断面の面積を前記通気膜からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の総面積S2
min
との比率S2
min
/S1が1.0以上であり、
前記突起の中心軸に垂直な平面により切断した前記第1の空間の断面の面積S1と、前記通気アセンブリの中心軸に沿って前記他方の端部側から前記第2の空間を観察したときに、前記第2の空間が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積S2
out
との比率S2
out
/S1が1.0よりも大きいことを特徴とする、通気筐体、
を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明者らの検討によれば、上記比率S2
min
/S1及び比率S2
out
/S1について上記制御がなされた通気筐体は、優れた透湿性能を発現する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは、第1実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図1Bは、第1実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図2は、第1実施形態の通気アセンブリを模式的に示す分解斜視図である。
図3Aは、第2実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図3Bは、第2実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図4は、第2実施形態の通気アセンブリを模式的に示す分解斜視図である。
図5Aは、第3実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図5Bは、第3実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図6は、第3実施形態の通気アセンブリを模式的に示す分解斜視図である。
図7Aは、第4実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図7Bは、第4実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図8は、第4実施形態の通気アセンブリを模式的に示す分解斜視図である。
図9Aは、第5実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図9Bは、第5実施形態の通気アセンブリを模式的に示す断面図である。
図10は、第5実施形態の通気アセンブリを模式的に示す分解斜視図である。
図11Aは、実施例で作製した通気アセンブリを模式的に示す斜視図である。
図11Bは、図11Aの通気アセンブリが備える外部部材を模式的に示す斜視図である。
図12は、実施例で作製した通気アセンブリに対する面積S2
min
の測定に使用した画像を示す図である。
図13は、実施例で作製した通気アセンブリに対する面積S2
out
の測定に使用した画像を示す図である。
図14は、実施例で作製した通気アセンブリに対する面積S2
out
の測定に使用した二値化処理後の画像を示す図である。
図15Aは、通気筐体の透湿性能(透湿度)の評価に使用した筐体蓋を模式的に示す平面図である。
図15Bは、図15Aの筐体蓋の断面を示す模式図である。
図16Aは、実施例で作製した通気アセンブリを模式的に示す斜視図である。
図16Bは、図16Aの通気アセンブリが備える外部部材を模式的に示す斜視図である。
図17Aは、実施例で作製した通気アセンブリを模式的に示す斜視図である。
図17Bは、図17Aの通気アセンブリが備える外部部材を模式的に示す斜視図である。
図18Aは、実施例で作製した通気アセンブリを模式的に示す斜視図である。
図18Bは、図18Aの通気アセンブリが備える外部部材を模式的に示す斜視図である。
図19Aは、実施例で作製した通気アセンブリを模式的に示す斜視図である。
図19Bは、図19Aの通気アセンブリが備える外部部材を模式的に示す斜視図である。
図20は、実施例1~3及び比較例1,2について、比率S2
out
/S1と透湿度との関係をプロットしたグラフである。
図21は、実施例4~12について、透湿度と通気距離との関係をプロットしたグラフである。
図22は、内部部材の引抜試験を説明するための模式図である。
図23は、内部部材の引抜試験において得られたSSカーブを示すグラフである。
図24は、内部部材の引抜試験時に内部部材が破損せずに引抜かれた参考例について、比H1/H2と引抜力との関係をプロットしたグラフである。
図25は、外部部材の引抜試験において得られたSSカーブを示すグラフである。
図26は、参考例について、外部部材の挿入深さと引抜力との関係をプロットしたグラフである。
図27は、実施例5~7について、外部部材の挿入深さと透湿度との関係をプロットしたグラフである。
図28は、従来の通気アセンブリの一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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