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公開番号2024041432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146251
出願日2022-09-14
発明の名称内燃機関用のフィルタの診断装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 35/09 20060101AFI20240319BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関用のフィルタの劣化状態を適切に診断する。
【解決手段】CPUは、フィルタを交換してから堆積したダストの積算量である積算ダスト量ADAを算出する算出処理を実行する。CPUは、積算ダスト量ADA及び限界ダスト量LDAに基づいてフィルタの劣化状態を診断する診断処理を実行する。算出処理では、CPUは、先ず、単位時間当たりの吸入空気量GAに、車両が走行した地域に対応するダスト率DURを乗算した単位時間当たりのダスト量DAを算出する。算出処理では、CPUは、次に、算出した単位時間当たりのダスト量DAを過去の積算ダスト量ADAに積算することで、新たな積算ダスト量ADAを算出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の吸気通路に位置するエアクリーナに収容されて前記吸気通路を流れるダストを回収するフィルタを診断対象とする診断装置であって、
記憶装置と、実行装置と、を備え、
前記記憶装置は、前記フィルタに堆積可能なダストの限界量である限界ダスト量と、空気中のダストの割合を示すダスト率と、を記憶しており、
実行装置は、
前記フィルタを交換してから堆積したダストの積算量である積算ダスト量を算出する算出処理と、
前記積算ダスト量及び前記限界ダスト量に基づいて前記フィルタの劣化状態を診断する診断処理と、を実行し、
前記算出処理では、単位時間当たりの吸入空気量に、車両が走行した走行地域に対応する前記ダスト率を乗算した単位時間当たりのダスト量を算出し、算出した単位時間当たりの前記ダスト量を過去の前記積算ダスト量に積算することで、新たな前記積算ダスト量を算出する
内燃機関用のフィルタの診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用のフィルタの診断装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、空調設備のフィルタと、当該フィルタの診断装置と、が記載されている。フィルタはケーシング内を通過する気体をろ過する。フィルタは、四角枠状のケーシング内に、交換可能に収容されている。そして、フィルタの診断装置は、フィルタの上流側と下流側との差圧に基づいて、フィルタの劣化状態を診断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-217616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関の吸気通路のエアクリーナに収容されるフィルタの場合、フィルタの劣化状態が同一であっても、内燃機関の運転状況に応じてフィルタの上流側と下流側との差圧が大きく変化し得る。そのため、特許文献1に記載のフィルタの監視装置では、内燃機関用のフィルタの劣化状態を適切に診断できない虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、内燃機関の吸気通路に位置するエアクリーナに収容されて前記吸気通路を流れるダストを回収するフィルタを診断対象とする診断装置であって、記憶装置と、実行装置と、を備え、前記記憶装置は、前記フィルタに堆積可能なダストの限界量である限界ダスト量と、空気中のダスト割合を示すダスト率と、を記憶しており、実行装置は、前記フィルタを交換してから堆積したダストの積算量である積算ダスト量を算出する算出処理と、前記積算ダスト量及び前記限界ダスト量に基づいて前記フィルタの劣化状態を診断する診断処理と、を実行し、前記算出処理では、単位時間当たりの吸入空気量に、車両が走行した走行地域に対応する前記ダスト率を乗算した単位時間当たりのダスト量を算出し、算出した単位時間当たりの前記ダスト量を過去の積算ダスト量に積算することで、新たな前記積算ダスト量を算出する内燃機関用のフィルタの診断装置である。
【0006】
上記構成によれば、実行装置は、吸入空気量にダスト率を乗算することで単位時間当たりのダスト量を算出する。次に、実行装置は、単位時間当たりのダスト量を過去の積算ダスト量に積算することで、新たな積算ダスト量を算出する。そして、実行装置は、積算ダスト量及び限界ダスト量に基づいて、フィルタの劣化状態を診断する。そのため、フィルタの診断装置は、フィルタの上流側と下流側との差圧を要さずともフィルタの劣化状態を診断できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、通信システムの概略図である。
図2は、診断プログラムによる一連の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(一実施形態)
以下、内燃機関用のフィルタの診断装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
<通信システムの概略>
図1に示すように、通信システム10は、サーバ20と、車両30と、を備えている。サーバ20は、車両30と、外部通信回線網40を介して接続している。外部通信回線網40は、例えば携帯電話回線網などの無線通信回線網である。そのため、サーバ20と車両30とは、外部通信回線網40を介して、互いに情報通信が可能である。
【0010】
サーバ20は、図示は省略するが、CPUとROMとを有している。サーバ20のCPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する。サーバ20は、複数の走行地域と、走行地域毎に対応したダスト率DURと、を示すダスト率マップを記憶している。複数の走行地域は、例えば、複数の国である。ダスト率DURは、空気中におけるダストの割合である。そして、サーバ20のCPUは、車両30から当該車両30の位置情報を受信する。また、サーバ20のCPUは、車両30から、位置情報と共に、ダスト率DURに関する要求信号を受信する。そして、サーバ20は、要求信号を受信したときに、当該車両30の位置情報が含まれる走行地域のダスト率DURを示す情報を車両30へ送信する。
(【0011】以降は省略されています)

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