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公開番号2024041157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022145808
出願日2022-09-14
発明の名称オイルダイリューション解消装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240319BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料がエンジンオイルに混ざることにより生じるオイルダイリューションを迅速に解消することが可能なオイルダイリューション解消装置を提供する。
【解決手段】ECU80は、アイドリング回転を所定の回転数に維持するために必要な吸入空気量に基づいて、エンジン20のフリクションを推定し、当該アイドリング回転を所定の回転数に維持するために必要な吸入空気量が所定のしきい値以下に低下した場合に、オイルダイリューションが生じていると判断して、エンジン20をより高回転で運転するため、TCU50に対して、エンジン20がより高回転で運転されるように、自動変速機30の変速制御を行うよう要求する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料がエンジンオイルに混ざることにより生じるオイルダイリューションを解消するオイルダイリューション解消装置であって、
エンジンのフリクションを推定し、該エンジンのフリクションが所定のしきい値以下に低下した場合に、オイルダイリューションが生じていると判断して、前記エンジンをより高回転で運転するように制御を行うコントロールユニットを備えることを特徴とするオイルダイリューション解消装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記コントロールユニットは、
アイドリング回転を所定の回転数に維持するために必要な吸入空気量に基づいて、前記エンジンのフリクションを推定し、
当該アイドリング回転を所定の回転数に維持するために必要な吸入空気量が所定のしきい値以下に低下した場合に、オイルダイリューションが生じていると判断して、前記エンジンをより高回転で運転するように制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のオイルダイリューション解消装置。
【請求項3】
前記コントロールユニットは、前記エンジンをより高回転で運転するように制御を行う際に、前記エンジンが発生するトルクを変換して出力する自動変速機の変速比を、前記エンジンがより高回転で運転されるように制御することを特徴とする請求項2に記載のオイルダイリューション解消装置。
【請求項4】
前記コントロールユニットは、前記アイドリング回転を所定の回転数に維持するために必要な吸入空気量の低下が大きくなるほど、前記エンジンがより高回転で運転されるように、前記自動変速機の変速比を制御することを特徴とする請求項3に記載のオイルダイリューション解消装置。
【請求項5】
前記コントロールユニットは、前記エンジンの暖機完了後に前記オイルダイリューションの解消を図る制御を実行することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のオイルダイリューション解消装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料がエンジンオイルに混ざることにより生じるオイルダイリューションを解消するオイルダイリューション解消装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンでは、燃料がエンジンオイルと混ざることにより、エンジンオイルが希釈される所謂オイルダイリューション(オイル希釈)が生じることがある。特に、燃料がシリンダ内に直接噴射される筒内噴射エンジンにおいては、例えば、燃料がシリンダの内周面に付着し、その燃料がエンジンオイルと混ざり合うことにより、燃料によるエンジンオイルの希釈(オイルダイリューション)が生じやすくなる。
【0003】
そして、オイルダイリューションが生じた場合、例えば、エンジンオイルに混入した燃料が揮発して、多量の燃料を含んだブローバイガスが吸気系に導入(吸入)されることにより、空燃比に乱れ(例えばリッチ化)が生じることがある。
【0004】
ここで、特許文献1には、エンジンオイル中の燃料の揮発による空燃比の乱れをより速やかに抑える技術が開示されている。より詳細には、この技術では、吸気中へのブローバイガスの放出量に比例する値として反映率REFが設定され、その反映率REFを希釈学習値LDILに乗算した積を補正値として燃料噴射量が補正され、エンジンオイルの燃料希釈量が既定値以上であることを条件に、空燃比F/B補正値FAFの値が0に近づくように希釈学習値LDILの値が更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-131940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、特許文献1の技術によれば、エンジンオイル中の燃料の揮発による空燃比の乱れをより速やかに抑えることができる。しかしながら、特許文献1の技術では、空燃比の乱れの原因であるオイルダイリューションを迅速に解消することは考慮されていない。そのため、オイルダイリューションによるエンジンオイルの性能低下(機能低下)等を防止することができなかった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、燃料がエンジンオイルに混ざることにより生じるオイルダイリューションを迅速に解消することが可能なオイルダイリューション解消装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るオイルダイリューション解消装置は、燃料がエンジンオイルに混ざることにより生じるオイルダイリューションを解消するオイルダイリューション解消装置であって、エンジンのフリクションを推定し、該エンジンのフリクションが所定のしきい値以下に低下した場合に、オイルダイリューションが生じていると判断して、エンジンをより高回転で運転するように制御を行うコントロールユニットを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、燃料がエンジンオイルに混ざることにより生じるオイルダイリューションを迅速に解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るオイルダイリューション解消装置、及び、該オイルダイリューション解消装置が適用されたエンジン並びに自動変速機の構成を示すブロック図である。
実施形態に係るオイルダイリューション解消装置によるオイルダイリューション解消制御の処理手順を示すフローチャートである。
オイルダイリューション解消制御で用いられる自動変速機(ステップAT)の変速線図の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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