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公開番号2024039923
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144663
出願日2022-09-12
発明の名称燃料噴射装置の異常検出装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20240315BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】吸入空気量及びその影響を受ける値を要さずとも、燃料噴射装置の異常を検出する。
【解決手段】CPUは、第1積算処理を実行する。第1積算処理では、CPUは、消費積算量CVを算出する。消費積算量CVは、規定期間RT内に、燃料タンクから燃料噴射装置へと供給される燃料の消費量の積算値である。CPUは、第2積算処理を実行する。第2積算処理では、CPUは、要求積算量DVを算出する。要求積算量DVは、規定期間RT内に、燃料噴射装置から燃焼室へ噴射する要求燃料量の積算値である。CPUは、判定値JVが予め定められた閾値TH以上であるか否かを判定する。判定値JVは、消費積算量CVから要求積算量DVを減算した差分Dの絶対値を、規定期間RTで除算した値である。そして、判定値JVが閾値TH以上であるとき(S14:YES)、CPUは、燃料噴射装置の異常を検出する検出処理を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の燃焼室へ燃料を供給する燃料噴射装置の異常検出装置であって、
予め定められた規定期間内に、燃料タンクから前記燃料噴射装置へと供給される燃料の消費量の積算値を消費積算量として算出する第1積算処理と、
前記規定期間内に、前記燃料噴射装置から前記燃焼室へ噴射する要求噴射量の積算値を要求積算量として算出する第2積算処理と、
前記消費積算量から前記要求積算量を減算した差分の絶対値を、前記規定期間で除算した値を判定値としたとき、前記判定値が予め定められた閾値以上であるとき、前記燃料噴射装置の異常を検出する検出処理と、
を実行する
燃料噴射装置の異常検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料噴射装置の異常検出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内燃機関の燃焼室へ燃料を供給する燃料噴射装置と、内燃機関の制御装置と、が記載されている。特許文献1における内燃機関の制御装置は、空燃比センサが検出する空燃比を目標空燃比とすべく、燃料噴射装置からの要求噴射量をフィードバック制御する。そして、制御装置は、要求噴射量が許容値以上の場合には、フィードバック制御での補正値に基づいて異常検出を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-172603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような内燃機関では、吸入空気量を調整するスロットルバルブが劣化等することによって、スロットルバルブの動作に異常が発生することがある。また、内燃機関へ外気を吸入するための吸気通路に、デポジット等の異物が堆積して吸気通路に異常が発生することがある。これらの場合、燃料噴射装置そのものには異常がなくても、空燃比センサの値が異常値となり得る。そのため、特許文献1に記載されている技術では、スロットルバルブ等が異常状態であるにも拘らず、燃料噴射装置の異常を誤検出してしまう虞がある。よって、吸入空気量及びその影響を受ける空燃比の値を必ずしも要しないで、燃料噴射装置の異常を検出する技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、内燃機関の燃焼室へ燃料を供給する燃料噴射装置の異常検出装置であって、予め定められた規定期間内に、燃料タンクから前記燃料噴射装置へと供給される燃料の消費量の積算値を消費積算量として算出する第1積算処理と、前記規定期間内に、前記燃料噴射装置から前記燃焼室へ噴射する要求噴射量の積算値を要求積算量として算出する第2積算処理と、前記消費積算量から前記要求積算量を減算した差分の絶対値を、前記規定期間で除算した値を判定値としたとき、前記判定値が予め定められた閾値以上であるとき、前記燃料噴射装置の異常を検出する検出処理と、を実行する燃料噴射装置の異常検出装置である。
【0006】
上記構成によれば、判定値は、消費積算量と要求積算量とから算出される。そして、消費積算量と要求積算量との差分は、吸入空気量の大小に影響を受けない。よって、仮に、吸入空気量を調整するスロットルバルブ等に異常が発生して吸入空気量が変動したとしても、それに起因して燃料噴射装置の異常が検出されることはない。一方で、消費積算量と要求積算量との差分は、燃料噴射装置及び燃料噴射装置への燃料の供給経路の異常に影響を受ける。したがって、吸入空気量及びその影響を受ける値を要さずとも、燃料噴射装置の異常を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、内燃機関を示す概略図である。
図2は、異常検出の一連の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(一実施形態)
以下、燃料噴射装置の異常検出装置の一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
【0009】
<内燃機関の概要>
図1に示すように、内燃機関10は、シリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、ピストン13と、気筒14と、を備えている。気筒14は、シリンダブロック11の内部に区画されている円柱状の空間である。気筒14の軸方向における両側は、シリンダブロック11の外部に開口している。ピストン13は、気筒14に配置されている。ピストン13の頂面は、気筒14の軸方向の第1端を向いている。シリンダヘッド12は、シリンダブロック11に連結している。シリンダヘッド12の外面は、凹部15を有している。凹部15は、気筒14の軸方向で、当該気筒14と向かい合っている。気筒14を区画するシリンダブロック11の壁面、凹部15の壁面、及びピストン13の頂面は、燃焼室Rを区画している。
【0010】
内燃機関10は、コネクティングロッド16と、クランク軸17とを備えている。コネクティングロッド16は、ピストン13に連結している。コネクティングロッド16は、ピストン13を挟んでシリンダヘッド12とは反対方向に延びている。クランク軸17は、コネクティングロッド16に連結している。クランク軸17及びコネクティングロッド16は、ピストン13の往復運動を回転運動に変換する。
(【0011】以降は省略されています)

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