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公開番号2024039813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144450
出願日2022-09-12
発明の名称非破壊検査装置、及び非破壊検査方法
出願人国立大学法人京都大学,一般財団法人東海技術センター,株式会社CORE技術研究所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 29/24 20060101AFI20240315BHJP(測定;試験)
要約【課題】コンクリート構造物1の変状部2を精度よく検出できる非破壊検査装置10、及び非破壊検査方法を提供することを目的とする。
【解決手段】コンクリート構造物1を非破壊検査して変状部2を検出する非破壊検査装置10であって、コンクリート構造物1の表面を所定の加振時間の間、超音波周波数で加振する振動子11と、コンクリート構造物1の温度を計測して温度情報25aとして取得する測温手段(赤外線カメラ13及び解析端末20)と、振動子11による加振後、超音波周波数を変更した振動子11によるコンクリート構造物1の加振を実行させる制御部26と、測温手段が取得した温度情報25aに基づいたサーモグラフィー画像を出力する出力手段(表示部22及び制御部26)とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート構造物を非破壊検査して変状部を検出する非破壊検査装置であって、
前記コンクリート構造物の表面を所定の加振時間の間、超音波周波数で加振する振動子と、
前記コンクリート構造物の温度を計測して温度情報として取得する測温手段と、
前記振動子による加振後、前記超音波周波数を変更した前記振動子による前記コンクリート構造物の加振を実行させる繰返し手段と、
前記測温手段が取得した前記温度情報に基づいた出力情報を出力する出力手段とを備えた
非破壊検査装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記測温手段が取得した前記温度情報に基づいて、前記超音波周波数ごとの温度変化量を算出する算出手段と、
該算出手段が取得した前記温度変化量のうち、前記温度変化量が最も大きい前記超音波周波数を、前記変状部の判定に用いる判定周波数として決定する周波数決定手段とが備えられ、
前記出力手段が、
前記判定周波数での前記温度情報に基づいた前記出力情報を出力する構成である
請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項3】
前記算出手段が、前記加振時間で生じた温度差を前記温度変化量として算出する構成である
請求項2に記載の非破壊検査装置。
【請求項4】
前記算出手段が、前記加振時間に対する温度変化率を前記温度変化量として算出する構成である
請求項2に記載の非破壊検査装置。
【請求項5】
前記超音波周波数の入力操作を受け付ける操作受付手段が備えられた
請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項6】
前記測温手段が、
前記コンクリート構造物の表面における温度分布を前記温度情報として取得するサーモグラフィー装置で構成された
請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項7】
前記繰返し手段が、
所定の待機時間の経過後、前記超音波周波数を変更した前記振動子による前記コンクリート構造物の加振を実行させる構成である
請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項8】
前記判定周波数での前記温度情報に基づいて、前記コンクリート構造物の前記変状部の有無を判定する判定手段が備えられた
請求項2に記載の非破壊検査装置。
【請求項9】
前記判定手段が、
前記判定周波数での前記温度情報に基づいて、前記コンクリート構造物の前記変状部の位置を特定する
請求項8に記載の非破壊検査装置。
【請求項10】
コンクリート構造物を非破壊検査して変状部を検出する非破壊検査方法であって、
前記コンクリート構造物の表面を、振動子が所定の加振時間の間、超音波周波数で加振する加振工程と、
前記コンクリート構造物の温度を測温手段が計測して温度情報として取得する測温工程と、
前記振動子による加振後、前記超音波周波数を変更した前記振動子による前記コンクリート構造物の加振を繰返し手段によって実行させる繰返し工程と、
前記測温手段が取得した前記温度情報に基づいた出力情報を出力手段が出力する出力工程とを行う
非破壊検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばコンクリート構造物の内部に生じた亀裂や空隙などの変状部を非破壊検査するような非破壊検査装置、及び非破壊検査方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物や橋梁などのコンクリート構造物では、意図しない不具合を防止するために、例えば経年劣化や振動による亀裂の有無などを定期的に検査する必要がある。このような検査のために、コンクリート構造物を非破壊検査する非破壊検査装置が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、コンクリート構造物の表面を超音波周波数で連続加振する発信探触子と、コンクリート構造物の内部で反射した反射波を受信する受信探触子とを備えた非破壊検査装置が開示されている。
この特許文献1では、受信探触子が受信した反射波を加算平均して出力波形を取得し、取得した出力波形のピークを例えば作業員が読み取ることで、版厚や内部欠陥を検出している。
【0004】
ところで、コンクリート構造物の内部で反射した反射波を受信する非破壊検査装置の場合、コンクリート中の骨材などの影響によって受信した反射波に多量のノイズが混入し易いことが知られている。
このため、特許文献1のような非破壊検査装置では、反射波に混入した多量のノイズによって、亀裂などの変状部を精度よく検出できないことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-184276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑み、コンクリート構造物の変状部を精度よく検出できる非破壊検査装置、及び非破壊検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、コンクリート構造物を非破壊検査して変状部を検出する非破壊検査装置であって、前記コンクリート構造物の表面を所定の加振時間の間、超音波周波数で加振する振動子と、前記コンクリート構造物の温度を計測して温度情報として取得する測温手段と、前記振動子による加振後、前記超音波周波数を変更した前記振動子による前記コンクリート構造物の加振を実行させる繰返し手段と、前記測温手段が取得した前記温度情報に基づいた出力情報を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
またこの発明は、コンクリート構造物を非破壊検査して変状部を検出する非破壊検査方法であって、前記コンクリート構造物の表面を、振動子が所定の加振時間の間、超音波周波数で加振する加振工程と、前記コンクリート構造物の温度を測温手段が計測して温度情報として取得する測温工程と、前記振動子による加振後、前記超音波周波数を変更した前記振動子による前記コンクリート構造物の加振を繰返し手段によって実行させる繰返し工程と、前記測温手段が取得した前記温度情報に基づいた出力情報を出力手段が出力する出力工程とを行うことを特徴とする。
【0009】
上記コンクリート構造物とは、建物や橋梁、強度試験に用いる試験片などのことをいう。
上記変状部とは、コンクリート構造物の表面または内部に生じた亀裂、空隙、及び初期欠陥などのことをいう。
上記加振時間とは、比較的短時間のことであって、例えば10秒以下などのことをいう。
【0010】
上記出力情報とは、温度情報そのもの、コンクリート構造物の温度変化を示す動画像やグラフなどの静止画像、温度変化や温度を示す文字列データ、温度情報を紙媒体に印刷するためのデータ、あるいは変状部の有無及び位置を示す情報などのことをいう。
上記出力手段は、出力情報を表示する表示手段、出力情報を紙媒体に印刷する印刷手段、出力情報を記憶媒体に出力する出力手段などのことをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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