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公開番号2024039740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144329
出願日2022-09-12
発明の名称電動車両用充電システム
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20240315BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ユーザが追い充電を行うような場合でも、ユーザが充電スタンドコネクタの挿抜動作を行うことなく電動車両の蓄電池の充電を再開させることが可能な電動車両用充電システムを提供する。
【解決手段】電動車両5と充電スタンド2との間でCP信号を含むPLC信号を送受信して蓄電池51の充電を行う電動車両用充電システム1であって、電動車両5の充電制御部57は、指示装置6から充電再開の指示を受信すると、スイッチSW3を制御して通信線8を切断させることでCP信号のピーク電圧を充電スタンドコネクタ3の接続状態に対応する第2電圧から充電スタンドコネクタ3の非接続状態に対応する第1電圧に遷移させた後、スイッチSW3を制御して通信線8を接続させることでCP信号のピーク電圧を第1電圧から第2電圧に遷移させてCPリセット処理を行って、充電スタンド2から電動車両5の蓄電池51への充電を再開させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電池が設けられた電動車両と、前記蓄電池に充電スタンドコネクタを介して充電を行う充電スタンドとの間で、充電制御信号であるCP信号を含むPLC信号を送受信して充電を行う電動車両用充電システムであって、
ユーザが前記電動車両に対して充電再開を指示するための指示装置を備え、
前記充電スタンドは、通信線を介して前記PLC信号を送受信する電子制御部を備え、
前記電動車両は、前記通信線を介して前記PLC信号を送受信して前記蓄電池の充電を行う充電器と、前記通信線上に設けられたスイッチと、前記スイッチを制御する充電制御部と、を備え、
前記充電制御部は、ユーザの操作により前記指示装置から送信された充電再開の指示を受信すると、前記スイッチを制御して前記通信線を切断させることで前記CP信号のピーク電圧を前記充電スタンドコネクタの接続状態に対応する第2電圧から前記充電スタンドコネクタの非接続状態に対応する第1電圧に遷移させ、その後、前記スイッチを制御して前記通信線を接続させることで前記CP信号のピーク電圧を前記第1電圧から前記第2電圧に遷移させてCPリセット処理を行って、前記充電スタンドから前記電動車両の前記蓄電池への充電を再開させることを特徴とする電動車両用充電システム。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記充電制御部は、充電エラーが発生した場合には、前記指示装置に充電エラーが発生した旨の通知を送信し、
前記指示装置は、前記充電制御部から前記通知を受信すると、ユーザに充電エラーが発生した旨を報知することを特徴とする請求項1に記載の電動車両用充電システム。
【請求項3】
前記充電制御部は、充電が終了した場合には前記指示装置に充電が終了した旨の通知を送信し、
前記指示装置は、前記充電制御部から前記通知を受信すると、ユーザに充電が終了した旨を報知することを特徴とする請求項1に記載の電動車両用充電システム。
【請求項4】
前記充電制御部は、ユーザの操作により前記指示装置から送信された充電再開の指示を受信すると、直前の前記蓄電池の充電の際に前記充電スタンドと前記電動車両との間の通信プロトコルのハンドシェイクエラーにより終了した場合には、通信プロトコルを変更した後、前記CPリセット処理を行って、前記充電スタンドから前記電動車両の前記蓄電池への充電を再開させることを特徴とする請求項1に記載の電動車両用充電システム。
【請求項5】
前記充電制御部は、ユーザの操作により前記指示装置から送信された充電再開の指示を受信すると、直前の前記蓄電池の充電の際に前記充電スタンドと前記電動車両との間で通信プロトコルのハンドシェイクエラーが生じなかった場合には、通信プロトコルを変更せずに、前記CPリセット処理を行って、前記充電スタンドから前記電動車両の前記蓄電池への充電を再開させることを特徴とする請求項1に記載の電動車両用充電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両用充電システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
プラグインハイブリッド車や電気自動車等の電動車両に搭載された蓄電池に対する充電の規格の1つとして、CCS(Combined Charging System)規格がある。
CCS規格での充電では、ユーザにより充電スタンドコネクタが電動車両に接続されて、充電制御信号であるCP(Control Pilot)信号のピーク電圧が12Vから9Vに変化したことを充電スタンドが検知することで充電が開始される。
【0003】
そのため、充電エラーが生じた後で充電を再開する場合や、充電が正常に終了した後でユーザが追い充電を行うような場合には、ユーザが充電スタンドコネクタを電動車両から一旦抜いた後、再び充電スタンドコネクタを電動車両に挿し込む動作が必要になる。
すなわち、充電スタンドコネクタを抜いてCP信号のピーク電圧を9Vから一旦12Vに遷移させてCPリセット処理を行った後、再び充電スタンドコネクタを電動車両に挿し込んでCP信号のピーク電圧を12Vから9Vに変化させる動作が必要になる。
【0004】
しかし、充電を再開させるために、ユーザがいちいち手動で充電スタンドコネクタの挿抜動作を行うのは面倒である。そのため、特許文献1では、充電中に充電スタンドと電動車両とが通信途絶状態に陥った際にCPリセット処理を自動的に行う技術が開示されている。
この場合、電動車両内でスイッチ操作を行ってCP信号の12Vと9Vとの間の遷移を実行することで、擬似的に充電スタンドコネクタが一時的に抜かれて再び挿されたようにCP信号を操作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-171613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このようにCPリセット処理を自動的に行うように構成すると、充電が正常に終了した場合には、CPリセット処理は行われない。
そのため、上記のように充電が正常に終了した後でユーザが追い充電を行うような場合には、ユーザが手動で充電スタンドコネクタを電動車両から一旦抜いた後、再び充電スタンドコネクタを電動車両に挿し込むことが必要になってしまう。
【0007】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、通信途絶等で充電エラーが生じた場合は勿論、ユーザが追い充電を行うような場合でも、ユーザが充電スタンドコネクタの挿抜動作を行うことなく電動車両の蓄電池の充電を再開させることが可能な電動車両用充電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の問題を解決するために、本発明の一実施の形態は、電動車両用充電システムにおいて、
蓄電池が設けられた電動車両と、前記蓄電池に充電スタンドコネクタを介して充電を行う充電スタンドとの間で、充電制御信号であるCP信号を含むPLC(Power Line Communication)信号を送受信して充電を行う電動車両用充電システムであって、
ユーザが前記電動車両に対して充電再開を指示するための指示装置を備え、
前記充電スタンドは、通信線を介して前記PLC信号を送受信する電子制御部を備え、
前記電動車両は、前記通信線を介して前記PLC信号を送受信して前記蓄電池の充電を行う充電器と、前記通信線上に設けられたスイッチと、前記スイッチを制御する充電制御部と、を備え、
前記充電制御部は、ユーザの操作により前記指示装置から送信された充電再開の指示を受信すると、前記スイッチを制御して前記通信線を切断させることで前記CP信号のピーク電圧を前記充電スタンドコネクタの接続状態に対応する第2電圧から前記充電スタンドコネクタの非接続状態に対応する第1電圧に遷移させ、その後、前記スイッチを制御して前記通信線を接続させることで前記CP信号のピーク電圧を前記第1電圧から前記第2電圧に遷移させてCPリセット処理を行って、前記充電スタンドから前記電動車両の前記蓄電池への充電を再開させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信途絶等で充電エラーが生じた場合は勿論、ユーザが追い充電を行うような場合でも、ユーザが充電スタンドコネクタの挿抜動作を行うことなく電動車両の蓄電池の充電を再開させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る電動車両用充電システムの構成を表す図である。
CCS規格での充電における充電スタンドと電動車両と指示装置における各処理の流れを表すシーケンス図である。
通信プロトコルのリストを例示する図である。
通信プロトコルの優先度が変更された通信プロトコルのリストを例示する図である。
修正された充電スタンドと電動車両と指示装置における各処理の流れを表すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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