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公開番号2024038824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143126
出願日2022-09-08
発明の名称EGRバルブ
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類F02M 26/73 20160101AFI20240313BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】電気的に動作する駆動部を樹脂製ハウジングに接続してなるEGRバルブにつき、駆動部で発生する熱の放熱性を向上させ、駆動部の発熱による性能低下を抑制すること。
【解決手段】EGRバルブ1は、流路5b,11aを含む樹脂製のハウジング8と、流路に設けられた弁座12と、流路にて弁座に着座可能に設けられた弁体13と、弁体が設けられた弁軸14と、弁軸を駆動するために電気的に動作する駆動部(ステップモータ15)とを備える。ステップモータ15とハウジング8との間には、伝熱性を有するブラケット7が設けられ、ステップモータ及びハウジングはブラケットを介してエンジンのシリンダヘッドに支持されるように構成される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
EGRガスの流路を含む樹脂製のハウジングと、
前記流路に設けられた弁座と、
前記流路にて前記弁座に着座可能に設けられた弁体と、
前記弁体が設けられた弁軸と、
前記弁軸を駆動するために電気的に動作する駆動部と
を備えたEGRバルブにおいて、
前記駆動部と前記ハウジングとの間又は前記駆動部には、伝熱性を有するブラケットが設けられ、前記駆動部及び前記ハウジングが前記ブラケットを介して他の部材に支持されるように構成される
ことを特徴とするEGRバルブ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
請求項1に記載のEGRバルブにおいて、
前記ブラケットの一部が、前記駆動部と前記ハウジングとの間に挟まれて配置される
ことを特徴とするEGRバルブ。
【請求項3】
請求項2に記載のEGRバルブにおいて、
前記駆動部は、前記弁軸を中心にして配置された略円環状のコイルを含み、
前記ブラケットの一部は、前記駆動部の周方向において、前記駆動部と前記ハウジングとの間で前記コイルの外径縁より内側まで延伸して配置される
ことを特徴とするEGRバルブ。
【請求項4】
請求項1に記載のEGRバルブにおいて、
前記駆動部は、前記弁軸を中心にして配置された略円環状のコイルと、前記コイルを覆う樹脂製のケーシングとを含み、
前記コイルの近傍にて、前記ケーシングの一端には、フランジが設けられ、
前記ブラケットの一部は、前記駆動部の周方向において、前記フランジの上にてボルトにより締め付け固定される
ことを特徴とするEGRバルブ。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のEGRバルブにおいて、
前記EGRバルブは、バルブアッシと、前記バルブアッシに組み付けられる樹脂製のハウジングアダプタとを備え、
前記バルブアッシは、前記流路を含む樹脂製のサブハウジングと、前記弁座と、前記弁体と、前記弁軸と、前記駆動部とを含み、
前記ハウジングアダプタは、前記サブハウジングのための組み付け孔と、前記組み付け孔に連通する流路とを含み、
前記ハウジングアダプタの前記組み付け孔に前記サブハウジングが組み付けられることで前記ハウジングが構成され、その組み付け状態において前記サブハウジングと前記組み付け孔の内壁との間に低熱伝導性のシール部材が設けられる
ことを特徴とするEGRバルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書に開示される技術は、電気的に動作する駆動部を樹脂製のハウジングに接続してなるEGRバルブに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される「EGRバルブシステム」の技術が知られている。この技術は、バルブアッシと、バルブアッシに組み付けられる樹脂製のハウジングアダプタとを備える。バルブアッシは、EGRガスの流路を含む樹脂製のハウジングと、流路に設けられた弁座と、流路にて弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体が設けられた弁軸と、弁軸を駆動するための駆動部とを備える。ここで、駆動部は、コイルを含むモータで構成され、電機的に動作するように構成される。一方、ハウジングアダプタは、バルブアッシのハウジングのための組み付け孔と、組み付け孔に連通する入口流路及び出口流路を含む。そして、ハウジングアダプタの組み付け孔にバルブアッシのハウジングを組み付け、その組み付け状態において入口流路及び出口流路がハウジングの流路に連通し、一組のEGRバルブが構成されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-71102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の技術では、バルブアッシのハウジングとハウジングアダプタが樹脂製であるため、それらの熱伝導率が悪く、バルブアッシをハウジングアダプタへ組み付けた状態では、駆動部のコイルで発生する熱の外部への逃げが悪く、コイルの放熱性が良くなかった。このため、コイルがその耐熱温度を超えるおそれがあり、駆動部の性能低下を招くおそれがあった。一方、バルブアッシをハウジングアダプタに組み付けたEGRバルブの状態で、それらをエンジン本体等に支持するために、EGRバルブに金属製のブラケットを設けることが考えられる。ところが、駆動部のコイルが重いことから、ハウジングアダプタで強度を確保するためには、ブラケットにも強度が必要になり、その板厚を増すことでEGRバルブが大型化することになった。
【0005】
特許文献1では、バルブアッシをハウジングアダプタに組み付けて構成される一組のEGRバルブについて説明したが、ハウジングをハウジングアダプタに組み付けないタイプのEGRバルブについても、その樹脂製ハウジングと駆動部との間には、上記と同様の課題が想定される。
【0006】
ここで、アルミ製のハウジングに駆動部を固定し、金属製のブラケットを設けた従前のEGRバルブでは、ハウジングのどの部分にブラケットを設けてもコイルの発熱をブラケットを介してエンジン本体へ逃がすことができた。あるいは、ハウジングに冷却水通路を設けることで、ブラケットを介して発熱を逃がさなくても、コイルの発熱をハウジングから冷却水へ逃がすことができ、コイルをその耐熱温度以下に抑えることができた。これに対し、ハウジングやハウジングアダプタを樹脂製とし、EGRバルブを金属製のブラケットを介してエンジン本体等に支持するように構成した場合、樹脂の熱伝導率が悪いので、駆動部(コイル)の発熱をエンジン本体等に逃がすことが不十分となり、駆動部の性能低下を招くおそれがあった。
【0007】
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、電気的に動作する駆動部を樹脂製のハウジングに接続してなるEGRバルブにつき、電気的な動作によって駆動部で発生する熱の放熱性を向上させ、駆動部の発熱による性能低下を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、EGRガスの流路を含む樹脂製のハウジングと、流路に設けられた弁座と、流路にて弁座に着座可能に設けられた弁体と、弁体が設けられた弁軸と、弁軸を駆動するために電気的に動作する駆動部とを備えたEGRバルブにおいて、駆動部とハウジングとの間又は駆動部には、伝熱性を有するブラケットが設けられ、駆動部及びハウジングがブラケットを介して他の部材に支持されるように構成されることを趣旨とする。
【0009】
上記技術の構成によれば、電気的に動作する駆動部と樹脂製のハウジングとの間又は駆動部には、伝熱性を有するブラケットが設けられ、駆動部及びハウジングがブラケットを介して他の部材に支持されるように構成される。従って、電気的な動作によって駆動部で発生する熱は、樹脂製のハウジングには伝わり難いが、伝熱性を有するブラケットを介して他の部材へ伝わり易くなる。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、ブラケットの一部が、駆動部とハウジングとの間に挟まれて配置されることを趣旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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