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公開番号2024037067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-18
出願番号2022141712
出願日2022-09-06
発明の名称ガス燃料用低圧レギュレータ
出願人株式会社ニッキ
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 21/06 20060101AFI20240311BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】開閉弁を迂回するバイパス燃料通路を備えたガス燃料の低圧レギュレータにおいて、あらゆる運転領域でレギュレータ出口圧力を安定化させる。
【解決手段】ボディ2内部を、燃料導入路3および燃料送出路4と連通させた調圧室7と、大気側に連通させた大気圧室5にダイヤフラム6で区画し、前記燃料導入路3の開口部に設けた開閉弁8および前記開閉弁8を迂回して前記燃料導入路3から前記調圧室7内にガス燃料を噴出させるバイパス燃料通路10を備えたガス燃料用低圧レギュレータ1Aにおいて、前記バイパス燃料通路10の末端側開口部には、ガス燃料の噴流を衝突させて向きを変えながら前記ダイヤフラム6に直接当たらないようにする緩衝手段を配置した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料導入路および燃料送出路を形成したボディと、
前記ボディ内に形成されて大気側に連通した背圧室と、
前記ボディ内に形成されて前記燃料導入路および前記燃料送出路と連通した調圧室と、
前記背圧室と前記調圧室を区画するダイヤフラムと、
前記燃料導入路と前記調圧室の間に備えられた開閉弁と、
調圧ばねによって付勢されつつ、前記ダイヤフラムの往復変位動作によって揺動し、前記開閉弁を作動させる弁レバーと、
前記燃料導入路から前記開閉弁を迂回して前記調圧室内に連通させるとともに末端側の絞り構造部から前記ダイヤフラム側にガス燃料を噴出させるバイパス燃料通路と、を備え、
前記燃料導入路から前記調圧室内に導入されるガス燃料を所定圧力に減圧・調整して前記燃料送出路から送出するガス燃料用低圧レギュレータにおいて、
前記バイパス燃料通路の末端側開口部には、ガス燃料の噴流を衝突させてその向きを変えながら前記ダイヤフラムに直接当たらないようにする緩衝手段が配置されていることを特徴とするガス燃料用低圧レギュレータ。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記緩衝手段は、直線的なバイパス燃料通路末端側の流路をその軸線方向に対し直角方向の2本に分岐させるT字管状とされていることを特徴とする請求項1記載のガス燃料用低圧レギュレータ。
【請求項3】
前記緩衝手段は、直線的なバイパス燃料通路末端側の流路をその軸線方向に対し直角方向の3本以上の放射状に分岐させる形状とされていることを特徴とする請求項1記載のガス燃料用低圧レギュレータ。
【請求項4】
前記緩衝手段は、前記バイパス燃料通路の開口部から所定距離を隔てた位置で前記噴流を衝突させる遮蔽板であることを特徴とする請求項1記載のガス燃料用低圧レギュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力容器から送出されたLPG(液化石油ガス)やCNG(圧縮天然ガス)のような高圧のガス燃料を、大気圧レベルまでに減圧調整してミキサやインジェクタに送出するために用いられる、ガス燃料用低圧レギュレータに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、LPGやCNGなどのガス燃料をエンジンに供給する際には、圧力容器に充填した液状のガス燃料を低圧レギュレータで大気圧程度まで減圧調整したガス燃料とし、これをミキサやインジェクタに送出して吸気管路から供給するのが一般的である。
【0003】
このような低圧レギュレータとしては、例えば特開2017-020456号公報(特許文献1)や特開2019-015181号公報(特許文献2)に提示され図5に示すような低圧レギュレータ1Dが周知である。その構成は、燃料導入路3および燃料送出路4が形成されたボディ2内部において、大気側に連通した大気圧室5と、前記大気圧室5とダイヤフラム6で区画された調圧室7が形成されており、前記燃料導入路3と前記調圧室7の間に配置された開閉弁8を弁レバー9により作動させるものである。
【0004】
前記弁レバー9は、前記ダイヤフラム6の中央部において前記ダイヤフラム6を挟んで取り付けられたダイヤフラムプレート61,62の中心位置に固定されたロッド63に対して、調圧ばね91で付勢された状態で先端92側を連結されている。そして、前記調圧室7側と前記大気圧室5側との間の圧力差の変化に応じた前記ダイヤフラム6の往復変位による、ピン93を軸とした前記弁レバー9の揺動動作で、弁体81を弁座82に対して離隔または接触させることで前記開閉弁8を開閉しながら前記調圧室7内に導入したガス燃料の圧力をほぼ大気圧レベルの一定圧力に調整して、燃料送出路4から送出する仕組みである。
【0005】
しかし、このようなガス燃料用低圧レギュレータでは、エンジン始動時や低速・低開度域など、レギュレータ出口側に与える吸入圧力が小さい状況では、エンジン要求流量を充分に送出できない場合もある。そのため、図6に示すように、前記燃料導入路3から前記開閉弁8を介さずに前記調圧室7側に連通させるバイパス燃料通路10を形成し、その末端側に絞り構造部111を有するバイパスジェット11を設けて、前記調圧室7内にガス燃料を噴出させる方式も広く採用されている。
【0006】
ところが、このような低圧レギュレータ1Dにおけるように、前記バイパス燃料通路10の下流側に前記ダイヤフラム6が配置された構造を有しながら、微小圧力を制御する機能が求められるものにおいては、前記バイパス燃料通路10を経由して前記バイパスジェット11から出た噴流(図示した黒矢印)が前記ダイヤフラム6に直接当たることで、レギュレータ出口圧力が不安定になりやすくなるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-020456号公報
特開2019-015181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、開閉弁を迂回するバイパス燃料通路を備えたガス燃料用低圧レギュレータにおいて、エンジンのあらゆる運転領域において、レギュレータ出口圧力を安定化させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明は、燃料導入路および燃料送出路を形成したボディと、前記ボディ内に形成されて大気側に連通した背圧室と、前記ボディ内に形成されて前記燃料導入路および前記燃料送出路と連通した調圧室と、前記背圧室と前記調圧室を区画するダイヤフラムと、前記燃料導入路と前記調圧室の間に備えられた開閉弁と、調圧ばねによって付勢されつつ、前記ダイヤフラムの往復変位動作によって揺動し、前記開閉弁を作動させる弁レバーと、前記燃料導入路から前記開閉弁を迂回して前記調圧室内に連通させるとともに末端側の絞り構造部から前記ダイヤフラム側にガス燃料を噴出させるバイパス燃料通路と、を備え、前記燃料導入路から前記調圧室内に導入されるガス燃料を所定圧力に減圧・調整して前記燃料送出路から送出するガス燃料用低圧レギュレータにおいて、前記バイパス燃料通路の末端側開口部には、ガス燃料の噴流を衝突させてその向きを変えながら前記ダイヤフラムに直接当たらないようにする緩衝手段が配置されていることを特徴とするものとした。
【0010】
このように、レギュレータの開閉弁を迂回するバイパス燃料通路の末端側に、ガス燃料の噴流を衝突させてダイヤフラムに直接当たらないようにする緩衝手段を設けたことで、開閉弁の迂回ルートを経由したガス燃料の噴流によるダイヤフラムへの衝突圧力を緩衝して、その調圧機能への影響を最小限に抑えることができるため、あらゆる運転領域においてレギュレータ出口圧力を安定化させやすいものとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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