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公開番号2024035988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-15
出願番号2022140661
出願日2022-09-05
発明の名称バルブ締結構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02F 7/00 20060101AFI20240308BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンに締結され、エンジンへの過給圧を調整するための負圧を制御するバルブの振動を抑制することが可能なバルブ締結構造を提供する。
【解決手段】過給圧の上昇に利用する排気量を調整するための調整バルブ2をエンジン1に締結するバルブ締結構造であって、調整バルブ2とエンジン1との間に介在させられて調整バルブ2をエンジン1に締結するブラケット4を備え、ブラケット4は、調整バルブ2を締結するとともにエンジン1に締結する第1の締結部17および第2の締結部18の二つの締結部と、二つの締結部17,18を結んだ線に対して交差する方向に延びた線上に位置しかつエンジン1に対して締結される第3の締結部19と、第3の締結部19と第1の締結部17もしくは第2の締結部18とを結んだ線上に設けられた補強リブ20とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排ガスを利用して過給圧を上昇させることにより出力の増大が可能なエンジンに、前記過給圧の上昇に利用する排気量を調整するための調整バルブを締結するバルブ締結構造であって、
前記調整バルブと前記エンジンとの間に介在させられて前記調整バルブを前記エンジンに締結するブラケットを備え、
前記ブラケットは、前記調整バルブを締結するとともに前記エンジンに締結する第1締結部および第2締結部の二つの締結部と、前記二つの締結部を結んだ線に対して交差する方向に延びた線上に位置しかつ前記エンジンに対して締結される第3の締結部と、前記第3の締結部と前記第1の締結部もしくは第2の締結部とを結んだ線上に設けられた補強リブとを有する
ことを特徴とするバルブ締結構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンへの過給圧を調整するために用いられるバルブをエンジンに締結するためのバルブ締結構造に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バルブ全閉制御時に、排気ガス還流量制御弁(EGRV)のバルブがバルブシートに着座する直前となった段階で、電磁式の負圧調整弁(EVRV)のコイルを一時的にONして、電動バキュームポンプから負圧作動式アクチュエータ内の作動負圧を一時的に印加するように構成されたバルブ開閉制御装置が開示されている。特許文献1では、EGRVのバルブの下降速度および着座速度を含む移動速度が遅くなるため、EGRVのバルブがバルブシートに着座する瞬間の衝撃を緩和することができる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-50959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているようなEVRVは、搭載する際のレイアウトなどに応じてエンジン上部のヘッドカバーに締結される場合がある。EVRVは、内蔵されている部品の仕様上、特定の方向に対してロバスト性が低く、振動による影響を受けやすい場合がある。そのため、EVRVをヘッドカバーに締結する場合には、エンジン等の振動によってEVRVが振動し、EVRVを構成する部品の耐久性が低下しないように締結することが好ましい。しかしながら、特許文献1の装置では、EVRVの振動を抑制することについて着目されておらず、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、エンジンに締結され、エンジンへの過給圧を調整するための負圧を制御するバルブの振動を抑制することが可能なバルブ締結構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、排ガスを利用して過給圧を上昇させることにより出力の増大が可能なエンジンに、前記過給圧の上昇に利用する排気量を調整するための調整バルブを締結するバルブ締結構造であって、前記調整バルブと前記エンジンとの間に介在させられて前記調整バルブを前記エンジンに締結するブラケットを備え、前記ブラケットは、前記調整バルブを締結するとともに前記エンジンに締結する第1締結部および第2締結部の二つの締結部と、前記二つの締結部を結んだ線に対して交差する方向に延びた線上に位置しかつ前記エンジンに対して締結される第3の締結部と、前記第3の締結部と前記第1の締結部もしくは第2の締結部とを結んだ線上に設けられた補強リブとを有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のバルブ締結構造によれば、調整バルブがブラケットを介してエンジンに締結されている。ブラケットとエンジンとは、第3の締結部が、第1締結部および第2締結部とを結ぶ線に対して交差する方向に延びた線上に設けられている。そのため、第1締結部および第2締結部を結ぶ線に対して交差する方向における調整バルブの振動を防止もしくは抑制することができる。したがって、調整バルブのロバスト性の低い特定の方向に応じて第3締結部を設定することにより、調整バルブの振動をより効果的に防止もしくは抑制することができ、調整バルブを構成する部品の耐久性が低下することを抑制することができる。また、補強リブによってブラケットの剛性を向上させているので、調整バルブの制振性能をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態におけるエンジンの一部を示す図であって、(a)は、ヘッドカバーにE-VRVが締結されている部分を示す上面図であり、(b)は、ヘッドカバーとブラケットとが締結されている第3締結点を示す図であって、第3ボルトを取り外した状態を示す斜視図である。
E-VRVを取り外した状態のヘッドカバーを示す、図1に対応する図である。
本発明の実施形態におけるブラケットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。
【0010】
図1(a),(b)および図2には、本発明の実施形態におけるバルブ締結構造を搭載したエンジン1の一部を示してある。図1に示すエンジン1には、エンジン1の排ガスを利用して過給圧を上昇させることによりエンジン1の出力を増大させる図示しないターボチャージャ(ターボ)が搭載されている。ターボは、エンジン1の排ガスのエネルギーを利用してタービンを回転させ、タービンと同軸上に設けられたコンプレッサ(インペラ)を回転させてエンジン1が吸入する空気の密度を高くする。そのエンジン1からタービンまでの排気経路上に、エンジン1の排ガスの一部を分流させてタービンに送り込む空気量(排気量)を調節する、つまりターボ回転数を制御するウェイストゲートバルブ(図示なし)が設けられている。ウェイストゲートバルブは、エンジン1などによって駆動されたバキュームポンプから発生する負圧によってターボアクチュエータ(いずれも図示なし)を作動させることにより開度(開口面積)が制御される。そのターボアクチュエータを作動させる負圧を制御する制御弁である電子式バキュームレギュレーティングバルブ(E-VRV)2が設けられている。なお、ターボアクチュエータには、スプリングを介してリンクロッド(リンク)が連結されており、そのリンクのストロークによりウェイストゲートバルブの開度が調節され、エンジン1への過給圧が制御される。
(【0011】以降は省略されています)

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