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公開番号2024034843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139360
出願日2022-09-01
発明の名称駆動制御システム
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類F02D 29/02 20060101AFI20240306BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの始動にかかる消費電力を抑制する。
【解決手段】駆動制御システムは、シリンダと、前記シリンダの内部に摺動可能に設けられるピストンとを有し、前記ピストンの摺動に応じてクランクシャフトを回転させるエンジンと、前記シリンダの内部に圧縮空気を供給する電動過給機と、前記エンジンおよび前記電動過給機を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置のプロセッサは、前記エンジンを停止させる停止信号を前記エンジンに送信することと、前記停止信号の送信後、前記エンジンの停止が完了するまでの期間に、前記電動過給機により前記圧縮空気を前記シリンダの内部に供給することによって、クランク角が上死点前60°から上死点前30°までの所定範囲内となる位置に前記ピストンを停止させることと、を含む処理を実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、前記シリンダの内部に摺動可能に設けられるピストンとを有し、前記ピストンの摺動に応じてクランクシャフトを回転させるエンジンと、
前記シリンダの内部に圧縮空気を供給する電動過給機と、
前記エンジンおよび前記電動過給機を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンを停止させる停止信号を前記エンジンに送信することと、
前記停止信号の送信後、前記エンジンの停止が完了するまでの期間に、前記電動過給機により前記圧縮空気を前記シリンダの内部に供給することによって、クランク角が上死点前60°から上死点前30°までの所定範囲内となる位置に前記ピストンを停止させることと、
を含む処理を実行する、駆動制御システム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記所定範囲は、前記クランク角が上死点前55°から上死点前50°までの範囲である、請求項1に記載の駆動制御システム。
【請求項3】
前記電動過給機は、
前記エンジンの吸気流路に設けられる吸気タービンと、
前記エンジンの排気流路に設けられる排気タービンと、
前記吸気タービンを駆動させて前記圧縮空気を生成する過給動作を実行可能であるとともに、前記排気タービンの回転エネルギーを電気エネルギーに変換する排気回生を実行可能な過給機モータと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンがアイドリングを行っている間、前記過給機モータに前記排気回生を実行させることと、
前記停止信号の送信後の所定タイミングにおいて、前記過給機モータに過給動作を実行さて、前記圧縮空気を前記シリンダの内部に供給することによって、前記クランク角が前記所定範囲内となる位置に前記ピストンを停止させることと、
を含む処理を実行する、請求項1または2に記載の駆動制御システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記停止信号を送信するタイミングにおける前記エンジンの回転数に基づいて、前記圧縮空気の前記シリンダへの供給を開始するタイミング、前記圧縮空気の供給を継続する時間、および、前記圧縮空気の供給量を決定すること、
を含む処理を実行する、請求項1または2に記載の駆動制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動制御システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、エンジンを始動する際、ピストンの位置が適切な位置となっていなければ、モータジェネレータを用いてクランク軸を駆動し、ピストンの位置を適切な位置に移動させてから、エンジンを始動する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-76811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、停止しているピストンを、モータジェネレータを用いて適切な位置に移動させることから、ピストンを移動させるときに比較的多くの電力が消費されてしまう。そのため、特許文献1の技術では、ピストンを移動させるための消費電力を含めると、エンジンの始動にかかる消費電力が多くなってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、エンジンの始動にかかる消費電力を抑制することが可能な駆動制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る駆動制御システムは、
シリンダと、前記シリンダの内部に摺動可能に設けられるピストンとを有し、前記ピストンの摺動に応じてクランクシャフトを回転させるエンジンと、
前記シリンダの内部に圧縮空気を供給する電動過給機と、
前記エンジンおよび前記電動過給機を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンを停止させる停止信号を前記エンジンに送信することと、
前記停止信号の送信後、前記エンジンの停止が完了するまでの期間に、前記電動過給機により前記圧縮空気を前記シリンダの内部に供給することによって、クランク角が上死点前60°から上死点前30°までの所定範囲内となる位置に前記ピストンを停止させることと、
を含む処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エンジンの始動にかかる消費電力を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態にかかる駆動制御システムが適用される車両の構成を示す概略図である。
図2は、本実施形態にかかる駆動制御システムが適用される車両の構成の詳細を説明する図である。
図3は、ピストンが停止している位置と、エンジンを始動するときに必要となるトルクの関係の一例を示す図である。
図4は、エンジンの停止および始動の動作の流れを説明するためのタイミングチャートである。
図5は、過給動作条件マップの一例を示す図である。
図6は、排気回生制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。
図7は、エンジン停止制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態にかかる駆動制御システム1が適用される車両2の構成を示す概略図である。車両2は、エンジン10、モータジェネレータ12、トルクコンバータ14、トランスミッション16、車輪18を備える。車両2は、駆動源としてエンジン10およびモータジェネレータ12を備えるハイブリッド電気自動車である。なお、車両2は、モータジェネレータ12が省略され、駆動源としてエンジン10を備えるエンジン車であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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