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公開番号2024034296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138443
出願日2022-08-31
発明の名称断熱キャスタブル耐火物
出願人黒崎播磨株式会社,日本製鉄株式会社
代理人弁理士法人英和特許事務所
主分類C04B 35/66 20060101AFI20240306BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】せり割れによる亀裂が発生しにくい断熱キャスタブル耐火物を提供する。
【解決手段】耐火原料として、CaO・6Al2O3を主成分とする粒径1mm以上のCA6骨材と、粒径75μm未満のシリカ微粉と、シャモットと、を含む断熱キャスタブル耐火物であって、前記耐火原料100質量%中に占める割合において、前記CA6骨材の含有率が10質量%以上60質量%以下、前記シリカ微粉の含有率が5質量%以上15質量%以下、前記シャモットの含有率が10質量%以上である、断熱キャスタブル耐火物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
耐火原料として、CaO・6Al



を主成分とする粒径1mm以上のCA6骨材と、粒径75μm未満のシリカ微粉と、シャモットと、を含む断熱キャスタブル耐火物であって、
前記耐火原料100質量%中に占める割合において、前記CA6骨材の含有率が10質量%以上60質量%以下、前記シリカ微粉の含有率が5質量%以上15質量%以下、前記シャモットの含有率が10質量%以上である、断熱キャスタブル耐火物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱キャスタブル耐火物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、加熱炉や均熱炉のスキッドパイプのように耐火性のみならず断熱性も要求される部位に、断熱キャスタブル耐火物が用いられている。かかる断熱キャスタブル耐火物として、特許文献1に開示されているように、CaO・6Al



を主成分とする粒径1mm以上のCA6骨材を含む断熱キャスタブル耐火物が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-203090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが、特許文献1に開示されている断熱キャスタブル耐火物を加熱炉のスキッドパイプ周りに施工して実炉試験を行ったところ、その断熱キャスタブル耐火物にせり割れ等による亀裂が発生しやすいことが判明した。
【0005】
そこで本発明が解決しようとする課題は、せり割れ等による亀裂が発生しにくい断熱キャスタブル耐火物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが、上述の実炉試験において発生したせり割れ等による亀裂の発生要因について調査・解析したところ、断熱キャスタブル耐火物の使用中の温度である1000℃以上の高温下において、CA6骨材が高い膨張性を示すことが大きな要因であることがわかった。そこで本発明者らは、せり割れ等による亀裂発生を抑えるためには、1000℃以上の高温下においてCA6骨材の膨張を吸収あるいは相殺できるような耐火物の構成とすることが有効であると考え、更に試験及び研究を重ねた。その結果、耐火原料としてCA6骨材と共に適量のシリカ微粉を使用し、かつ残部に所定量以上のシャモットを使用することが有効であることを知見し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明の一観点によれば次の断熱キャスタブル耐火物が提供される。
耐火原料として、CaO・6Al



を主成分とする粒径1mm以上のCA6骨材と、粒径75μm未満のシリカ微粉と、シャモットと、を含む断熱キャスタブル耐火物であって、
前記耐火原料100質量%中に占める割合において、前記CA6骨材の含有率が10質量%以上60質量%以下、前記シリカ微粉の含有率が5質量%以上15質量%以下、前記シャモットの含有率が10質量%以上である、断熱キャスタブル耐火物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、せり割れ等による亀裂が発生しにくい断熱キャスタブル耐火物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の断熱キャスタブル耐火物は、耐火原料として、CA6骨材と、シリカ微粉と、シャモットとを含む。
ここで、CA6骨材とは、CaO・6Al



を主成分とする多孔質な断熱性骨材であって、粒径が1mm以上のものをいう。CA6骨材の粒径の上限値は特に限定されないが、断熱キャスタブル耐火物の技術分野の技術常識からすると、概ね8mm未満である。
また、シリカ微粉とは、粒径が75μm未満のものをいう。
更に、シャモットとは、粘土又は蝋石を1300~1400℃で焼成したもので、主成分としてAl



成分とSiO

成分を含む耐火原料であって、特にAl



成分が50質量%より少なく10質量%より多いものをいう。
なお、本発明において、粒子の粒径がd以上とは、その粒子がJIS-Z8801に規定する目開きdの標準篩上に残ることを意味し、粒子の粒径がd未満とは、その粒子が同篩を通過することを意味する。
【0010】
本発明の断熱キャスタブル耐火物は、耐火原料100質量%中に占める割合においてCA6骨材を10質量%以上60質量%以下含有する。CA6骨材の含有率が10質量%未満では断熱性を担保することができない。一方、CA6骨材の含有率が60質量%を超えると、上述の通り断熱キャスタブル耐火物の使用中の温度である1000℃以上の高温下において、CA6骨材が高い膨張性を示すことから、断熱キャスタブル耐火物の使用中にCA6骨材の膨張に起因するせり割れによる亀裂が発生しやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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