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公開番号2024033209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136664
出願日2022-08-30
発明の名称水硬性材料用硬化促進材、セメント組成物、及び硬化体
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 22/14 20060101AFI20240306BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】水硬性材料の流動性保持性及び初期強度発現性を良好にすることが可能な水硬性用硬化促進材を提供することを目的とする。
【解決手段】カルシウムサルフォアルミネートを1~65質量%、有機酸カルシウム塩を0.5~75質量%、無機カルシウム化合物を1~55質量%、及び硫酸カルシウムを除く無機硫酸塩を0.5~45質量%含有する、水硬性材料用硬化促進材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カルシウムサルフォアルミネートを1~65質量%、有機酸カルシウム塩を0.5~75質量%、無機カルシウム化合物を1~55質量%、及び硫酸カルシウムを除く無機硫酸塩を0.5~45質量%含有する、水硬性材料用硬化促進材。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記無機カルシウム化合物は、硫酸カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、及び酸化カルシウムからなる群から選択される1種以上である、請求項1に記載の水硬性材料用硬化促進材。
【請求項3】
前記無機硫酸塩は、硫酸塩、チオ硫酸、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、ピロ硫酸塩、及びピロ重亜硫酸塩からなる群から選択される1種以上である、請求項1または2に記載の水硬性材料用硬化促進材。
【請求項4】
請求項1または2に記載の水硬性材料用硬化促進材と、セメントとを含有する、セメント組成物。
【請求項5】
前記水硬性材料用硬化促進材の含有量が、0.5~10質量%である、請求項4に記載のセメント組成物。
【請求項6】
請求項4に記載のセメント組成物を硬化してなる、硬化体。
【請求項7】
請求項1に記載の水硬性材料用硬化促進材と、セメントと、水とを含有するセメント組成物を、最高温度40~80℃、2~8時間の蒸気養生により硬化させる、硬化体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性材料用硬化促進材及び該材料を含むセメント組成物、硬化体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
土木、建築分野で用いられるセメント等の水硬性材料は、通常、水と混合し、所定時間静置することにより硬化する。水硬性材料の硬化速度は、材料と水との比率や周囲の環境温度、養生方法にも影響され得るが、硬化を促進する混和材、すなわち硬化促進材を用いることによって、水硬性材料が硬化するまでの時間を短縮することができる。
【0003】
水硬性材料が硬化するまでの時間を短縮することは、作業現場の生産性の向上につながる。例えば、鉄筋コンクリート建築物等に用いるプレキャスト工法で用いるコンクリート硬化体は、一般的に、セメント組成物を型枠に打設後、所定時間静置した後、さらに蒸気養生等により養生することにより硬化体を得ることができるが、硬化促進材を用いることで、脱型可能な初期強度となるまでの時間を短縮できるため、効率的に硬化体を生産することができる。
【0004】
また、通常、セメント組成物を打設後、セメント組成物を型枠内に均一に行き渡らせるため、振動機(バイブレータ)等を用いて「締固め」を行うが、打設直後のセメント組成物の流動性が低下していると、締固めを行う労力及び時間がかかり、生産性が低下する。
【0005】
硬化促進材に関して、例えば、特許文献1には、無機硫酸塩、カルシウムサルフォアルミネート、及び無機水酸化物を所定量含む水硬性材料用硬化促進材が示されている。特許文献2には、ブレーン比表面積値が4000cm

/g以上のカルシウムサルホアルミネートと蟻酸塩及び乳酸塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上とを含有してなるセメント混和材が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-19618号公報
特開2010-235399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような硬化促進材を用いた水硬性材料は、水と混練直後からすぐに流動性が失われてしまい、打設後に行う締固めに労力と時間を要するため、生産性が低下してしまう懸念がある。
【0008】
以上より、本発明は、水硬性材料の流動性保持性及び初期強度発現性を良好にすることができる水硬性材料用硬化促進材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記のような課題を解決するために鋭意研究を行った結果、カルシウムサルフォアルミネート、有機酸カルシウム塩、無機カルシウム化合物、及び硫酸カルシウムを除く無機硫酸塩を所定の割合で含有する水硬性材料用硬化促進材により、当該課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
【0010】
[1] カルシウムサルフォアルミネートを1~65質量%、有機酸カルシウム塩を0.5~75質量%、無機カルシウム化合物を1~55質量%、及び硫酸カルシウムを除く無機硫酸塩を0.5~45質量%含有する、水硬性材料用硬化促進材。
[2] 前記無機カルシウム化合物は、硫酸カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、及び酸化カルシウムからなる群から選択される1種以上である、上記[1]に記載の水硬性材料用硬化促進材。
[3] 前記無機硫酸塩は、硫酸塩、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、ピロ硫酸塩、及びピロ重亜硫酸塩からなる群から選択される1種以上である、上記[1]または[2]に記載の水硬性材料用硬化促進材。
[4] 上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の水硬性材料用硬化促進材と、セメントとを含有する、セメント組成物。
[5] 前記水硬性材料用硬化促進材の含有量が、0.5~10質量%である、上記[4]に記載のセメント組成物。
[6] 上記[4]または[5]に記載のセメント組成物を硬化してなる、硬化体。
[7] 上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の水硬性材料用硬化促進材と、セメントと、水とを含有するセメント組成物を、最高温度40~80℃、2~8時間の蒸気養生により硬化させる、硬化体の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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