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公開番号2024027860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022131022
出願日2022-08-19
発明の名称易溶融性Fe基合金
出願人山陽特殊製鋼株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C22C 37/08 20060101AFI20240222BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】硬度及び耐食性に優れた造形物が得られうる、易溶融性Fe基合金の提供。
【解決手段】粉末の材質は、Fe基合金である。このFe基合金は、
Cr:20.0質量%以上34.0質量%以下、
Ni:2.0質量%以上10.0質量%以下、
C:3.0質量%以上5.0質量%以下、
Si:0.1質量%以上4.0質量%以下、
B:0.5質量%以上4.0質量%以下、
及び
Mn:0.5質量%以上4.0%質量%以下
を含有する。残部は、Fe及び不可避的不純物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Cr:20.0質量%以上34.0質量%以下、
Ni:2.0質量%以上10.0質量%以下、
C:3.0質量%以上5.0質量%以下、
Si:0.1質量%以上4.0質量%以下、
B:0.5質量%以上4.0質量%以下、
及び
Mn:0.5質量%以上4.0%質量%以下
を含有しており、
残部がFe及び不可避的不純物である、Fe基合金。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
マトリックスとこのマトリックスに分散する複数の化合物とを有しており、
上記マトリックスがFe

BとαFeとの共晶組織を有している、請求項1に記載のFe基合金。
【請求項3】
上記αFeの組織がマルテンサイトである、請求項2に記載のFe基合金。
【請求項4】
上記マトリックスにCr及びNiが固溶している、請求項2又は3に記載のFe基合金。
【請求項5】
上記化合物がCr炭化物、Crホウ化物及びFeホウ化物を含む、請求項2又は3に記載のFe基合金。
【請求項6】
その材質がFe基合金であり、
上記Fe基合金が、
Cr:20.0質量%以上34.0質量%以下、
Ni:2.0質量%以上10.0質量%以下、
C:3.0質量%以上5.0質量%以下、
Si:0.1質量%以上4.0質量%以下、
B:0.5質量%以上4.0質量%以下、
及び
Mn:0.5質量%以上4.0%質量%以下
を含有しており、
残部がFe及び不可避的不純物である、粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、溶融処理又は半溶融処理を経て利用されるFe基合金を開示する。本明細書はさらに、その材質がこのFe基合金である粉末を開示する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
金属製品の表面に皮膜が形成される方法として、溶射法、肉盛溶接法、遠心鋳造法等が知られている。この皮膜には、Ni基自溶合金及びCo基自溶合金が適している。典型的な自溶合金が、「JIS H8303」に規定されている。
【0003】
この皮膜には通常、フュージング処理がなされる。フュージング処理では、皮膜が加熱され、皮膜に液相が出現する。この液相は、冷却によって凝固する。フュージング処理は、皮膜の緻密性を高めうる。特開2015-143372公報には、フュージング性に優れたNi基自溶合金が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-143372公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な自溶合金からなる皮膜の硬さは、不十分である。従ってこの皮膜は、耐摩耗性及び耐久性に劣る。
【0006】
Fe基合金からは、高硬度な皮膜が得られうる。しかし、Fe基合金の融点は、概して高い。Fe基合金から皮膜が形成されるには、このFe基合金の高温での加熱が必要である。このFe基合金から焼結体が形成される場合も、このFe基合金の高温での加熱が必要である。さらに、一般的なFe基合金から得られた造形物(皮膜、焼結体等)は、概して耐食性に劣る。
【0007】
航空機、自動車、ボイラー、農業機械等の分野において、硬度と耐食性との両立の要請がある。
【0008】
本出願人の意図するところは、硬度及び耐食性に優れた造形物が得られうる、易溶融性Fe基合金の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態に係るFe基合金は、
Cr:20.0質量%以上34.0質量%以下、
Ni:2.0質量%以上10.0質量%以下、
C:3.0質量%以上5.0質量%以下、
Si:0.1質量%以上4.0質量%以下、
B:0.5質量%以上4.0質量%以下、
及び
Mn:0.5質量%以上4.0%質量%以下
を含有する。残部は、Fe及び不可避的不純物である。
【0010】
好ましくは、この合金は、マトリックスとこのマトリックスに分散する複数の化合物とを有する。このマトリックスは、Fe

BとαFeとの共晶組織を有する。好ましくは、このαFeの組織は、マルテンサイトである。好ましくは、このマトリックスにCr及びNiが固溶する。好ましい化合物は、Cr炭化物、Crホウ化物及びFeホウ化物である。
(【0011】以降は省略されています)

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