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公開番号2024022526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2023124958
出願日2023-07-31
発明の名称マイクロフックシースと内視鏡付きマイクロフック
出願人国立大学法人京都大学,ニプロ株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類A61F 9/007 20060101AFI20240208BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】フック先端を内視鏡の撮像視野内に捉えた状態でマイクロフックと内視鏡とを簡単に同時操作可能とできる、新規な構造のマイクロフックシースを提供する。
【解決手段】内視鏡38の体内挿入部44が挿通されるルーメン16を備えたシース部12と、シース部12の外周へ突出する基部24と、基部24から先端へ向けて延び出して、先端部分が屈曲してシース部12の延長上へ突出する切刃部20とされた中実ロッド状のマイクロフック部14とを、有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内視鏡の体内挿入部が挿通されるルーメンを備えたシース部と、
該シース部の外周へ突出する基部と、
該基部から先端へ向けて延び出して、先端部分が屈曲して該シース部の延長上へ突出する切刃部とされた中実ロッド状のマイクロフック部と
を、有するマイクロフックシース。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記マイクロフック部が円形断面で延びている請求項1に記載のマイクロフックシース。
【請求項3】
前記マイクロフック部の外径寸法が0.5mm以下とされている請求項2に記載のマイクロフックシース。
【請求項4】
前記基部の基端側は、前記シース部からの突出寸法が基端側に向けて小さくなるテーパー部とされている請求項1又は2に記載のマイクロフックシース。
【請求項5】
前記基部は、前記マイクロフック部と一体形成されて基端側に延び出したフック連続部と、前記シース部の周方向において該フック連続部から両側に広がって肉盛状に固着された側方連結部とを、含んでいる請求項1又は2に記載のマイクロフックシース。
【請求項6】
前記側方連結部の表面は、前記シース部の周方向両側において該シース部の表面に滑らかに繋がり、且つ周方向で滑らかに高さが変化して周方向中央部分において最大高さとなる山形状とされている請求項5に記載のマイクロフックシース。
【請求項7】
前記シース部の先端面が傾斜面とされて、該傾斜面において最も先端側に位置する周上の位置から前記マイクロフック部が突出しており、前記基部が該傾斜面の長さ方向で中間位置を越えて基端側に延びている請求項1又は2に記載のマイクロフックシース。
【請求項8】
前記切刃部の先端面が該切刃部の中心軸方向に対して傾斜して広がる斜め切り状の刃面とされており、該刃面が前記シース部の基端側に向けられて、且つ該シース部の中心軸方向に対して側方に傾斜している請求項1又は2に記載のマイクロフックシース。
【請求項9】
前記マイクロフック部が前記基部から先端へ向けて延び出す軸部を備えており、
前記切刃部が該軸部に対して直交して延びていると共に、
該切刃部の先端面が該切刃部の中心軸方向に対して傾斜して広がる斜め切り状の刃面とされており、該刃面が前記シース部の基端側に向けられて、且つ該シース部の中心軸方向に対して側方に傾斜していない請求項1又は2に記載のマイクロフックシース。
【請求項10】
前記シース部の基端側には、前記内視鏡のハンドピース部に接続される接続部が設けられている請求項1又は2に記載のマイクロフックシース。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば線維柱帯切開術等に用いられるマイクロフックシースと内視鏡付きマイクロフックとに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、体内へ挿入されたフックによって切開や切除等を行う施術が行われており、例えば、緑内障の手術療法の1つである線維柱帯切開術において小型のフック(マイクロフック)が用いられている。線維柱帯切開術は、通常、顕微鏡を用いた直視下でマイクロフックを眼内に挿入して、線維柱帯をマイクロフックの先端によって切開する。マイクロフックは、特開2021-041297号公報(特許文献1)に開示されているような、中実の金属棒とされて、先端部分が屈曲して切刃部とされており、例えば線維柱帯切開術に用いられるマイクロフックは、眼内へ挿入される先端部分が極めて小径とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-041297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、マイクロフックを外部から視認しながら操作することが難しい場合には、内視鏡の撮像によってフック先端を視認しながら施術を行う場合もある。例えば線維柱帯切開術では、角膜の混濁などによって眼内へ挿入されたマイクロフックの先端を外部から視認し難い場合もあり、その場合には、眼内へ挿入された内視鏡の撮像によってマイクロフックの先端を視認しながら線維柱帯を切開する。
【0005】
しかしながら、施術者は、一方の手で内視鏡を操作して視野を確保しながら、他方の手でマイクロフックを操作して線維柱帯を切開する等の施術を行う必要があり、施術の難度が大幅に高まることとなる。特に、フック先端を内視鏡の撮像視野内に捉え続けるように操作する必要があることから、施術に熟練を要するという課題があった。
【0006】
本発明の解決課題は、フック先端を内視鏡の撮像視野内に捉えた状態でマイクロフックと内視鏡とを簡単に同時操作可能とすることができる、新規な構造のマイクロフックシースを提供することにある。
【0007】
また、本発明は、マイクロフック部を内視鏡の撮像視野内に捉えながら簡単に操作可能とされた、新規な構造の内視鏡付きマイクロフックを提供することも、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0009】
第1の態様は、内視鏡の体内挿入部が挿通されるルーメンを備えたシース部と、該シース部の外周へ突出する基部と、該基部から先端へ向けて延び出して、先端部分が屈曲して該シース部の延長上へ突出する切刃部とされた中実ロッド状のマイクロフック部とを、有するマイクロフックシースである。
【0010】
本態様に従う構造とされたマイクロフックシースによれば、マイクロフック部が中実ロッド状とされていることから、例えばシースの先端部分をカットしてフックを一体的に形成する場合などに比して、マイクロフック部の強度(剛性)を大きく得ることができる。それ故、例えば線維柱帯切開術に用いられるような極めて小型のマイクロフック部であっても、必要な強度を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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