TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024004656
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-17
出願番号2022104374
出願日2022-06-29
発明の名称屋根構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04B 7/02 20060101AFI20240110BHJP(建築物)
要約【課題】平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造において、環状扇形屋根部を環状扇形の径方向外側のみで片持ち支持とすることで、環状扇形屋根部の径方向内側の下側空間を解放感に優れたものとしながら、環状扇形屋根部の曲げ応力や先端部の撓みを合理的に抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】環状扇形屋根部10が、環状扇形の径方向Xに沿って所定の屋根勾配で延在する主梁12を環状扇形の周方向Yに複数並設して有し、支持部30が、環状扇形屋根部10が有する複数の主梁12を環状扇形の径方向X外側で片持ち支持するものとして構成され、環状扇形屋根部10が、環状扇形の径方向X内側縁部に沿って略円弧状に延在して複数の主梁12の夫々の内側端部が接続された内円弧梁14と、複数の主梁12の夫々の隣接間に架設されたブレース20と、を有する。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、当該環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造であって、
前記環状扇形屋根部が、前記環状扇形の径方向に所定の屋根勾配で延在する主梁を前記環状扇形の周方向に複数並設して有すると共に、
前記支持部が、前記環状扇形屋根部が有する複数の主梁を前記環状扇形の径方向外側で片持ち支持するものとして構成されており、
前記環状扇形屋根部が、前記環状扇形の径方向内側縁部に沿って略円弧状に延在して前記複数の主梁の夫々の内側端部が接続された内円弧梁と、前記複数の主梁の夫々の隣接間に架設されたブレースと、を有する屋根構造。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記屋根勾配が、前記環状扇形の径方向外側から前記環状扇形の径方向内側に向けて下る内向き下り勾配である請求項1に記載の屋根構造。
【請求項3】
前記環状扇形屋根部の下方に配置されて前記環状扇形の径方向に延在する躯体壁を前記支持部として備えた請求項1又は2に記載の屋根構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、当該環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、当該環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造が知られている(例えば特許文献1の図2を参照。)
特許文献1記載の屋根構造では、環状扇形屋根部は、上記環状扇形の径方向外側と径方向内側との両側で支持部により支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3224789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
環状扇形屋根部の下側空間では、環状扇形の径方向内側が径方向外側よりも狭くなる。よって、その径方向内側の下側空間に、環状扇形屋根部を支持する支持部を設置すると、当該空間が窮屈な状態となって解放感が損なわれるという問題がある。そこで、環状扇形屋根部を環状扇形の径方向外側のみで片持ち支持することが考えられる。しかしながら、その片持ち支持の構成によっては、環状扇形屋根部の支持部に生じる曲げ応力や先端部の撓みが問題となる。そして、このような曲げ応力や先端部の撓みを抑制するために環状扇形屋根部自身及びその支持部を非常に強固で大断面のものとすれば、コストアップや下側空間の縮小等が課題となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、当該環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造において、環状扇形屋根部を環状扇形の径方向外側のみで片持ち支持とすることで、環状扇形屋根部の径方向内側の下側空間を解放感に優れたものとしながら、環状扇形屋根部の曲げ応力や先端部の撓みを合理的に抑制することができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、当該環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造であって、
前記環状扇形屋根部が、前記環状扇形の径方向に所定の屋根勾配で延在する主梁を前記環状扇形の周方向に複数並設して有すると共に、
前記支持部が、前記環状扇形屋根部が有する複数の主梁を前記環状扇形の径方向外側で片持ち支持するものとして構成されており、
前記環状扇形屋根部が、前記環状扇形の径方向内側縁部に沿って略円弧状に延在して前記複数の主梁の夫々の内側端部が接続された内円弧梁と、前記複数の主梁の夫々の隣接間に架設されたブレースと、を有する点にある。
【0006】
尚、以下の説明において、上記環状扇形の径方向を単に「径方向」と呼ぶ場合があり、上記環状扇形の周方向を単に「周方向」と呼ぶ場合がある。
本構成によれば、上記環状扇形屋根部において、複数の主梁が周方向に並設されており、それら複数の主梁が径方向外側で上記支持部により片持ち支持される。このことで、環状扇形屋根部における径方向内側の下側空間を、上記支持部が存在しない解放感に優れたものにできる。
更に、上記環状扇形屋根部において、上記複数の主梁の夫々を、径方向に沿って支持部により片持ち支持される外側から内側に向けて所定の屋根勾配で延在するものとした上で、上記内円弧梁及び上記ブレースが設けられている。このことで、主梁に生じる曲げ応力や撓みを、ブレースを通じて、上記内円弧梁の軸力により好適に抵抗することができる。
従って、本発明により、平面視で環状扇形に構成された環状扇形屋根部と、当該環状扇形屋根部を支持する支持部と、を備えた屋根構造において、環状扇形屋根部を環状扇形の径方向外側のみで片持ち支持とすることで、環状扇形屋根部の径方向内側の下側空間を解放感に優れたものとしながら、環状扇形屋根部の曲げ応力や先端部の撓みを合理的に抑制することができる技術を提供することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記屋根勾配が、前記環状扇形の径方向外側から前記環状扇形の径方向内側に向けて下る内向き下り勾配である点にある。
【0008】
本構成によれば、上記環状扇形屋根部において、複数の主梁の夫々が、径方向外側から径方向内側に向けて下る内向き下り勾配で延在するものとなる。よって、主梁に生じる曲げ応力や撓みを、ブレースを通じて、上記内円弧梁の引張力により好適に抵抗することができる。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記環状扇形屋根部の下方に配置されて前記環状扇形の径方向に延在する躯体壁を前記支持部として備えた点にある。
【0010】
本構成によれば、上記躯体壁は、径方向に延在することで当該径方向の回転抵抗力を有効に発揮することができる。よって、この躯体壁の回転抵抗力により、環状扇形屋根部における複数の主梁の夫々を径方向外側で良好に片持ち支持することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
簡易車庫
1か月前
積水樹脂株式会社
2か月前
積水樹脂株式会社
1か月前
積水樹脂株式会社
パネル
1か月前
個人
二重構造のボールの家
2か月前
個人
階段転落防止補助支柱
2か月前
個人
地下食糧生産システム
12日前
個人
スマート型枠組立工法
12日前
合同会社杢草舎
ツリーテント
11日前
個人
雪下ろし具
1か月前
曙建設株式会社
留め具
20日前
積水樹脂株式会社
ガード装置
17日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
株式会社赤米
点検口構造
2か月前
淡路技建株式会社
床構造
1か月前
淡路技建株式会社
床構造
1か月前
三協立山株式会社
構造体
17日前
株式会社オカムラ
ブース
10日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
株式会社オカムラ
ブース
10日前
鹿島建設株式会社
補強構造
26日前
鹿島建設株式会社
解体方法
1か月前
株式会社カネカ
疑似窓装置
2か月前
個人
繊維強化プラスチック配筋材
1か月前
ミサワホーム株式会社
建物
17日前
株式会社大林組
建物
18日前
株式会社エフコンサルタント
面材
23日前
ミサワホーム株式会社
建物
19日前
鹿島建設株式会社
解体方法
2か月前
鹿島建設株式会社
解体方法
2か月前
三協立山株式会社
フェンス
1か月前
鹿島建設株式会社
点検口構造
20日前
続きを見る