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公開番号2023078939
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192280
出願日2021-11-26
発明の名称エンジン装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F02D 41/34 20060101AFI20230531BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】酸素吸蔵触媒における酸素吸蔵量をより適正に算出する。
【解決手段】エンジン装置は、複数気筒の内燃機関として構成され、排気中の酸素を吸蔵する酸素吸蔵触媒を含む浄化触媒を有する浄化装置が排気系に取り付けられたエンジンと、エンジンを制御する制御装置とを備える。制御装置は、エンジンの全気筒に対する燃料噴射の停止要求の存在とエンジンの少なくとも一つの気筒への燃料噴射の停止の実行とを確認したときに全気筒燃料噴射停止中であると判定する。全気筒の燃料噴射を停止したときに全気筒燃料噴射停止中であると判定するものに比して、全気筒で燃料噴射を停止するまでの一部の気筒で燃料噴射が停止されているときの酸素吸蔵量も算出するから、酸素吸蔵触媒における酸素吸蔵量をより適正に算出することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数気筒の内燃機関として構成され、排気中の酸素を吸蔵する酸素吸蔵触媒を含む浄化触媒を有する浄化装置が排気系に取り付けられたエンジンと、
前記エンジンを制御する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記エンジンの全気筒に対する燃料噴射の停止要求の存在と前記エンジンの少なくとも一つの気筒への燃料噴射の停止の実行とを確認したときに全気筒燃料噴射停止中であると判定する、
ことを特徴とするエンジン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン装置に関し、詳しくは、複数気筒の内燃機関として構成され、排気中の酸素を吸蔵する酸素吸蔵触媒を含む浄化触媒を有する浄化装置が排気系に取り付けられたエンジンを備えるエンジン装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のエンジン装置としては、特定の条件が成立した場合に気筒を休止させる気筒休止運転も行なう内燃機関の制御装置において、特定の条件が成立した場合に吸気弁や排気弁の閉弁状態を保持して燃料噴射を停止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、特定の条件が成立時にバッテリの電圧が閾値以下の場合、燃料噴射を停止するタイミングを遅らせる。バッテリ電圧の低下によって吸気弁や排気弁を閉弁状態とするまでに要する時間がバッテリ電圧が正常な場合より長くなるが、燃料噴射を停止するタイミングを正常な場合よりも遅らせることにより、その遅らせている間、噴射された燃料による燃焼によって酸素を消費し、触媒に酸素が流れないようにし、触媒の劣化を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-153595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のエンジン装置などでは、全気筒の燃料噴射を停止する全気筒フューエルカット中であるとの判定は、実際に全気筒の燃料噴射の停止が行なわれたときに行なわれる場合が多い。その場合、短時間で全気筒フューエルカットから復帰すると、全気筒フューエルカット中であるとの判定が行なわれてから酸素吸蔵触媒に吸蔵される酸素吸蔵量を算出するため、全気筒フューエルカット中であると判定されるまでの一部の気筒で燃料噴射が停止されているときの酸素吸蔵量は算出されない。このため、算出される酸素吸蔵量が吸蔵した酸素を消費するために空燃比をリッチとするリッチ制御を行なうための閾値を超えることができず、リッチ制御が実行されない場合が生じ、窒素酸化物(NOx)の排出量が増加するおそれが生じる。
【0005】
本発明のエンジン装置は、酸素吸蔵触媒における酸素吸蔵量をより適正に算出することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明のエンジン装置は、
複数気筒の内燃機関として構成され、排気中の酸素を吸蔵する酸素吸蔵触媒を含む浄化触媒を有する浄化装置が排気系に取り付けられたエンジンと、
前記エンジンを制御する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記エンジンの全気筒に対する燃料噴射の停止要求の存在と前記エンジンの少なくとも一つの気筒への燃料噴射の停止の実行とを確認したときに全気筒燃料噴射停止中であると判定する、
ことを特徴とする。
【0008】
この本発明のエンジン装置では、エンジンの全気筒に対する燃料噴射の停止要求の存在とエンジンの少なくとも一つの気筒への燃料噴射の停止の実行とを確認したときに全気筒燃料噴射停止中であると判定する。このため、全気筒の燃料噴射を停止したときに全気筒燃料噴射停止中であると判定するものに比して、全気筒で燃料噴射を停止するまでの一部の気筒で燃料噴射が停止されているときの酸素吸蔵量も算出される。この結果、酸素吸蔵触媒における酸素吸蔵量をより適正に算出することができ、酸素吸蔵触媒に吸蔵した酸素を消費するために空燃比をリッチとするリッチ制御をより適正に行なうことができ、窒素酸化物(NOx)の排出をより適正に抑制することができる。
【0009】
ここで、前記制御装置は、前記エンジンの全気筒に対する燃料噴射の停止を要求したことを示す燃料噴射停止要求フラグに基づいて前記エンジンの全気筒に対する燃料噴射の停止要求の存在を確認するものとしてもよい。また、前記制御装置は、前記エンジンの各気筒毎に燃料噴射の停止を実行したことを示す気筒毎の燃料噴射停止フラグを設定し、前記気筒毎の燃料噴射停止フラグのうちの少なくとも一つが燃料噴射の停止の実行を示しているときに前記エンジンの少なくとも一つの気筒への燃料噴射の停止の実行を確認するものとしてもよい。また、前記制御装置は、前記全気筒燃料噴射停止中であると判定したときに前記浄化装置の前記酸素吸蔵触媒への酸素の吸蔵量の算出を開始するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施例としてのエンジン装置11を備える自動車10の構成の概略を示す構成図である。
電子制御ユニット70により実行される全気筒フューエルカット判定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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