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公開番号
2025181555
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024097045
出願日
2024-05-29
発明の名称
クリーンブース
出願人
株式会社バンブーケミカル研究所
代理人
主分類
B01L
1/04 20060101AFI20251204BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】環境負荷の無い手段で、人体に確実に安全を確保しつつ効果的に各種菌に対する除菌と、除塵の機能を発揮するクリーンブースを提供する。
【解決手段】本発明のクリーンブースは、筐体本体1、仕切部材2、開閉扉、本体空間4、垂直支柱5、水平支持部6、フィルターボックス7、高性能フィルター8、プレフィルター9、送風ファン10、除菌用LED11、制御部、表示部とで構成される。上記の通りに構成されたクリーンブースは、利用者が物品を置いたり確認したりする作業のために開閉扉を開けて本体空間4内に入り、作業後に空間外に出て扉を閉める。続いて、制御部のプログラムされた手順で、垂直支柱5内又はフィルターボックス7内に配置された送風ファン10が送風を開始し、同時に全ての除菌用LED11が点灯して照射を開始し、事前に設定された時間まで稼動を続けることにより、筐体の本体空間内の空気を循環させながら除塵と除菌を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の清浄度に管理設定された室内側と室外側とを仕切る骨組みと透明部材でなる箱形部材と開閉扉部と空気清浄部とで構成された筐体本体をもつクリーンブースにおいて、前記筐体本体を支える内部が空気の流通が可能な空洞部をもつ複数の垂直支柱と、前記垂直支柱の室内側に配置されたプレフィルターと、前記垂直支柱の空洞部とつながる内部に空洞部をもつ複数の水平支持部と、前記水平支持部の空洞部とつながる天井箱部材と、前記天井箱部材の中に配置された高性能フィルターと、前記垂直支柱内から天井箱部材までのいずれかの位置に配置された送風ファン、及び前記垂直支柱内壁と、水平支持部内壁と、天井箱部材の内壁上部にそれぞれ配置された複数の除菌用LEDから構成されることを特徴とするクリーンブース。
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【請求項2】
前記複数の除菌用LEDが発光する波長が220から300nmの範囲をもつ深紫外LEDであることを特徴とする請求項1に記載のクリーンブース。
発明の詳細な説明
【0001】
本発明は、所定の清浄度に管理設定された室内側と室外側に面して仕切り部材を有する筐体本体において、前記筐体本体の骨格は複数の垂直支柱と水平支持部とに連結された仕切り部材で構成され、この筐体本体の仕切り部材の空間内で、物品や器具類の保管等をするクリーンブースに関するもので、特に、筐体本体内の空間内の除菌と、除塵に対する効果を向上するようにした除菌、除塵機能付きのクリーンブースに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品関係の製薬工場、半導体等の精密部品の製造工場、各種研究所、食品工場等のクリーンルーム施設では、一定の清浄度が管理された空間内と、その空間外の清浄度が違う空間との間の仕切りが必要になる。この清浄度が管理されるべき空間に、空間の外から雑菌や微生物、及び塵埃等が侵入するのを阻止するためにクリーンブースを用いている。
【先行技術文献】
【0003】
特許第6944735号公報
特開2001-336798号公報
特許文献1は、ブース内に照射した紫外線により、ブース内を適切に殺菌できるクリーンブースを提供する。
その解決手段は紫外線が照射される対象空間の天面および側面を包囲する包囲体10を備えており、この包囲体10が紫外線を反射するシート101で構成されているようにしたことにより、対象空間内、すなわち包囲体10の内部に照射された紫外線が、シート101で構成された包囲体10で、内部に反射されることにより、照射した紫外線を効率良く利用して、適切にブース内の対象空間を殺菌することができる。
上記特許文献1おいては、クリーンブース内に取付けられた殺菌灯の照射を効果的に行うために紫外線が照射される対象空間を包囲する包囲体を備えており、包囲体が紫外線を反射するシートで構成されていることが主要な訴求点である。この殺菌灯は、紫外線ランプと言われるもので、内部に水銀が使われていて環境負荷が大きいために製造販売に規制が掛かろうとしている。また、紫外線殺菌灯は、人体の皮膚や眼に直接光が当たると有害であり、人体に対する特別な配慮が必要となるが、作業者による誤操作などの対策は施されていない。更に対象空間内部に空気循環の機能や、高性能フィルターによる空間内の除塵の機能が無い。
また、特許文献2においては、フィルターの寿命を延ばすことができ、一般的な建物内に設置が可能なクリーンブースの提供を目的とする。その構成は、フィルター5を通し除菌,除塵した空気を室内S2に吹き出すように構成したクリーンブース1において、室内S2の空気を、循環路8,10を通してフィルター5の上流側へ戻すように構成する。
上記特許文献2においては、フィルターを通し除菌,除塵した空気を室内に吹き出すように構成したクリーンブースであって、前記室内の空気を循環路を通して前記フィルターの上流側へ戻すように構成したことを特徴とするのみのクリーンブースである。また、フィルター面への菌の捕集による除菌と除塵の機能は設けているが、他の効果的な手段による除菌機能は付帯しておらず、その除菌効果は限定的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術文献1及び2のクリーンブースは殺菌灯が空間内に効果的に当たることを主眼にしたものと、フィルターへの空気の循環の方法までである。本発明は従来の特許文献1及び2の課題の解決に鑑み、環境負荷の無い除菌手段を用いて、人体に安全な方法で、各種ウイルスや細菌に対して、不活性化と除菌の効果を発揮すると同時に、ブース空間内に存在する塵埃にする除塵機能も有するクリーンブースを提供するものである。特に、人の皮膚や眼に対する確実な安全性を確保しながら、除菌と除塵機能が発揮できることを主眼にした技術である。それは、紫外線はランプであれLEDであれ、誤操作などにより、人体に直接照射光が当たることは、安全上に問題があり、その人体に対する安全性の確保に特に配慮した技術である。
【0005】
本発明に使用される深紫外LEDは波長の範囲が220~300nmで、大学の研究機関や企業等によって、新型コロナウイルス、及びすべての一般的な菌に対する不活性化と除菌の効果が特定の条件下で99%以上の除菌効果の実証がされて、論文などで発表されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のクリーンブースは、医薬製造工場、半導体や電子部品の精密機器工場、各種研究所施設、食品工場等で、特に清浄度が管理された空間内で物品の保管等を行う場合の技術に関する。この場合、清浄度を管理すべき空間は、周辺空間の雰囲気から隔離された一定の清浄度に管理された室内に対して、厳しい除塵機能に加えて、除菌機能も同時に要求される。本発明のクリーンブースは、環境負荷が無く除菌ができる除菌用LEDを使用し、これを空気の循環経路に配置して除菌機能を発揮し、また空気の循環により高性能フィルターで除塵する機能を同時に持つことに特徴がある。本発明のクリーンブースの実施例について説明する。本発明のクリーンブースは、筐体本体1内と、仕切部材2と、開閉扉3と、本体空間4と、垂直支柱5と、水平支持部6と、フィルターボックス7と、高性能フィルター8と、プレフィルター9と、送風ファン10と、除菌用LED11と、制御部12と、表示部13とで構成される。上記の通りに構成されたクリーンブースは、利用者が物品を置く作業などのために開閉扉3を開けて本体空間4内に入った後、開閉扉3を閉める。続いて、制御部12内のプログラムされた手順で、垂直支柱5内からフィルターボックス7の間のいずれかの位置に配置された送風ファン10が送風を開始し、同時に全ての除菌用LED11が点灯して照射を開始し、事前に設定された時間まで稼動を続ける。上記の様に、設定中は送風ファンの送風と全ての除菌用LEDが点灯して照射を続けて、筐体本体内の本体空間内の空気を循環させながら除塵と除菌を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、例えば、作業者がクリーンブースの本体空間内に入って物品を置いたり確認したりする作業をする場合、本体空間内は事前に除菌と除塵が行われた状態で、作業をすることができる。また常に本体空間内の空気は、垂直支柱の下部に配置されたプレフィルターから、送風ファンの稼動によって空気が取り込まれ、垂直支柱、及び水平支持部の内壁に取り付けられた除菌用LEDの照射光が通過する空気に当たって除菌される。前記除菌用LEDは、垂直支柱内、及び水平支持部内の閉ざされた空間内で、通過する空気に照射して除菌が行われるため、照射光が外部に漏洩することはなく、本体空間の内部に人が居ても人体に対して安全性が確保できる。また、送風ファンで送られた空気は、フィルターボックス内の高性能フィルターの吸引面に捕集された菌に対しても天井部の上部内壁に配置された除菌用LEDで除菌され、合計2段階で細菌に対する除菌が行われて、除菌の効果は高まる。このフィルターボックスの天井部に配置された除菌用LEDも常に、密閉された空間で高性能フィルターが捕集面に対して照射が行われるので、光の漏洩がなく、人体に対して安全である。また、作業者による誤操作が原因で紫外線の照射光が人体に当たる心配は無い。また、除菌だけでなく、本体空間内に浮遊する可能性のある塵埃も本体空間内部の空気の循環で高性能フィルターによってろ過されて、本体空間内の清浄度が上がる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態によるクリーンブースの正面断面図
本発明の実施形態によるクリーンブースの正面図
本発明の実施形態によるクリーンブースの平面図
本発明の実施形態によるクリーンブースの除菌用LEDユニット図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下図1~図4を用いて、本発明の実施形態によるクリーンブースを説明する。尚、以下の全ての図面においては、理解を容易にする為、各構成要素の寸法や比率などは、適宜 異ならせて図示している。
【実施例】
【0010】
図1~図4に示すように、本発明のクリーンブースの実施形態は、本体空間4内の空気は、垂直支柱5内に設けたプレフィルター9から、送風ファン10の稼動によって垂直支柱5内から水平市支部6の空間に移動する途中で、壁面に取り付けられた除菌用LED11の照射で除菌され、ここで除菌できなかった菌は、天井部に配置された高性能フィルター8の吸引面に捕集され、ここでも上部に配置された除菌用LED11で除菌され、合計2段階で細菌に対する除菌が行われて、除菌の効果は高まる。また、同時に本体空間内に浮遊している塵埃も高性能フィルター8によって除去できる効果もある。
【産業上の利用可能性】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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